毎日暑い日が続いている。我が家の畑でも、大量のプチトマト(ミニトマト)、ピーマン、茄子、キュウリができて、ひたすら食べている。一株で千個以上できるミニトマト、このミニトマトのヘタ部分が、妻を始め、子供らは皮が嫌いだという。だから、一個一個を切り落とすんだが、面倒極まりない。

トマトのヘタをとる トマトのヘタ取り

 ミニトマトって、皮が固いので、切れ味の悪い包丁だとイライラしてくるんだよね。

我が家の包丁は、ここ5年くらい、京セラのセラミック包丁にしている。

セラミック包丁の利点・メリットは、

  • 軽い。
  • 脆いセラミック(陶材)のブレード(刃)は、尖った部分がチッピングといって欠けやすいので、あらかじめ丸く仕上げてあるので、怖くない
  • キッチンハイター(次亜塩素酸)を溶かした水に浸け置きで消毒しても、錆びない。
  • 酢をつけて巻き寿司を切っても、錆びが浮かない。
  • モリブデン添加の特殊鋼のキレッキレの包丁で手を切った妻や、料理の仕方を覚えていく子供らには、セラミック包丁くらいのソコソコ切れる包丁が事故もなく安心。

セラミック包丁の欠点・デメリットは、

  • 価格が高い。
  • 包丁の切れ味の持ちが、タングステン・カーバイド(タングステン炭素鋼)等の特殊鋼の包丁に比べて、かなり劣る。→ 研いでもすぐに切れなくなる。
  • 脆いので固い床に落とすと割れる(折れる)
  • 洗いもの中に、うっかりフライパンや重い丼などを刃の部分に勢いよく落とすと折れる。
  • 新品は白いけど、使い込むうちに、徐々に茶色や黒っぽく汚れ(金属イオン)が染みこんで取れない。
  • 巻き寿司を切るときに、酢を付けて切る時、鉄やステンレスの包丁は金属の味がするというが、私には感じられない。
  • 一般的な金属の包丁を研ぐ平らな砥石では、研ぐのが極めて難しい。
ということで、セラミック包丁が研げる電動のシャープナー(研ぎ機)は、セラミック包丁とペアで必要な物だ。前から使っていた旧型のモデルを譲ったので、急遽、

 今回、新しい

京セラの電動包丁研ぎ器 DS-38を買ったのでレビューする。

DS-38

 本体と取説だけ。取説は、イラスト入りで日本語表記のところを読めば良いようになっている。電池は、単3乾電池を4本必要とするが、付いていない。

 使い方を間違えないように、シールが貼ってある。要は、「透明の部分は外せないよ、左右の溝に包丁を交互に差し込んで、軽く引いて研いでね」ということだ。

 DS-38裏面

 裏蓋を外すと、単三電池を4本入れるスペースがある。防滴機構、防水には、一切の配慮がないので濡れた台所の流しで使うものではない。このDS-38は、乾式の研磨機だ。つまり、砥石も、研ぐ包丁も乾かした状態で使う。

DS-37裏カバー DS-38回転砥石部分

回転砥石下のカバーは、めくれるようになっていて、掃除ができるという。切削粉を掃除するときに、圧搾空気で飛ばすと、モータ側に入るので、吸引型の掃除が良いだろう。

DS-38モータファン

 ダイヤモンド砥石は、包丁の左右の研ぎに使われるもので、取り外しはできない。ダイヤモンド砥石がだめになったら、買い換えということになる。

 モーターの軸には、ファンが付いていて、モータを冷やす、切削粉がモータ側に入ってきて、モータを傷めないように風の流れを作っているものと思われる。意外と、細かい配慮がされている。

DS-38とセラミック包丁

 トマトなどを切っていて、皮が切れないと思ったら、包丁をよく拭いて乾かしてから、研ぎを入れる。

説明書によると

  • 荒研ぎは、溝にさして、回転をさせながら、前後に10秒ずつ。それを左右。
  • 通常の仕上げ研ぎは、手前に10秒ゆっくりと引く。それを左右。
  • 緑のLEDが消えるのはモータへの負荷がかかりすぎか、電池がないということなので、包丁を研ぐときの力加減に若干のコツが必要。
ということらしい。

以下、動画で動作を見てもらった方が、百聞は一見にしかず。音が出るので、オフィスの人は注意!

 左手で、DS-38を持って、左手親指でモータのスイッチを押して、砥石を回転させ、右手で包丁をゆっくりと手前に引いて研ぐ。片面10秒でやれというので、もう少し時間をかけてやると良いみたいだ。セラミック包丁は、タングステン鋼(青紙鋼)やモリブデン・バナジウム添加のステンレス(クロム)鋼の包丁並に硬いので、ダイヤモンドでなければ、研磨できない。

 DS-38のような包丁研ぎ機は、セラミック包丁だけでなく金属の包丁も研げるので、キッチンに一つはないと困るだろう。

 プロの料理人や刀の研ぎ師のように、平らな砥石に水をかけ、シュッシュッと研ぐような技を持っている人は、あまりいないと思う。

 私も本業で使う刃物を研ぐのが面倒なので、1台20万円のスイス製の特殊な研磨機を買った(笑)

 何事も,便利な道具は一つ持って置いて損は無い。特に、包丁なんて、毎日使う物だから。もちろん、包丁専用のグラインダーなので、動作音、研磨時の音はそれなりにするからね。
ビンゴの景品としても、価格も手ごろで、鼻毛きりと同様に、喜ばれるものになるよ。
 電池は、単3アルカリ乾電池(百均の安いヤツでもOK)がおすすめ。充電池だとモーターへの電流が足りずに、緑のLEDが点灯しにくいことがあるようだ。 

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「未来を切り開く」という励ましを込めて新生活をはじめる独身者に贈る包丁セットに、包丁研ぎ機も一緒に!

 同棲や新婚カップルに刃物を贈るのは、「仲を切る」、「縁を切る」と忌み嫌う(いみきらう)人がいるので、贈れない。一人住まいを始める独身者、離婚して再び独りで生活する人に、「悪い縁を切る」、「未来を切り開く」という、無理矢理のこじつけで贈ることもありだろう。
 下村工業のモリブデン・ステンの包丁等、最近のオシャレな包丁のデザインは、形状的に「突き刺す」という動作をすると、包丁を握っている手が前にすべって指を切ってしまう。つまり、この包丁で、人を刺したら、利き手の人差し指を包丁で切ってしまうから、事件現場に自分の血液(DNA情報)を残してしまうし、病院に行けば、その記録が残ってしまうので、悪いことはできないよ。