キングジムのラベルライター テプラのいろんな種類のあるテープカートリッジの中で、転写ができるというSL12KN という転写テープを使いこなそうと、いろいろ試している。
結論から言うと、
テプラの転写テープSL12KNは、昔流行ったレタリングシールのように転写が綺麗にできない。
しかも、文字色が黒しかないのが残念だ。こんなかんじで、昔のレタリングシートがテプラでできるんだ!と期待して買った人の期待を大きく裏切る結果になる。
転写テープには、幅が12mmと18mmの2種類がある。
テープの幅は大きい方が指で押さえやすいのは確かだ。しかし、こするときに、どうやってもズレるので、どうにもならない。転写テープの対応機種は、SR970・SR950・SR750・SR250・SR5900Pの5機種だけである。
対応していない安い機種は、転写用テープSL12KNとSL18KNを付けることが出来ない。対応機種には、転写テープを押しつけて転写するための専用の棒:転写スティック(SR9L)というのが付いている。印刷は、転写するので「鏡像 」で印刷される。スタンプと同じだ。
端が長めに出るのは、仕様らしい。
テプラ 転写テープSL12KNをうまく紙に転写するためのコツ。
取説の通りにやれば、まったく転写できないということはない。
純正の付属する転写スティックの先がしなるのが良くないようだ。転写テープが波打ってシワがよるかんじで、浮き上がってズレてしまう。しならない方が良い。
そこで、ワシの仕事道具で
基本セットの定番中の定番、「YDMの#13A 練成充填器」っていう道具だ。使い込んでいるものなので、すり減っている。先が丸く丈夫なので、本来の使い方とは別に、冠を外すときに切れ目をいれて、こいつを差し込んでこじる。いわゆる、マイナスドライバーみたいな使い方もできる。
で、この練成充填器で、擦ると… しならないので力の入れ方も分かりやすい。
下が、練成充填器でこすって転写したもの。上が、転写スティックでこすったもの。ただし、どちらも、擦ったところが凹んでしまうのが、問題だ。
- 転写シートは暖めると軟かくなりすぎて、擦ると伸びてダメだ。
- 転写したい紙側の表面温度を上げる。これは有効。ヒーティングガン(ドライヤー)で転写先の紙の表面を40度くらいまで上げておくと転写の成功率が高くなる。それ以上を上げると、転写シートが暖まって、擦るときに伸びてしまう。
- 転写するときの紙の下は平らで固い物が良い。ガラス板のようなもので固くなければならない。本のページなどは、下に紙が積み重なっていて軟かく沈むので、うまく転写ができない。
- CDの印刷出来る側には、転写できない。擦るので、アクリル板に塗装した記録面に悪影響をしてしまうので、ダメ。電子レセ提出用で考えているのなら、他の手段を考えよう。残念。
- サンドブラストしたアルミ板に転写をしてみるが、綺麗じゃないし、こすると消えてしまう。フロントパネルの文字のレタリングには使えない。
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