プリンストン(PRINCETON)のHDMI入力ができるUSBビデオキャプチャーデバイス:デジ造を買った。このデジ造(PCA-HDAVMP)は、HDMI入力とコンポジット、Sビデオ入力ができて、ハードウエアエンコードで、H.264のmp4ファイルを生成できるキャプチャ・ユニットだ。

 テレビゲームをMacやWindows パソコンでHDMIキャプチャができるかどうかをテストしていく。

デジ造(PCA-HDAVMP)の本体自体は驚くほど小さい。

PCA-HDAVMP

 箱を開けて、まず驚いたのが本体が小さく軽いプラボディだということ。最近のハードウエアエンコーダチップとキャプチャ用のチップは小さいとは聞いていたが、こんなに小さくできるとは!

 取り扱い説明書も、

  1. 本体の設定ガイド
  2. キャプチャソフト:EzRock Mac版とEzRock Android版を表裏で簡単に説明
  3. キャプチャソフト:EzRock Windows版 表裏両面で詳しく説明。
  4. Windows専用の動画編集ソフト:CyberLink PowerDirector 10LEの取説
  5. Windows専用の動画変換ソフト:MediaEspresso 6.5の取説
と、MacとWindows のキャプチャソフトEzRockとドライバソフトの入ったCD。袋表面に、Mac用、Windows 用のシリアルナンバー付き。Android版のEzRock for Android(無料)は、GooglePlayでダウンロードする。

付属のケーブルも

  1. PCA-HDAVMP本体とWindows / MacをつなぐUSBケーブル(USB-A→miniUSB)
  2. Android接続用のUSB電源二股ケーブルのUSBケーブル(microUSB&USB-Aプラグ→miniUSBプラグ)
  3. コンポジット、Sビデオ入力用ケーブル(RCAメスの音声RL、Sビデオメス、コンポジット黄色メスRCA→特殊コネクタ)
と、マルチOS対応で気合いの入った構成になっている。

PCA-HDAVMP本体のポートはHDMI入力用、アナログ用ブレイクアウトケーブル用、本体接続用のminiUSBポートの3つ。

PCA-HDAVMP1

 HDMIケーブルは付属していないので、各自、用意する必要がある。本体はとても軽いので、固いHDMIケーブルだと、本体がHDMIケーブルに振り回されてminiUSBポート側を傷める危険があるので、取り扱いは気を付けよう。

 アナログ入力用は、専用のブレイクアウトケーブルを使うことで、対応する。本体にRCAジャックを付けると大きくなるし、今はHDMI入力がほとんどだろうから、ってことだ。

PCA-HDAVMP2

 Windows PCやMac、Androidにつなぐ方側のminiUSBポート。iOSのiPhoneやiPadではHDMIキャプチャはできない。iOSの仕様から考えても、今後、対応するようなキャプチャデバイスは出てこないよ。

PCA-HDAVMPを使うとAndroidタブレット(Nexus 7)で、PS4やWii UのHDMIキャプチャができる。

Nexus-7とPCA-HDAVMP

 実際に、ワシのテレビゲームHDMIキャプチャシステムにつないでテストしてみた。取説の指示通りにセットアップした。特にドツボにハマることなく、HDMIの映像がでてきた。

 リアルタイムハードウエアエンコードなので、遅延が生じるんだけど、2秒程度の遅れで、H.264 ProRecorderの4秒程度の遅れに比べると速い。それだけ処理速度がアップしたってこだろうね。

 2秒遅れるんだから、PCA-HDAVMP経由でNexus 7に表示される、この画面をみてゲームはできないよ。

 なお、ワシの録画システムは、1080pもすべてスケールダウンして720p/60で統一して録画している。

↑は、BlackMagicDesignのH.264 ProRecorderでいつも通りの全録画システムからの動画。

↑は、PCA-HDAVMPをNexus 7につないで、録画した .m2tsファイル(5分19秒で317MB、一時間換算で3.6GB)だ。

 MacにNexus 7をつなぐアプリケーション:Android File Transferでは、EzRock For Androidの保存フォルダ(/storage/emulated/0/ezrock)を見ることが出来ない。

 そこで、Nexus 7でES File Explorerを使ってNASに転送し、それをMacにコピーして、検閲。そのファイルをSafariからそのままYouTubeのアップロードへドラッグ&ドロップした。

 速い動きの部分で、若干の荒さが見えるようだけど、ブロックノイズがでてしまうような破綻する気配は一切かんじない。ってか、ほとんど区別が付かない。明るさの違いは、設定の違いによるもので、ほとんど差がない。

 タブレットで、ゲームのキャプチャが出来るってのは、もうパソコンが要らない時代になったということだな。

MacBook Proに専用のキャプチャソフトEzRockをインストールしてPCA-HDAVMPを使ってキャプチャしてみる。

EzRockMac

 Windows 版とは違い、正常に認識し、すぐに使える。ただし、EzRockはシリアルナンバーを入れなければフル機能が使えない。DVDROMの袋にシールが貼ってあるので無くさないようにしよう。

 録画した動画ファイルは、.m2tsファイル。720p/60fpsで高画質の設定で録画すると、一秒2MB、一時間で7.2GBになる。

 録画したファイルは、.m2tsファイルだ。720p/60fpsを録画すると、高品質の設定で、約8MB/秒の転送レートで録画する。

MacBook ProのWindows 7(Boot Camp)にEzRockをインストールしてPCA-HDAVMPを使ってキャプチャしてみる。

PCA-HDAVMPWin

 ドライバーを認識せず、EzRock for Windowsは起動しない。Windows 7でのテスト機すべてで同じ現象なので、近いうちにアップデートがでるだろう。
デバイスマネージャ
 デバイスマネージャで見てみると、「Fujitsu H5x Video Capture Device」として認識されているんだけどなー。でも、ドライバの認識に失敗した みたいな警告もでる。




順次テスト、追加していく。