TAXANのMeoBankSDシリーズで、今年のニューモデルMeoBankSD-HS(MBSD-HS-03/MG)を購入したのでレビューする。昨年のMeoBankSD Plusについては、もう闇に葬ろう

 それでは、結論から言うと

2014年発売のWi-Fi SDカードリーダ&ライターの中で、MeoBankSD HSが一番良い。

 この3年、ラトックシステムのREX-WIFIシリーズが性能、使い勝手の面で一番良かった。今回、TAXANのMeoBankSD-HSが、それを上回るものを出してきたということで、Wi-Fi SDカードリーダの市場は成熟期に入ったと思う。あとは、SIMフリーの3GやLTE回線を使うモバイルルータ機能が付いた価格の高いモデルがでるくらいだろう。

 なお、ワシは自腹で購入している。メーカーやブローカからのタダで配っている試供品でレビューしていない。オファーも無視している。
 今まで、Wi-Fiメディアストレージデバイスは、アリフィエイター(ガジェット系ブロガ)が、ステマするのに好都合なデバイスであり、メーカー主導のステマ戦略で騙されている人が多いはず。ワシも散々騙された経験があり忸怩たる思いで自ら自腹で買った物のワシなりの評価をブログにすることにした。ぜひ、他のアフィブロガやガジェット系ライターのステマ度を計るベンチマークとして活用して欲しい。

 YouTuberと呼ばれる気持ち悪い連中も、金に目がくらんでメーカー各社のステマ要員として露骨な宣伝をやっている。ああいうのは、もはや子供だましの何物でも無く見ていられないし、ああいうのを検閲無しに子供に見せる親もオツムの程度がナニ。

MeoBankSD-HSには巾着が付く。

MeoBankSD-HS1

 REX-WIFIMSD1が各種コネクタ、ジャックに埃や水が入るのを防ぐために、シリコンのカバーを付けたんだけど、MeoBankSD-HSは黒い巾着が付く。あとは、日本語で記載された取り扱い説明書、USBケーブルがつく。

 説明書の内容は簡潔にして明瞭で、使いこなす上で必要な情報は網羅されている。この数年で、iPhoneでインターネットのフルサービスを使い始めたネットやPCの初心者には難しい記述が多い。しかし、多機能で高性能のMeoBankSD-HSをフル活用するためには、一通り目を通すべきである。

MeoBankSD-HSの重さと大きさの比較と外観について

MeoBankSD-HS2

iPhone 5sとの比較は、こんな感じ。年々巨大化しファブレット化するiPhone 6やAndroid等のスマホより小さい。

MeoBankSD-HS5

 MeoBankSDの伝統だったSDカードがはみ出るという謎の仕様が改善され、ボディ内に納まるようになった。
 ただし、SDカードスロットのバネが強いので、一度押し込んでバネで飛び出てくる時は気をつけないとSDカードを飛ばしてしまう。電車や雑踏の中で、一枚8千円の128GBのSDカードを飛ばして落として、誰かに踏まれて中のデータごとアボーン… ってことになる。一応、くぼみもよく考えて付けられているので、指のあてがい具合でうまくできるはず。
 

歴代のMeoBankSDを並べてみる。左からMeoBankSD、MeoBankSD +、MeoBankSD-HS。

MeoBankSD-HS3

 持ち歩くモノだから、ボディの角は取り、スマホやタブレットに重ねて置いても滑らない、やわらかめの樹脂素材でつや消しの表面性状にされるべきである。そもそも、数年経過すると劣化してベタつくプロテイン塗装はしてはいけない。持ちあるく道具ってのは、なんだかんだと言っても同じ形に集束するのは必然的なことである。

MeoBankSD-HS4

重さは、SDカード入りで103g。前のMeoBankSD+が90gちょいだったから、少し重くなった。それでも、内蔵バッテリーの容量からして、これくらいの重さにはなる。

