今年は、夏が暑くて雨が降らなかったので、ブドウの出荷が早めになったようだ。

 今年も、客からはブドウをもらい、頼まれている東日本の友人らに、各種ブドウを送るという作業をする。
 今年は天候が暑すぎて、期待の安芸クイーンが今ひとつで、みんなガッカリしていると思う。時代は、クインニーナ、ゴルビーといった糖度計が振り切れるような甘い葡萄か、瀬戸ジャイアンやシャインマスカットのような皮ごと食べられる種なし葡萄が人気になっている。子供らも、マスカット オブ アレキサンドリア等、種があるようなブドウには見向きもしない。
 ピオーネに関しては、作る農家が多すぎて、品質の悪いモノも増えてきたように思う。4房入って1箱三千円というのが、贈答品用のピオーネの相場だ。これを何箱ももらっても、食えば甘いので肝臓を壊す。皮をむいて冷凍にして冬〜春にかけてシャーベットにして っていう用途、あとは、ジャムにする。
ピオーネジャム
 瓶の良い物は、綺麗に洗って保存しておくと、ジャムを入れる瓶として使える。煮詰めて瓶にいれたあと湯煎にして、放射温度計で温度を測りつつ全体が70度近くで5分以上温めると、カビなどの真菌が死ぬので、日持ちするようになる。糖度も高くなるほど細菌の活動が抑えられるので、腐敗しにくい。
 この辺は、大学で微生物学、細菌学を習っていて、良かったと思う(笑)。
5千円相当分が2つの瓶に収まった。国産レモンを絞って香り付けと酸味を追加している。これを食パンに塗って食うのが、プチ贅沢を感じる瞬間。