ストレージやマカーにとってはFireWireのHDDケース等で知られる、PCパーツの輸入販売会社アミュレットが、Wi-Fi SDカードリーダ&ライター(無線LAN USBメディアリーダー&ライター)のCarry Technology社のApotop DW21(2013年6月発売)をRebDrive WiFiという自社のブランド名にして販売しているものらしい。

 結論から言うと、

RebDrive WiFi(Apotop DW21)は、MeoBankSD HSのバッテリーを大きくしたもので中身は一緒。

RebDrive0
 起動も30秒と速く、読み出し転送速度は3〜4.5MB/秒とMeoBankSD HSより速く、パナのBNーSDWBP3より遅い。暗号化なし、SMB共有オフでFTPだけなら、〜5MB/秒でるかもしれない。ワシの持っているWi-Fiストレージデバイスの中で、二番目に速い。
 つまり、素のTSファイルを2本同時に再生可能。iPad用のmp4ファイル(H.264 1920 X 1080 29.97fps 6Mbps)なら4本を別々に同時再生できる。
 

 SDカードスロットを持たないiPhoneやNexus、Fire HDなどのスマホやタブレットは、こういうワイファイ(無線LAN)経由のSDカード、USBメディアのリーダー&ライターを使うわけだが、今年になって、発売されたものの主要な製品を買い試した結果、ほぼ完成の域に達した感がある。ラトックシステムのREXにしろ、タクサンのMeoBankSDシリーズも、台湾のメーカーのOEMと考えて良いようだ。

 中身が、基本的に同じのMeoBankSD-HSについては、こちらを参照。

 ということで、RebDrive Wi-Fiを順次紹介していく。

内容物はお決まりのUSBケーブルと本体と日本語の説明書と保証書。
Apotop 

説明書は小さく縮小されたコピー用紙。保証書は手書きのシリアル。説明書は字が小さくモノクロ。老眼には厳しい。内容も、それなりに詳しい記載にはなっているものの…、ここ数年でiPhoneを買って喜んでいるような連中が使いこなすためには、ハードルは高い。

RebDrive1
重さは165gと重い。バッテリーが大きいからだと思われる。バッテリーの給電能力テスト等は、徐々に追加していく。

MeoBankSD Plusを大きく分厚くしたもの

 RebDrive WiFi(Wi-Copy(Apotop - Carry Technology))は、MeoBankSD HSより大きく分厚く重い。
Apotop&MeoBankSDHS
台湾とか中国とか、つや消しのプロテイン塗装ブラックなのが好きみたいだね。MeoBankSD +と同じ塗装。まぁ、塗装がべたつく頃には、内蔵のバッテリーが劣化して使えなくなっているから、良いんだろうけど。
 

それと、SDカードは、こんなかんじでボディからはみ出て差し込む。MeoBankSDとPlusまでは、こういうクソ仕様だったけどねぇ。非常に高性能で評価したいけど、このSDカードがはみ出るクソ仕様だけは、大きな減点になる。が故に、MeoBankSD-HSに軍配が揚がる。

RebDrive2
スイッチとか、MeoBankSDと同じ。SDカードさえボディ内に完全に差し込めるのであれば、カバンやポケットの中に入れっぱなしで、手探りでスイッチを入れることが出来るから便利なんだけどねぇ…。

 USBは、5V/2Aまで給電できるので、2.5インチのモバイルHDDも駆動できる。しかも、バッテリーが大きいので、1時間程度はHDDを駆動しながら見ることができる。この辺は、MeoBankSD-HSより優れている。重さが1.5倍あるんだから出来て当然か。
RebDrive3
 SDカード、USB側もどちらも抜き差しOK。SDカードとUSB側のHDDを両方認識できるし、SDカードからHDDへファイルのコピーもできる等、一通りの事はできる。
 しかも、USB側につなぐHDDは、exFATやNTFSだけでなくHFS+をサポートするので、Macでフォーマット(初期化した)HDDも読み書きできる

RebDrive
 反対側は、LAN(RJ-45)とmicroBのUSBポート(ジャック)と、リセットボタンの穴がある。microBのUSBポートをパソコンにつなげば、このRebDrive WiFiはSDカードリーダ&ライターとして機能し、なおかつ充電されるというのは、他の数あるWi-Fiストレージデバイスと同じだ。

 しかし、MeoBankSD-HSについていた巾着は付属しないし、ストラップをつける穴もない。しかもSDカードははみ出て刺さる仕様だし…。携帯性をあまり考慮に入れていないようだ。
 そのためか、工場出荷状態では、MeoBankSD-HS同様にWi-Fiになんのセキュリティをかけられてないので、一通り動作確認をしたら、Wi-Fiを暗号化し、本体にパスワードを設定しなくてはいけない。

RebDrive WiFiのセキュリティ設定を行う。
 iOS、Android共に、専用のアプリWi-Copyを使う。本体の設定は、ブラウザで10.10.1.1へ飛ぶ。
Wi-Copy2
ブラウザベースで設定をするのは、どこのメーカのも同じだ。「Wi-Fi 設定」を開いて、Wi-Fiにセキュリティをかける。
Wi-Copy1
 デフォルトでついていたWi-Copy-ナンチャラ というSSIDを自分の好みのSSIDに変更し、暗号化の設定をする。WPA2混合だとWi-Fiのコネクションに??なことがあった。特にiPadとのWi-Fiの相性が悪いみたいなので、WPA2のみとしている。
 MeoBankSD-HSに無かった「SSIDをブロードキャスト」という項目があるのに注目! これをdisable (切)にすることで、SSIDを表示しない隠蔽が可能になる。
 設定を終えたら、更新のアイコンをタップして本体を再起動したら、タブレット各種のWi-Fiを新たに接続設定をして、設定した暗号キーを入力し接続出来るのを確認しておく。
iPadやiPhone(iOS)とRebDrive WiFiでつないで使う。
使い方は、付属の説明書を読めば分かるし、簡単に接続できると思う。アプリストアから「WiーCopy」というアプリを検索してダウンロードすれば良い。あとは、Wi-FiをRebDriveWi-FiのSSIDにつないで使うだけ。
あいかわらず、付属のアプリはオマケ程度でだ。

デフォルトでは、SMBファイル共有がオフになっているので、本体設定でSMBファイル共有をオンにしてやる必要がある。

そして、いつも通り、nPlayerを使う。割り振られるIPアドレスも、MeoBankSD-HSと同じだ。
Nexus 7(2013年モデル Lollipop5.0.1)とRebDrive Wi-Fiをつないで使う。
Wi-Copy1
 発売から1年半年経っているので、アプリケーション自体も枯れていて、目立つバグも無く安定して使える。しかし、どのメーカのWi-Fiストレージデバイスと同じで、使い勝手が良くないので、SMBファイル共有をオンにすることで、ファイラーとプレーヤを別途使うことを推奨したい。

 ES File Explorer等ファイラーで、Apotop DW21(RebDrive WIFI)との接続は、MeoBankSD-HSと同じになる。Wi-Fi接続先がApotop DW21であるか、MeoBankSD-HSかの違いだけで、すべて同じである。暗号化をしなければ転送速度は速く、さらにSMBファイル共有をオフにし、FTPを使えばレスポンスはさらに向上するのまで、MeoBankSD-HSと同じだ。

RebDrive Wi-Fi有線LANにつないで、無線LANのAP(アクセスポイント)やNASとして使う。

MacBook Proにつないでみる。
バッテリーの充放電のテスト
iPadへの充電テスト
microBポートから充電しつつNASとして使えるかのロードテスト

順次追加、加筆修正を行う。