MeoBankSD-HS6

 スイッチはスライドスイッチで、充電バッテリーモードとWi-Fiストレージモードに切り替える。ボタンの長押しの時間や回数で切り替えるようなソフトウエア的なスイッチより、こういうスライドスイッチの物理的な操作の方が、ポケットやカバンの中に手を突っ込んで操作する時に分かりやすい。スライドスイッチの丸いポッチの飛び出し具合が良い感じで爪にかかり、MeoBankSD+でも唯一褒められる点だったので、そのまま継承されている点を高く評価したい。 

 充電&パソコンにつないでデータ通信用のmicroBのUSBポート(ジャック)、リセットスイッチ、LAN(RJ45)ポートがある。表示も「WAN」じゃなくて「INTERNET」となっているので、ルータを弄ったことのない初心者でもイメージが湧きやすい。

MeoBankSD-HS7

USBポート(ジャック)とSDカードスロット、USBは、5V/1Aの電流を供給できるので、2.5インチのモバイルHDDも使う事ができる。後述するが、USBのメモリやHDDのフォーマット形式は、Windows のNTFSだけでなくMacのHFS、HFS+も認識できるため、iOSの普及で急増しているMacユーザにとって、このMeoBankSD-HS以外の選択肢はない!くらい。 → MeoBankSD HSは、2013年6月に発売されていた台湾のApotop DW21(RebDrive WiFi)と中身が同じなのでHFS+に対応している。

MBSD-HS&HDD MBSDHS1

 もちろん、SDカードとUSB側にUSBメモリやHDDを同時に挿して、両方認識出来る。抜き差しも自動で認識でき、その時間も短い。動作が機敏である。
 0.6〜0.7A/5Vを必要とするUSBのHDDから2本のTSファイル(2〜2.5MB/秒)は無理だけど、一本のTSファイルと1MB/秒(8Mbps)以下のmp4ファイルなら、ストリーミングで見られる。ただし、一時間ほどしかバッテリーが持たない。

MeoBankSD-HS8

 ストラップ用の穴もついている。裏面には、ブラウザでのアクセス用のIPアドレス 10.10.1.1が記載されている。このMeoBankSD-HSは、デフォルト(箱から出した工場出荷状態)では、なんのパスワードも設定されていないので、一通り動作確認ができたら、外に持ち出すためにパスワードの設定をする必要がある。

MeoBankSD-HSのセキュリティ設定を行う

AndroidのMeoBankSD-HS版が使いやすい。付属の取扱説明書の21-22ページに記載されている。
 Screenshot1

 22ページに記載されているとおり、IEEE802.11nでは、帯域を倍の40MHzの設定にできる。
Wi-Fiの暗号化はWPA2のAESで、Passphraseにしてから、Pre-Shared Key(Wi-Fiの暗号アクセスキー)を設定する。暗号キーや本体パスワードを設定したら、本体の裏に白いビニルテープを貼って忘れないように書き込んでおくことを推奨。忘れたら、リセット穴にピンを差し込んでリセットして工場出荷状態に戻す。

 ラトックシステムのREX-WIFIMSD1やパナソニックのBN-SDWBP3はWi-Fiのアクセスキーをあらかじめ設定してあり、本体の裏側のシールに記載されている。それに対して、MeoBankSD-HSはWi-Fiにも本体へのアクセスへも、全く暗号化やパスワードがかかっていない状態なので、Wi-Fiのセキュリティはユーザ自身に任せるという形式を取っている。
 なお、MeoBankSD-HSには、SSIDを隠蔽する設定は見当たらない。→ 中身が同じ(OEM元)のRebDrive WiFiは、SSIDのブロードキャストを不可(つまりSSIDの隠蔽)の設定ができる。

 LANでの接続テストの検証の手間を省く都合上、本体の(ユーザ名と)「パスワード設定」をしていない。ユーザ名とパスワードの設定をすると、Mac(PC)やタブレットやスマホでアクセスするときに、自分の設定したユーザIDとパスワードを入れてアクセスするようになる。nPlayer、FileExplorer、ES File Explorer等、ファイラーはユーザ名とパスワードを保持するので、二度目からのアクセスでは入れる必要は無い。

