Macを買って、もっとも使うApple純正のアプリケーション・ソフトは、メールソフトのMailと、ブラウザソフトのSafariだ。

 MacのMailソフトで、ありがちな問題の主な症状は、

Mailの不具合

  • spinning wait cursor(レインボーカーソル)が表示されたままMailが反応しない。
  • Mailは起動しているけど、過去のメールのタイトル欄が真っ白のままで、なにも表示されない。
  • Mailの起動時間が妙に遅い。
  • メールを送ったつもりが送られていない。
  • メールが届いていない。
等、症状は様々だが、Mailソフトの不具合のうち、

今までMacのMailが使えていたけど、最近調子が悪くなった場合に有効な方法

を以下に紹介する。

 これは、「にわかマカー」からの相談件数の多いものの一つだ。

MacのMailソフトがおかしいと思ったら、option + command + 0で、動作状況ウインドウを開く。

 ワシの場合、頻繁に使うのでショートカットキーを覚えているから使うけど、通常は

動作の確認

 Mailのメニューバー「ウインドウ」から、プルダウンメニューを開いて、「動作状況」を選択する。

 ここを見れば、Mailが何をしているのか?が一目瞭然だ。

動作状況

こんなかんじで、パッパッとなにやら表示されて、すぐに消えてしまう。

ところが…

 メールをため込んでいる人は、ここに数千~万のメールをサーバに読みに行って、整合性をチェックして、キャッシュを更新して っていう作業のプログレスバーが延々と表示される。

 どんな処理にどれだけの時間がかかっているのか? が見えるようになっているので、これで対策ができる。

それぞれのメールアカウントの削除する時間を決める。

 MacのMailソフトの「設定」→「アカウント」→「メールボックスの特性」で、

アカウント設定

 削除するタイミングが「削除しない」で、大量にため込んでいないか?を確認する。もし、ため込んでいるようなら、ここを一週間、一ヶ月などで削除するように設定をし直そう。それぞれ、メールアカウントで、設定するのを忘れないように!

MacのMailで、「接続診断」をチェックする。

 プロバイダ側のメールサーバの設定等が変更になり、メールサーバへの接続が出来なかったり、そもそもメールサーバが落ちているなんてこともある。それを確認するために、Mailのアプリケーションウインドウを選択して(アクティブにして)、上のメニューバーの「ウインドウ」のプルダウンメニューから、

接続状況メニュー

「接続診断」を選択し、接続診断のウインドウを開く。

で、テストしてみると…

接続状況

 とくに、支障がなければ、こんなかんじで、緑のチェックボタンが付いて、テストが終わる。

 メールサーバが落ちていたり、設定を間違えていると、メールサーバに接続出来なかったというエラーが出るので、適宜、設定のしなおしと再テストをする。

ディスクユーティリティでMailのある起動ディスクのパーミッションを修復しておく。

 Mailのデータも巨大化して読み書きの時間がかかるようになると、異常終了を繰り返すことでメールデータの整合性まで、おかしくなっていることがある。

 そこで、念のために、ディスクユーティリティで「ディスクのアクセス権を修復」(パーミッションの修復)をしておくと良いだろう。なお、OS X El Capitanのディスクユーティリティは、アクセス権の修復、ディレクトリの修復などすべてが統合されている。

ディスクユーティリティ FirstAid

一通り、パーミッションの修復ができたら…

Mailの「メールボックス」の「再構築」をする。

再構築

 この時、動作状況のウインドウを開いておくと、再構築は何をしているのか?がわかるので、面白い。ぼーっと待つより、作業内容が表示された方が待たされるというイライラ感がなくなるからね。

 登録アカウントが多いのと、メールの数が多いと、かなり時間がかかるから。

Mailのメールサーバを読みに行くときに「証明書を検証」のダイアログボックスが出たらキャンセルを押す。

 MacのMailで、起動時にメールサーバを読みに行くときに、メール「サーバの証明書が不正です。」という警告のウインドウ(ダイアログボックス、dialog box)が開く。

識別情報を確認

 この場合、キャンセルにして、他のメールアカウントを読み込むようにしてやらないと、この証明書が不正であるメールアカウントが、他を巻き込んで、Mailがfreezeしてしまう。コツは、しばらくこのダイアログボックスを表示させたままにして、Mailが他のアカウントを読み込んで、未読の数字がチラチラでてきてから、キャンセルを押す。

 それでも、固まっているようなら、オプション(option)+コマンド(command)+エスケープ(escape)でMailを強制終了させて、再び起動させてみる。通常、数回やれば、まともに動く状態で起動できるはず。
 レンタルサーバで、自前のメールアカウントを使っているユーザで、レンタルサーバのメールで、こういう証明書の不正云々の警告が出続けながら、使っているユーザは、これがMailの不具合を起こす最大の原因になっているはずだ。

 「キャンセル」を選択してMailが起動してから、あとでオフラインになっている、このメールアカウントをオンラインにすると良い。毎回、Mailを起動する度に、しなくてはいけないが、たいした手間では無い。

Yosemiteになって大量のメールをため込んでいる昔からのマカーの間で、Mailのクラッシュが多い傾向があるようだ。

 統計学的に どうこうというものでもないが、ワシら昔からのマカー仲間から、Yosemiteの10.10.3の大幅なアップデート以降でMailの不具合を訴える気がする。

 Mail Boxの整理、不要なメールの削除をして全体のメール数を減らしても、症状が改善しないことから、Mail自体の問題のようだ。

OS X El CapitanでMailの挙動不審は改善したのか?

 現在(2016年3月26日)、OS X El Capitan(10.11.4)のMailに挙動不審なし。
 評価ができるのは、最低でも一ヶ月くらいは必要だ。一度再構築されてしまえば、起動も速く、今のところ、全く固まる気配も、不具合も何も起きていない。ってか、YosemiteのMailの不安定さは、なんだったんだろうか?という。
 どうしても必要なアプリケーションがELキャピタン上で動かないというのでなければ、エルキャピタンにVerアップして、Mailの問題を解決することを強くオススメしたい。もちろん、アップグレードする前に、Time Machineでバックアップを取ってあれば、いざとなればYosemiteに戻せる。