EOS Kiss X8iで使う赤外線リモコンは、キヤノン純正のRC-6というのがあります。今回は、純正の半額以下で売られているRemarks JapanのRC-6互換品を買ったので、使い方をまとめてメモを取ったついでに、レビュー記事としてシェアしたいと思います。

RC-6互換リモコンのフォトレビュー

RC-6互換 RC-6赤外線LED

 外観は、キヤノン純正のRC-6にそっくりです。上の▲部分に赤外線LEDがついていて、ここから赤外線の信号が、EOS Kiss X8iに向かって光ります。赤外線なので肉眼では見えませんが、一部のビデオカメラだと見えます。

RC-6互換1 RC-6互換2

  • サイズは、65mmx35mmx6mmで、重さは電池込みで10.8gです。
  • RC-6互換リモコンの使用電池は、CR2025(3V リチウム電池)です。最初にお試しの電池が付いています。
  • 保証期間は、1年と書かれています。Amazonプライムでタイムセールで480円で買ったので、壊れたら買い直します。

RC-6互換リモコンの電池の外し方は、コツがあります。

RC-6互換3RC-6互換4

 ロックのツメを外してから、電池のトレーを引っ張るという二段階の操作が必要です。

 操作ボタンは、一つしか付いていません。買った時には、電池の放電防止のためのフィルムが付いてますので、引っこ抜きましょう。ついでに、電池を引き出してみて液漏れしていないか?確認しておきましょう。

 裏面には、ボタンを押したときに、二通りの動作を切り替えるスライドスイッチが付いています。

 このスイッチの挙動は、

  1. 「●」は、ボタンを押して直ぐにシャッターが切れる。ビデオの時は写真が撮れる。
  2. 「2」は、ボタンを押して2秒後にシャッターが切れる。ビデオの時は、オンオフ。
なので、用途に応じて切り替えます。

以下、表にしておきます。

EOS Kiss X8iモード

セルフタイマー

開放(バルブ)

動画

すぐにシャッターがきれる

シャッターの開閉

動画撮影モードで写真を撮る

2秒後にシャッターがきれる

2秒後のシャッターの開と閉は直ぐに。

録画のオンオフ

EOS Kissをリモコンを使ってワイヤレスでシャッターを切る方法。

 EOS Kiss X8iで解説します。撮影モードは、普段のA+(シーンインテリジェントモード)等、自分の好きな(任意の)撮影モードをダイヤルで合わせてください。

セリフタイマーの仕方

EOS Kiss X8iのセルフタイマーのやりかたは、

  1. 十字キーの左、シャッターのドライブモードを選択。
  2. ディスプレイにドライブモードの選択アイコンが並ぶので、「セルフ:10秒/リモコン」のアイコンを選択
  3. OKをタップするか、十字キーのSETを押す。
これで、セルフタイマー / リモコンのドライブモードになります。右隣の2秒セルフタイマー等には、リモコンが対応していません。

 三脚にEOS Kiss X8iを付けて撮る時に、このリモコンをかざしている腕が写りたくない場合は、リモコンの裏のスライドスッチを2にしておきます。すると、手を引っ込めるのにかかる2秒後にシャッターが切れます。本来(リモコンを使わないの)なら十秒後にシャッターが切れるんですが、リモコンでの操作だと十秒後にシャッターが切れるということはありません。

 こんなかんじで、2秒後にシャッターが切れるので、手をひっこめることができます。

リモコンの裏のスライドスイッチを、●にすると、すぐにシャッターが切れるので、リモコンを持つ手をかざした姿が映ると思います。スマホでありがちな、撮影者の手が写り込んだセルフィー写真が撮れます。

 (リモコンとは関係なく)3列、4列の集合写真を撮る時に、リモコンを操作すると、AF(シーンインテリジェントモード)の自動ピント調整機能が、意図しない位置にピントに合って、後列の人の顔のキリッっとしたピントの合った写真が撮れないことがあります。ファインダーをのぞいて、AFが狙った通りのピントになっているかを確かめられないことから、起こります。

 そんなときは、撮影モードをMのマニュアルか、Avの絞り優先シャッターにして、絞りを大きめ(距離にもよるがF11〜15)にして、被写界深度を深くしてから、低速シャッターとISO感度を上げて撮影すると3列、4列目の人の顔にもピントが合います。