 買ってきて、パスワードも何もいれなくても、Wi-FiのSSID(MEOBANKSDHD-ナンチャラ)を見つけて、すぐに接続できる気軽さから言えば、MeoBankSD-HSの方が良いだろう。しかし、いざ外へ持ち出すとなれば、すくなくともWi-Fiの暗号化とアクセスキーの設定はしておかねばならない。adminやuserでない、独自のIDとパスワードを設定することで、さらにセキュリティはアップする。忘れないように本体にシールを貼ってメモるか、スマホやタブレット側のメモに入れておこう。

 こんなクソ田舎でも、ふと見渡せばガラケー持ちは絶滅しiPhone 6や6 Plusのでかいのを自慢げに持ち歩くDQNばかり。車載すれば駐車場で隣り合わせくらいだとWi-Fiの電波が届くし、他にWi-Fiスポットのない田舎なので勝手につながり、覗かれる可能性がある。 

iPadやiPhone(iOS)とMeoBankSD-HSをつないで使う。

MeoBankSD HSをApp Storeからダウンロードしてくる。ざっと使ってみたが、オマケ程度のものだ。ファイル名のリスト表示は、ファイル名、日付や容量などでソートができないのは、他のメーカのものと同じ。
ipad
素のTSファイルを見ようとすると、エラーでできない。
iPadに最適化したmp4ファイル(1920X1080 AAC4.8K 29.97fps 4.5Mbps)は難なく再生できる。

純正のクライアントアプリを使うヤツは、ほとんどいないか(笑)。

で、nPlayerを使う。
nplayer1 nplayer2
SMBサーバを検索するとあっさりと見つかるので、選んで見る。素のTSファイルもデインターレースでちゃんと見られるし、スクラブで先送り、早戻しをしてもバッファが貯まる間は待たされるものの、落ちることもなく安定して見ることができる。

iOSの場合、どれもこれも有料なのでアレなんだけど、

FileExplorer というのもある。
AndroidのES File Explorerほどではないが、GoodReaderよりは使える。
FE FE1
何かと制限の多いiOSで、LAN内のWindows やMacのファイル共有、NASやネット上のクラウドサーバにアクセスできる。
FE2
File Exploreは元々がファイラーなので、内蔵の動画プレイヤーの作りがイマイチなのは仕方が無いか。サーバ先に保存された素のTSファイルをストリーミングしながら見ると、音ズレが起きて使えない。
FE4
iPad用mp4ファイルに変換したものなら、音声ともにズレることともカクつくこともなく、スクラブして早送り、早戻しても落ちたり固まる事も無く表示できる。

GoodReaderはiOSのファイラーとしてFile Exploreに負けた感あり。
GR GR1
扱い方がiOSらしくなくて、慣れるのに時間がかかる。日本で育ち義務教育をきちんと受けた日本人なら英語が読めないヤツはいないんだが、できれば日本語表示になってくれた方が使いやすいというユーザもいるだろう。
GR2
あくまでも、GoodReaderのアプリ領域にファイルを蓄えることしかできないので、非常に限られた使い方しかできない。
 こういう点でも、AndroidとES File Explorerなどのファイラーの自由さが、ワシらにとって、すごく便利だと思う。
 ここ数年で、そこら中に湧いている「にわか」ブロガ連中のiPhone やiPadがベストだ! という中学生(中二病)レベルの書き込みをみると、笑えるわけ。
 そそ、こういうWi-Fiメディアリーダライターの付属のアプリしか使わない連中も、同類。

Nexus 7とMeoBankSD-HSをつないで使う。

Screenshot2
これも、MeoBankSD-HSのアプリを Playストアからダウンロードする。Android版もiPadも差がほとんどない。Androidなのでファイルを選べれば、プレイヤーを選ぶことが出来る。
Screenshot3

