虎徹 MarkⅡ という、AMD Ryzenに完全対応した 2017年5月発売のCPUクーラーの購入とレビュー記事は、

サイズの虎徹 Mark IIというCPUクーラーを買ったので レビューと取り付け方


で紹介しています。

以下廃番になった古い機種での内容です。

 Intel Core i7 6700Kに純正のCPUクーラーが付いてなかったので、急遽、CPUクーラーを買った。

 今回の

CPUクーラー KOTETSU 虎徹 SCKTT-1000を買った理由は、「Amazonのベストセラーのアイコンが付いていたから 」という手抜きの選択方法で選んだ。

 いままで、CPUクーラーはハズレを引くことも多くて、何種類か買い直す経験を何度もしているので、今回も、期待していない。ダメなら、次を買うだけで、ブログネタ(記事)が一つ増えるだけだ。

虎徹 SCKTT-1000のフォトレビュー

SCKTT-1000内容部 SCKTT-1000取説

 どのマザーボードとCPUにも対応できるように、取り付け治具が、いろいろ付いている。取説は、一部日本語で、取り付け方法部分は、英語の表記だ。イラストが中心なので、特に問題なく取り付けができるはずだ。

 熱伝導のシリコングリスも数回分使えそうな量のものがオマケで付いている。

SCKTT-1000フィンサイズ

ヒートシンクのサイズは、高さが16cm、横幅が13cm、縦幅が5.8cm。ヒートシンク自体の重さは、481g。

 ※ヒートパイプの立ち上がりは注意が必要だ。ヒートシンクのヒートパイプが、マザーボードのCPUソケット横のキャパシタ(コンデンサー)やヒートシンクと干渉して取り付けられないことが良くある。それで、何個もCPUクーラーを買い足すはめになったことも、数知れず…。

SCKTT-1000ヒートシンク下部

 CPU側の底は、保護フィルムが貼ってあるので、取説にも書いてあるように、必ず剥がしてから取り付けるようにしよう。CPUのヒートシンクへつなぐヒートパイプは、6mm径の4本だ。

SCKTT-100012cmファン

 ヒートシンクを冷やすファンは、12cmタイプ。隼 120 PWMファン / GlideStream PWM 120mmという名前になっている。重さは、123g。電源ケーブルは28cmある。マザーボードのCPUの負荷によって可変するPWMに対応していて、ファンの回転数が、400〜1400rpmで変化するという。 最大で28㏈Aというから、静かなファンだと言える。

SCKTT-1000ベースプレート

 マザーボードのCPUソケットの裏側に取り付けるベースプレート。71gとずっしり重い。インテルの各シリーズのCPUサイズに対応し、AMDのCPUまで使えることになっているので、対応するための、ねじ穴が、あるので、取り付けには、自分の取り付けるCPUの種類を把握して,間違えないように取り付けなければならない。

Intel Core i7-6700Kをマザーボードに取り付け、CPUファン SCKTT-1000を取り付ける。

 それでは、

SCKTT-1000を実際に取り付けてみよう。

i7-6700K

Intel Core i7-6700Kを取り付ける。

バックプレート

重いCPUクーラーとファンがつくので、タワー型だと基板が縦になるので、CPUクーラーは常に基板に対して、ひずみを生む力がかかり続ける。そこで、しっかりとしたバックプレートをつかって基板をはさんで必要になる。

スタッドナットA 2種類のワッシャー

 ここで、スタッドナットAをバックプレートと一緒に取り付ける。プラスチックのワッシャーを基板側に挟んでから、裏のバックプレートのLGA115*用の穴に挿して固定する。→ これを忘れていて、全部完成してテストが終わってから気がついて、また、マザーボードまで外してくみ直しをするハメになった! Orz...。

スタッドナットA

 マウンティングプレートの向きに気を付けながら、LGA1151は、アルミのワッシャーをはさんで、少し高めにマウントする必要があるようだ。基板に無用なテンション(ひずみや力)がかからないように、ねじ切れるような締め付けでネジを止めないようにしよう。かといって、サーモサイクルによってネジが緩んだり、マザーボードの表面実装チップが欠けないように、時々、ネジが緩んでいないかを確認した方がいいかもしれない。→ CPU温度とヒートパイプの温度を時々みていて、CPUとCPUクーラーの密着部が浮いていないか?を確認しておいた方が良いだろう。

シリコングリス

CPUにつける熱伝導性シリコングリスは、いつもこんなかんじで付けている。べったりCPU全部に塗る必要はないし、あふれて汚いことになる。後始末が大変なので、付け忘れ、付けすぎには気を付けよう。

CPUクーラー本体を取り付ける ヒートパイプ周りのチェック

 マウンティングプレートに、ネジで固定したあと、ヒートパイプやヒートシンクがマザーボードのヒートシンクやCPUの電源用のコンデンサ(キャパシタ)と干渉してないか?をチェックする。

 昔は、マザーボードによっては、このキャパシタの背の高いものが使われていて、ヒートパイプと干渉して取り付けられないことが良くあった。今は、マザーボードメーカーも水冷、空冷ともにしやすいように配慮された設計にしているし、CPUクーラーメーカーもそういう設計になっている。

CPUクーラーの取り付けは間違えないようにしよう。

今回の取り付けミスは、2カ所。

CPUファンを付ける
  • CPUファンの取り付けが裏表逆で、風のながれが逆のため、ケースの後方へ風が流れない。
  • プラスチックワッシャーをはさんで基板をはさんでいないため、基板を傷め、故障の原因になる。
 一通りの動作テストが済んだら、マザーボードを取り出すところまで、ほとんどを分解して、やり直しをすることになった。
ワッシャー入れ直し ワッシャー入れ直し1
 マザーボードの細いパターン部分は樹脂コートされているので、ナットが直に当たっていても、配線が傷んでいなかったが、プラスチックのワッシャーを挟むことで、サーモサイクルの熱膨張と収縮による寸法変化をこの樹脂ワッシャーなどが吸収してくれることに期待したい。