今回は、PA-WG2600HPのルーター機能を停止させ、有線LANをつないで、単純なWi-Fi基地として使う「ブリッジモード」での設定と使い方を紹介したい。WR9500Nまでは、「APモード」「アクセスポイントモード」と読んでいたもので、WG1800HPからAPモードを「BRモード」と言い換えるようになった。

 初期ロットの割に、なかなか安定していたAterm PA-WG2600HPだったが、なぜか任天堂のゲーム機でポートの開放が出来ずに、オンラインゲームが出来ないというバグがある。ファームウエアのアップデートを待つしかないので、とりあえず、ルーターは、WR9500Nに戻した

2015年6月時点で、Aterm PA-WG2600HPの致命的な問題点は任天堂のゲーム機とソフトでオンライン対戦ができない。の一点だけだ。

2015年7月9日で、任天堂のゲーム機でオンライン対戦ができないバグが修正された。

以下、枯れたWR9500NやWG1600HP等をルーターとして使い、リビングなどで無線LANのアクセスポイントとして使う場合の話だ。
ブリッジモードの設定の仕方が、取り扱い説明書 2-13~2-14に書かれている。
これが、わかりにくい!!。とりあえず、取り扱い説明書の該当部分を読んでみてくれ。
2-13 2-14
コレ読んで、スッっとできるヤツは、そこそこのPCスキルがあると自信を持って良い。

さて、手順は、三工程。
  1. PC(Mac)とPA-WG2600HPをイーサネットケーブル(有線LAN)でつなぐ。
  2. PA-WG2600HPをBRモードで、なおかつDHCPサーバも同時起動させる。
  3. PC(Mac)から、ブラウザでクイック設定Webにログインして、設定をする。
MacBook ProとPA-WG2600HPをイーサネットケーブルでつなぐ。
WG2600HP LAN
 まず、DCプラグ(電源プラグ)を抜いた状態にする。
 ルーターモードからブリッジモードに変更するので、上のスライドスイッチを「RT」から「BR」の位置へ変える。それから、LANケーブルの一方をLAN1に挿す。決して、WANに挿してはいけない。
 ちなみに、残りのLAN2~4は、単純にイーサネットスイッチングハブとして機能するので、他の3つの機器を有線LANでつなぐことが出来る。
MacBook-Pro LAN
で、片方のLANケーブルを、パソコン(昔のMacBook Pro)のLANポート(RJ45)にしっかりと差し込む。
これで、MacBook Pro←→PA-WG2600HPが一対一でLANケーブルで繋がっている状態になる。いわゆるピアツーピアっていう。
でも、これでは正しく動作しない。そこで、PA-WG2600HP側でDHCPサーバを起動し、パソコンと一対一で繋がるようにする必要がある。
PA-WG2600HPのDHCPサーバを起動させる。
 PA-WG2600HPは起動時間が、3分弱と歴代の中でも最長の部類に入ると思うので、このDHCPサーバの起動ができずに、ドツボにハマる人がいるかもしれない。

 まず、完全に電源を落とすために、ACアダプタのプラグを外して十秒くらいまつ。
 次に、「らくらくスタートボタンを押しながら、ACアダプタのプラグを接続し、CONVERTERランプが点滅したら、らくらくスタートボタンを放す」と書いてあるんだけど、これってさ、どれくらいの時間「らくらくスタートボタン」を押し続けていれば良いと思う?
らくらくスタートボタン
このCONVERTERのLEDが黄緑の点滅(チカチカ)するようになるまで、一分以上(65秒前後)かかるんだよ(笑)。まず、全体のLEDが10秒ちょいで全部黄緑で点灯する。その後、POWERのLEDだけが付いていて、他のLEDが全部消えて延々と1分待たされる。で、65秒を過ぎてACTIVEのLEDがオレンジについて、やっとCONVERTERのLEDがチカチカと点滅するようになるわけど…。
らくらくスタートボタン1
なんか、PA-WG2600HPって、3分っていう、一昔前のパソコン並の起動時間がかかるんだよね。
 取り扱い説明書の2-13には、「このCONVERTERのLEDが点滅するまで一分以上かかります」なんて丁寧は記載はないから。
 ちなみに、取り扱い説明書の正誤表には、再起動時間が80秒って部分全部を、170秒に変更するようになっているんだよ(笑)。
パソコンのブラウザから「192.168.1.210」へアクセスする。
 WR9500Nの頃は、APモードで、そのままLANにつなげば、192.168.各自.211をSafariですぐに開けたんだけどねぇ。WGシリーズになってから、こういうややこしいことになっている。
 MacBook Proで、Mac OS X(Yosemite)で起動している場合、「システム環境設定」→「ネットワーク」を確認すること。
ネットワーク
内蔵LANポートにつないでいるので、そこを「自動」にして、DHCPサーバが起動して繋がっているのを待つ。下の「適用」ボタンを押さないと繋がらないよ。
 えっと、ネットワークの接続先がズラズラと並んでいるけど、これはオススメできない状態に陥っている。ネタのために、消さずにこのまま置いてある(笑)この辺のネタは、また別に書く。

 とりあえず、これでMacBook ProとPA-WG2600HPは繋がった。Safariで、「192.168.1.210」にアクセスすると…、
210
はい、お馴染みの初期設定ページが出るので、パスワードを設定する。

あとは、ログインできるので、
210-1
はい、お馴染みの画面になる。ただし、ブリッジモードなので、PPPoEの接続先とか、ルーター機能の表示はない、

基本設定で、
BRモード
ルーターの名前を変更、DHCPクライアントをオフにして、LAN内でつかえるように、このPA-WG2600HPの固定IPアドレスをワシのLAN内の固定IPアドレス帳をみて、重複がないかを確認してから、指定する。192.168.1.210を192.168.0.210という感じにね。
あとは、ゲートウェイサーバやネームサーバを、LANのルーターのアドレス192.168.0.1 とかに、自分ちのLANの設定に合わせていく。
 設定を保存してから、MacBook ProとLANの接続を外す。ACアダプタを抜いて、一旦PA-WG2600HPの電源を落としてから、PA-WG2600HPをLANにつないで、電源をいれてやることで、DHCPサーバを解除した状態で起動する。こうしないと、ルータにDHCPサーバがあるので、うまくIPアドレスの割り当てが機能しなくなる。
LANに有線でつないで、Wi-Fiのアクセスポイントになるのがブリッジモード。
 PA-WG2600HPはLANに繋がる一つのデバイスとして機能し、Wi-Fiのアクセスポイントとして使えるようになる。
 自分で指定した固定IPアドレス(例えば、192.168.0.210)をブラウザにいれて開くと、最初にログインの「admin」と設定したパスワードをいれればクイック設定Webが開くようになる。
 ブリッジモードでLAN経由でできるので、近々、任天堂のゲーム機のオンライン対戦ができない問題の解決があったとしても、対応できる。

 ルーターではないので、ルータ機能は設定できない。でも、
  • IEEE802.11ac等、Wi-Fiはフル機能で電波の掴みも良いし、
  • こども安心ネットタイマーも使える。
ので、ルーターにしているWR9500N等のWi-Fi機能を設定で停止し、ルーター機能だけで使うのが良いだろう。でなければ、ルーター側のWi-Fi電波の干渉が起きるし、なんのための「こども安心ネットタイマー」機能なのか?意味が無いことになるからな。

 あとは、USB3.0にHDDやWebカメラとかつないで、簡易NASとしての機能をテストする記事を書く。

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 追加しつつ、続く。