 しかし、TSファイルは再生できない。
そこで、定番のES File ExplorerとMX 動画プレーヤーの組み合わせで使う
Screenshot_0 Screenshot_1
SMBファイル共有で、他のWi-FiSDカードリーダライターと同じ扱い。前のMeoBankSDはFTPサーバとしてアクセスしなければならなかったのに比べれば、切り替えずに済むので助かる。
LAN内に、自作の録画機が何台もつながっていて、Windows 7のSMBファイル共有になっているから、それと同じ扱いってのが、一番楽なわけだ。
Screenshot_2
 あとは、ファイルを選択し、プレイヤーは、金を支払い広告の入らないMX Playerを選択するだけ。とくに、カク付いたり止まる、音声が途切れる、早送り早戻しなどスライダのスクラブで落ちるとか、固まる等、一連の問題は起きない。

 Wi-Fiの速度については、
Screenshot_4
MeoBankSD-HSのSDカードから、Nexus 7の内蔵フラッシュメモリにコピーしてみると、3.5MB/秒がでている。最速を誇るパナソニックのBNーSDWBP3の5.5MB/秒には劣るモノの、REXシリーズと同等の通信速度がでていることがわかる。諸々の使い勝手を考えると、速いだけのBNーSDWBP3よりは、多機能のMeoBankSD-HSの方が良いと思う。

ES File Explorerが個人情報の不正送信をやっているということなので、代替のAndroidのファイラーを探している。
今のところ、ロシア人風の名前が作者のSolid Explorerというのが、候補に挙がっている。
solid-explorer
でもね、これは、TSファイルを選択しようとすると
SolidExplorer
開くプレイヤーを選択してくれない。mp4ファイルなら、ES File Explorerと同じようにESメディアプレーヤ、MX Player、BS Player、VLCを選択するメニューが開くのに…。
 

Kindle Fire HDXとMeoBankSD-HSをつないで使う。

FireOSもAndroidだし、ES File Explorerがあるので、Nexus 7と同様で良い。Kindle版のクライアントアプリもあるが、これもオマケ程度のもの。
screenshot4
Kindle は、MX Playerがアプリストアからダウンロードできない。出来るのは、VLC for Kindle βだけ。まだβのVLCは見ることはできるものの、早送り早戻しのスライダが使えない等、問題も多い。
そこで、Nexus 7からMX 動画プレーヤー(Player)の最新版を持ってくれば、そのまま、Nexus 7同様に使えることが分かっている。
Amazonのヘビーユーザであれば、Kindle 書籍や動画を見るだけでなく、自炊した動画を見るタブレットとしても大変有用に使える。ビューアのタブレットとして、Kindle Fire HDXはコスパが良い。

有線LANにつないで、無線LANのAP(アクセスポイント)やNASとして使ってみる
MBSDHS0
 有線LANをつないで起動すると、無線LANの単純な基地(アクセスポイント)として起動する。
 ビジネスホテルに行った時、部屋のLANケーブルのコネクタに挿して使う時に便利な機能だ。
 インターネットにつなぐ、LAN内のブロードバンドルータから、(デフォルト設定で)DHCPサーバからの自動割り当てになっている。
DHCP
固定(静的、static)IPアドレスか、自動割り当てのDHCPか、なんとインターネットに直接アクセス出来るPPPoEもあるので、MeoBankSD-HSはブロードバンドルータとしても使用可能ということみたいだ。

とりえあえず、デフォルトの無線LANアクセスポイントとして使ってみる。
ipadaccess
MeoBankSD-HSにアクセスしてみると、MeoBankSD-HS側で、10.10.1.100〜のローカルIPアドレスを割り振られていることがわかる。

