2016年7月3日の朝、「所さんの目がテン」というTV番組を見ていた。その番組の中の特集企画に「里山を学者のセンセが、いろいろやってみよう」というのがある。今回は、ピザ釜をロケットストーブでっていう話だったので、ずっと画面に向かって、ツッコミ的な独り言をつぶやいていたのを記事に起こしておく。
設計図はアレだけど、釜部分が熱が回りにくい上に保温性が足りない?
え? 一斗缶のロケットストーブ1本?? 熱量が全然足りないだろっ。
で、結果は、予想通りの40cmのピザが1時間経っても生焼け。
それより、釜の中の温度を事前に測って300度を超えていることを確認してから、ピザを焼けよ! とテレビに向かって、ブツブツと叫ぶワシ。
まぁ、テレビ番組の演出上、派手に失敗しなきゃ、次の話にならないからね。
焚き口を増やす? 燃焼筒の容量、高さが足りないから、不完全燃焼になる。煙たい釜になるぞ。薪釜は、その燻される煙も風味になるから、必要なんだけど…
美味しいピザは、400度弱の高温の釜で3分ほどでパリッと焼かなければならない。
助っ人の物理の川野センセ召還!
ワシが指摘した2点と同じ改良
- 釜内部の温度を上げるための熱伝導効率アップと保温性を高める
- 燃焼効率を上げ、発生する熱量をあげる
薪燃料だけで、400度の温度を維持する釜を作るのは結構大変なんだよな。
焦げるくらいでないと、話にならんからね。
陶器を焼く窯は、別次元の話になってくるんだけど、まぁ、窯、釜一つとっても、面白い話になってくる。
ついでに、
家庭で簡単にできるピザ釜をいくつか紹介しておく。
ハイカロリーバーナーに陶器のピザ釜をのせる
ピザ釜の最大の欠点は、
- 庭の一角を占有する。
- 釜の温度が上がるのに、数時間かかる。
- 薪は買えば高いし、かといって自分で作ると大変…。
簡単なのが、ハイカロリーバーナーをガス屋に頼んで、LPガスはレンタル、コンロは自前で買うパターン。大きな鍋で炊き出しみたいなこともできるので、一つ持っておいてもいいかな?という家族には、こういうのが無難だろう。
専用のピザ釜、金属製のやつ
金属製のピザ釜 折りたたみ式のものもある。燃料は、薪やペレット式が多い。可搬性があるので、ガレージや倉庫に保管して、使う時だけ、外に持って出て火を入れるという。Uuni 2Sの実力は、価格は高いが評判通りの働きをし、イベントなどでも大活躍。ペレットの詰め込みなどのコツを覚え、効率よく燃焼させられれば、一枚2分弱で焼ける。町内会、青年会で一つ買って持っておくと便利かも知れない。私も欲しいものリストにいれた。うちの町内会の購入リストにもいれとこw。
ペレット燃料を大量に生産している工場の近くだと、直売店へ買いに行くと良い。十キロ単位の小分けから、トン単位のトラック一杯分とかも ある。里山ビジネスとして定着してきたんだけど、需要が思った以上に増えないので大きく展開できないという話もきいたことがある。
家や庭がそこそこ広い家には、設置型のピザ釜が、ステイタス
親(祖父母)から、一千万円の生前贈与非課税分をもらって、家を建てている二十代〜三十代の家族が、急増している。ソーラー発電の屋根もそうだけど、庭には芝生をうえて、ガレージと、バーベキュー用のコーナとピザ釜をつくるのが、この辺の新興住宅のお決まりのようだ。親が自営や会社経営で、金も時間もそこそこあるボンボンが親に金払ってもらって家を新築したっていうヤツが、ブログとか書いているのに出くわす。そろいもそろって、若い親同士、週末に集まって、バーベキューやピザ、パンを焼いて食べる みたいな記事をかいているのが笑える。
さらに、ネットで知り合った連中とも、オフ会をやるとか、何時の時代も、やることは同じだなと思う。
そのうち、諸々の付き合いが面倒になってくるので、そうなったときに、庭のピザ釜とか邪魔でしかたがなくなってくる。朽ちてくるし。
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