バルブ撮影(長時間露出撮影)でリモコンを使う。

 天体撮影など、暗いところの撮影は、シャッターをひらいたままにして撮影をします。星だけでなく、花火やホタルなどの撮影でも、長時間露光撮影(バルブ撮影)は使います。長時間露出撮影は、必ず三脚にカメラをとりつけて使うようにします三脚に固定していても、EOS Kiss X8i本体のシャッターに手で触れただけでブレるのがバルブ撮影なので、ワイヤレスか有線のリモコンシャッターを使います

 その手順は、

バルブ撮影

  1. ドライブモードは、「セルフ:10秒 / リモコン」
  2. 撮影モードダイヤルを「M」に
  3. 電子ダイヤルを回しながら、シャッタースピードが一番遅くなるまで回し続けると「BULB」が出て止まる。
  4. ファインダーをのぞいて、ピントは、レンズのピントダイヤルを回して合わせる。MF(Manual Focus)といいます。
  5. リモコンのボタンを押せば、シャッターは開いたままで露出開始。「2」に合わせていれば、2秒後にシャッターが開きます。
  6. リモコンのボタンをもう一度押せば、「●」、「2」共に、シャッターはすぐに閉じて撮影完了。
 長時間露光の撮影をするのに、この赤外線リモコンよりは、有線のリモコンの方が、なにかと便利なので、あまり使わないと思います。もちろん、カメラとは線でつながれていない、ワイヤレスなので、振動がカメラに伝わらないメリットはありますが。

動画撮影時のオンオフもRC-6互換リモコンでできます。

手順は、

X8i動画リモコンオンオフ 動画撮影リモコンON

  1. まず、写真撮影モードで起動して、十字キーの左を押して、ドライブモードを開きます。
  2. ドライブモードの「セルフ:10秒/リモコン」を選択し、OKをタップするか、十字キーのSETボタンを押します。
  3. EOS Kiss X8iのムービーカメラのアイコンにレバーを合わせて、動画撮影モードにします。
リモコンのスライドスイッチ「●」と「2」の挙動は、
  • 「2」にしていると、動画のオンオフができます。撮影開始、終了には、黄色いLEDが光って、撮影開始と終わりを教えてくれます。
  • 「2」でスイッチを押して、動画を撮り始めてから、「●」に切り替えてスイッチを押すと、録画撮影中に写真を撮り、録画を続けます。
  • 録画中ではないアイドリング状態で、「●」でスイッチを押すと、写真を撮ります。

RC-6互換リモコンの赤外線が届く範囲は、4〜5mが限界。

RC-6赤外線LED X8i動画リモコン撮影

 Remarks Japan(リマーク ジャパン)のRC-6互換リモコンは、キヤノン純正のリモコンRC-6と同じ機能を持つことがわかりました。

 大切なことなので繰り返します。RC-6というキヤノンのデジタル一眼レフ用のリモコンは、テレビと同じ赤外線リモコンです。無線ではありません。「RC-6」でググるとトップにヒットする、これまたWordPressのアフィ・ブロガがいるんですけど、

赤外線です

と、勘違いしているようです。

 リマークジャパンのRC-6互換リモコンは、赤外線で信号をカメラに送ります。赤外線受光部は、EOS Kiss X8iのシャッターボタンの下にあります。

 リモコンの小さな赤外線LEDで灯す光ですので、パチモンのテレビリモコン程度だと思っていただいて良いでしょう。

 このレマークスジャパンのRC-6互換リモコンは、まっすぐ、カメラの受光部に向けてボタンを押しても、8〜10m離れると、反応しません。もちろん、光ですから、光をさえぎる物が間にあると、届きません。

 十数人以上の広範囲に撮らなければならない集合写真では、セルフの10秒で撮った方が無難です。

 前前から、このキヤノン純正、リマークスの互換リモコン共に、「電波が届かない」とか、「後からは届かない」とか、バカなことを書いている人があまりにも多いので、今回、私が書きました。

キヤノンの純正RC-6と互換リモコンに違いは?

パッと見た目も、さほど変わりませんし、機能も変わりません。純正を持っているヤツと比べてみても、差はよくわかりませんでした。

 本物のキヤノンRC-6を持っている人は少なく、ほとんどがパチモンだと思います。だから、安く買えるRC-6互換リモコンで十分だと私は思います。