ってことは、有線LANにつないだ、LAN側から、MeoBankSD-HSのmicroSDカードやUSBのHDDを見られるはず…。ところが!
Mac(Lion〜Yosemite)のFinderの左カラムの「共有」に、MeoBankSD-HSが出てこない。Windows 7からも見えない。
スクリーンショット1
Terminalから、ブロードバンドルータWR9500NのDHCPのテーブルを参照すると、MeoBankSD-HSのMACアドレスは、192.168.0.8に割り振られていたので、「smb://192.168.0.8」とFinderのコマンド+Kで接続先サーバのIPを直うちしたら、アクセスできた。これはSMB共有のバグだな。どうせ、MeoBankSD-HSもLinuxだから、アップデートで改善してもらいたい。ポートスキャンして、ログインを試みるのは自己責任で。

 ちなみに、つないだUSBのSSHD(MQ01ABD100H TOSHIBA2.5HDD )は、フォルダ構成を見てもらえば分かるとおり。Mavericksの起動ドライブディスクだ。MeoBankSD-HSは、他のWi-Fiストレージデバイスがサポートしてこなかった、Macのフォーマット形式HFS+で読み書きができることをテストするためにしてみた。
NTFSに関しても問題ない、HFS+も2TBまでテストしてみたがマウントできる。たぶん、3TBもいけそうな予感がするので、また追試してみる。
Wi-Fiリピータ機能(無線LANの中継ぎ)もあるから、iPhone のテザリングでインターネットに繋ぎながら使える。
 ただし、隠蔽されたSSIDのインターネットへつながる無線LAN基地には接続できないので、ゲスト用のSSIDを有効化し、隠蔽しないSSIDにアクセスしてみる。iPhone をテザリングしても同じ。
Screenshot_11 Screenshot_12
Chrome(Safari)で、 http://10.10.1.1のホーム画面から、Wi-Fiリピータをタップして入ると、SSIDを公開している無線アクセスポイントがでてくる。これをタップしてパスワードを入力して設定すると、本体が再起動して使えるようになる。

Nexus 7のES File ExplorerでMeoBankSD-HSのSDカード内の音楽ファイルを選択し、VLCで開いて音楽を再生しながら、
Screenshot_13
Chromeを開いて、ネットサーフィンをやりつつ、MeoBankSD-HS内の音楽ファイルを聞きながら、インターネットができるという芸当ができる。

iPhone のテザリングを無線LANのアクセスポイントとして同じように使えるが、そのテザリングしているiPhone一台で、MeoBankSD-HSにアクセスしつつ、インターネットにも接続することはできない。そもそも、スマホやタブレットはWi-Fiの一系統しかないから。
MacBook Proにつないでみる。
MacBook ProのWi-FiでMeoBankSD-HSにつなぐ。ただし、MeoBankSD-HSは単独で起動し、有線LANでインターネットにつながっていない状態である。MacBook Proは、Thunderbolt経由でCalDigit Thunderbolt Stationにつながっていて、有線LANでネットにつながっている
mbp接続
「ほかのネットワークに接続...」で、SSIDの「MeoBankSD HS-何チャラ」をみつけて、自分で設定した暗号キーを入れて接続する。PR400で始まる近所のSSIDが鬱陶しい。
 MacBook ProのWi-FiがMeoBankSD-HSにつながったら、Finderの「移動」→「サーバへの接続...」もしくは、コマンド+K で、開いたウインドウで、サーバのURL「smb://10.10.1.1」を入力する。
mbp接続1
ユーザ名は設定していないので、ゲストで入れる。で、MeoBankSD-HSのSDカードをMacのデスクトップにマウントできる。
 ここで注目してもらいたいのは、右の「システム環境設定」→「ネットワーク」のネットワーク環境の接続先だ。「Thunderbolt Ethernet スロット2」ってのは、Caldigit Thunderbolt Stationの有線LANポートのことで、Wi-FiはMacBook ProのWi-Fi。この状態では、Finderでは、有線LANでつながっている他のPCやサーバはマウントして使えるが、Safariでインターネットができない。じゃぁ、どうするか?

