我が家も築21年で、新築当時に取り付けた照明器具が故障する時期になってきている。今回は、

脱衣所の丸形30Wの蛍光灯式天井灯(シーリングライト)が点灯しなくなったので、LEDの最新シーリングライトに交換した。

 故障したのは、National 松下電工のHA3946E 半導体式 。円形蛍光灯(丸形蛍光灯)ランプ 30Wをグロー球無しで点灯させる電子式のスタータ型蛍光灯だ。ここ5年くらい、ブーンというハム音が大きくなってきていて、そろそろヤバいかな?と思っていたら、先日ついに点灯しなくなった。どんな状態か外して、チェックすることにした。

 二十年前には、すでにシーリングライト用の専用コネクタがあって、「カチットF方式」と呼ばれる、角形引継シーリング「WG1000」というタイプだ。

WG1000 丸形蛍光灯ボディ

 外して分解してみると、ハンダ付けされたヒューズは切れていない。パワートランジスタや高圧電流を発生させるためのトランスも付いているのが分かる。自分では直せないということが分かった。

 そもそも、蛍光灯は高圧電流を放電させることで光を出す。そのためには、点灯させるための仕組みが必要で、

  1. スタータ式:点灯管(グロー球)を使って、チカチカと点灯する
  2. ラピッドスタート式:パッと付く、そのための安定器とよばれる基板が故障しやすい
  3. インバータ式:インバータ回路基板を使ったもの
の3種類がある。

 仕事場では、2)のラピッドスタート式の蛍光灯を使っていた。15年くらい目から次々と安定器が故障するので、インバータ式に交換している。これからは、LED式に変更しなくてはならなくなるけどね。

 今回は、家庭用のスタータ式の円形蛍光灯の故障と交換の話になる。

 とりあえず、松下電工の円形蛍光式シーリングライトの後継機種を探した。形はできるだけ同じサイズなものを探す。明るさは、元々が30型円形蛍光灯1本だったので、30Wの蛍光灯1本の明るさは、2000ルーメンと記憶している。

 我が家の脱衣所は、1畳半。細長いので部屋の隅が暗い。収納ケースや棚の中が暗くてよく見えない。2灯にすれば良かったと新築当時には思ったくらいなので、5千円前後の安い1000ml(ルーメン)以下のシーリングライトは、今回除外した。

 で、松下電工製のシーリングライトの後継になる、Panasonicのシーリングライトの中で、今回は、

【HH-CB0610N [LEDシーリングライト 昼白色 3200lm 〜6畳】を買ってみた。Amazonで、9千円弱。型番落ちになっても6千円ぐらいまでしか安くならないので、2016年夏発売の最新モデルにしてみた。


HH-CB0610N [LEDシーリングライト 昼白色 3200lm 〜6畳 を自分で取り付けてみた。

 箱から取り出す方法は箱にイラスト付きで記載されているので、その通りにやる。固定用の治具(センターパッド)を外すのがポイントだ。

シーリングライト取り出し方 シーリングライトの固定治具

 センターパッドは、本体LED部側から、「押」マークの付いたプラスチックのレバーを押すだけで、ポンと外れる。反対側から引っ張れば外れるが、本体がダンボールから外れて落ちるから、かならず説明書通りにやろう。

天井のカチットF式ソケットに、アダプタNZ2717Mを取り付ける。

 付属のマニュアルに記載されている通り、アダプターを天井の配線器具(我が家はWG1000)に、アダプターを取り付ける。念のために、壁にある天井灯のスイッチ(壁スイッチ)をオフにしてAC100Vが通電しないようにしてから作業する。

NZ2717M

 2つの金属のツメがコンセントになっているので、それをあわせて、差し込んで時計回りに回すとカチッと音がして固定される。解除の黒いボタンを押さない限り、左に回らないのを確認しつつ、アダプタや天井のコンセント自体がぐらついていないことを確認すること!

HH-CB0610N HH-CB0610N-1 HH-CB0610N3

 実際に取り付けるとわかるけど、まさに「ワンタッチ」というか、押し込んで、カチッカチッとロックされる。HH-CB0610N本体は、スポンジがついていて天井と接触するので、回転しにくいようになっている。外すのは、真中の黒いロック解除ボタンを押せば外れる。

 電源コネクタを差し込むと、ロック解除ボタンを固定するようにハマる仕組みが、安全性をよく考えて作り込んであることに感心した。


壁の天井灯のスイッチを入れて、HH-CB0610Nの点灯テストをする。

常夜灯

 オレンジ色(黄色?)の常夜灯(常備灯)が点灯した。この部分は、リモコンの赤外線受光部も兼用になっているので、リモコンを壁のホルダーにいれて使う時に、そっちへ向くように、滑り止めのスポンジを滑らせて本体をゆっくりと回転させて向きを合わせておく。壁のフォルダにリモコンを挿したままで、操作が可能になる。

HH-CB0610N全灯テスト

 リモコンで、全灯ボタンを押すとLEDが点灯する。最近のLEDの照明は、徐々に明るくなって、消える時も徐々に暗くなるように制御されているので、明暗順応による目の前が真白や真暗で見えなくなるようなことはない。

 調光もいろいろとテストしよう。6畳までの照明というが、100%の明るさにすると、直視できないほどの明るさになる。約5〜100%の範囲で調光できる。

カバーの取り付け

 カバーを取り付ける。本体にカバーをあわせて、時計回りに回すと良い具合にハマる。材質的に軟かい樹脂製だけど、よほど乱暴に扱ったり、紫外線が直接あたって劣化して脆くなっていない限り、割れてしまうことはないだろう。たとえ割れても、このカバーだけ、部品として取り寄せることができるので、心配ない。1年に1度外して、中にはいった虫や蜘蛛の巣を取り除き、ホコリを拭いて綺麗にするようにすれば良いだろう。


リモコン(HK9494)について

HK9494

 単四電池2本で動作する。フォルダーの固定用ネジが木ねじで、我が家のような石膏ボードだと、ネジが効かない。石膏ボード用のアダプタが必要。

HK9494取説

 脱衣所なので、お休みタイマーとかは必要ない。調光も50%程度で十分だ。部屋の隅にある収納とか、掃除の時は、明るさを最大にして明るくしてからの方が作業がしやすい。

リモコンを使わないで、壁の電源スイッチで点灯切り替えができる。

壁スイッチの操作方法 壁スイッチで操作

 昔は、壁のスイッチをカチカチやることは、電球の場合はフィラメントが飛んでしまうのでダメとか、蛍光灯の基板を壊すからダメとか、子供に注意していた。でも、今は違う。壁スイッチを2秒以内でカチカチすることで、点灯モードをきりかえることができる。新旧の天井灯や電球や蛍光ランプが、混在する我が家では、それぞれの壁スイッチに、テプラで注意書きを貼っておいた方がいいかもしれない。

まとめ

 シーリングライトの交換は誰でも簡単にできるので、故障したのを機会に最新のLEDタイプへ交換することをおすすめする。最近のLEDは青白さが無く、自然な色合いになってきているのがうれしい。リビングのシーリングライトも、そろそろ交換の時期が近づいているので、これに味を占めて順次やっていきたい。