システム環境設定の「ネットワーク」で、左下の歯車アイコンの設定のプルダウンメニューで、サービス順序を設定を選択すると…
mbp接続3
こんなかんじで順位を入れ替えることができる。一番上が最優先になるので、Safariはインターネットにつながるようにするためには、有線LANにつながっている「Thunderbolt Ethernet スロット2」が、「Wi-Fi」よりも上になるようにする。
MBP接続2
これで、MacBook Proは有線LANでインターネットにつながる家庭内LANに接続し、LAN内のPCやサーバへのアクセス、SafariやMail、FaceTime等インターネットへもアクセスでき、なおかつWi-Fi側はMeoBankSD-HSのSDカード内にアクセスできる。Finder上では、どちらのネットワークも同じようにみえ、ユーザへは別々のネットワークにつながっていることを感じさせない。

 ただし、素のTSファイルをMacBook Proで見ることは難しい。素のTSファイルを見るために必要な2.5MB/秒がコンスタントにでないことがある。これは、Yosemite(10.10.1)の無線LANの残留しているバグの可能性もあるので、しばらく様子を見たい。それから、Yosemite10.10.1のFinderのクソ仕様で、先にMeoBankSD-HSの電源を落としてしまうとmntのフォルダが捨てられず、Finderが死んでしまうので、先にmntフォルダを捨ててから、Wi-Fiの接続停止やMeoBankSD-HSの電源を切るをしなくてはいけない。

 Mac OS Xも、こんなかんじで複数のLANに接続し、それぞれでファイル共有ができる。

それにしても、10.6.8以降、Mac OS Xも見た目は良くなっているが、OSとしての使い勝手が毎年劣化しているのは何故? もしかしてだけど♪ 〜 Microsoft化してんじゃねぇの♪
充電、放電のを測定してみる。
_MBSD-HS充電 MBSD-HS-2
スイッチを入れてもLEDも点灯しない空欠からの充電。充電器はAnkerの40wUSB充電器。時間は、3時間半(3時間27分)。校正されたsanwaのPC700というDMMで測定。最大0.6A弱なので、急速充電というより、通常充電でバッテリーにも優しめのドライバということなんだろう。Wi-Fiで動画のmp4ファイルを延々とストリーミングして4時間弱使える。
充電は、Retina iPad (iPad 4)へしてみる。
スマホやタブレットへの充電機能は、どうなったのか? ダミーロードではアレなんで、充電容量の大きいRetina iPad (iPad 4)へしてみる。0.48V / 0.94Aで充電中。
iPadへ充電中 MBSDHS充電
1時間5分で電源が落ちて終了。iPadは、31%→40%まで充電できていた。iPhone なら、半分以上回復できるはず。とくに、充放電でボディが極端に熱くなったり焦げたにおいがする等問題は起きていない。


充電しながら使えるけど…モバイルHDDをつないでNASとして常用は十分テストしてからにしよう。
 Wi-Fi SDカードリーダを車載したいという人がいる。
 モバイル(携帯型の)デジタルガジェットは発火性の高いリチウムを使った充電池を内蔵している。だから、短絡や過充電に対する保護機能が付いてるんだけど、信頼性は??な事が多い。アジアメーカに外注し、国内への出荷前の製品テストを入念にせず、そのままリリースする無責任なメーカもある。
1
こういう充電しつつ、外付けのHDDをつないで使い続けることは、設計、製造上のミスがあれば、火を噴く原因になるので、十分注意が必要だ。
車載するのなら、リチウム充電池を内蔵してないものを強く推奨する。

 ワシは個人なので、耐圧防爆強化型のダルトン(ドラフトチャンバー)をもっているわけじゃない。
 ここ数年で、百花繚乱状態のモバイルバッテリーを買って試した的記事を書きたいんだけど、
・こういう燃えてもいいテスト環境が書斎に無い。→ 工作室へUSB延長で計画中
・DMM(PC700)で得られるデータのcsvファイルの途中処理抜けする数値を補正する処理計算ができないので、電力量の正確な計算できない。

 この2点で暗礁に乗り上げたまま放置中だ。