インパクトドライバードリルGDR10.8-LIを買ったんだけど、キャリングケースに充電器とバッテリーが2つ付いていた。予備バッテリーを遊ばせておくのはもったいないので、バッテリーのついていないドリルを買って使えば、いいんじゃね? って、誰もが思う。で、Amazonでも、同じバッテリーを使うドリルのバッテリー無しを合わせて買う人が多いみたいだ。

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本当に本体だけしか入っていなかった。

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 バッテリーレスのドリルGDR10.8-LIと取り扱い説明書だけが入っていた。
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 箱もキャリングケースじゃなくて、化粧箱。間違えないようにバッテリーがない状態でイラストになっているのが良い。

GSB10.8-LIに予備バッテリーを入れて使ってみる。

 グリップは、インパクトドライバードリルと同じでグリップ内に装着する。
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カチッっといい音でハマる。

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チャッと構えてみる。バランスも良い。そして、小さくて軽い。


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 LEDライトもついているけど、インパクトドライバードリルGSR10.8は三灯のLEDがリング状に照らしたけど、GSB10.8は、トリガーのところに付いているので、筐体の陰になって上側が照らせない。

正逆の切り替えボタンは、押し出し式の同じ使い勝手で良い。

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親指で押し出すと、逆回転。


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人差し指で親指側へ押し出すと正回転。真中でとめると、引き金がひけなくなってロックがかかった状態になる。誤動作防止。

作業モード切り替えリングとトルククラッチ調整リングが付いている。

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 ドリルの作業モードがアイコンで表記されていて、ネジ、通常ドリル、振動ドリルの3種類を選ぶリングが付いている。


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ネジ、ドリル、振動ドリルは、このリングをねじって▽に合わせる。


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 さらに、ネジ・モードの時に、ねじを壊さないように一定のトルクを超えると止まるように、締め付け強さを20段階で調整できるようになっている。

ギアは2段変速式

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 コンパクトなんだけど、一応2段階の変速ギアの切り替えができる。1が低速、2で高速。

 言うてもドリルだからね。穴開け十年、研磨で十年 って(笑)、知識と経験がモノを言う。穴を開ける材料によっては、ドリルの刃先形状と回転数をいろいろと変えてやる必要がある。刃先の冷却方法とかも。機械工学で材料加工の基礎っていうか、物作りをやっている連中なら、嫌と言うほど経験しているはず。

 説明書に、低速回転で長時間使うなと書いてある

 これは、ワシらの仕事で使うモータ系の道具でも同じことが言える。モータへ圧搾空気や冷水を送って強制的に冷却するのであればモータを低回転で回し続けられ、長時間使える。GDR10.8やGSB10.8のようなドライバードリルの場合は、モータの軸にFANが付いている、ありがちな自冷式なので、ある一定以上の回転をしないとモータのコイル部分を空冷できない。

 いやー、今はねぇ…。モータ系に限らず、道具の特性や扱い方を、知らないっていうか勉強しない学生ばっかでね〜。テメェの将来の飯代を稼ぐ道具を大切にしない。今や定員の2/3が女子だからねぇ…。メカ音痴の男子はクソ扱いで足蹴りができたけど…。どいつもコイツも三代目四代目のお嬢様ばっかで…。まぁ、材料代、修理代が払えなくて… って超厳しい時代になったから、否が応でも覚えるか(笑)。金が絡む話には本気になるから。

インパクト・ドライバードリルと通常のドライバードリルの違いはチャックが違うことだよ。

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3つの爪が伸びてきて、丸いドリルの刃をしっかりとくわえ込んで固定できるようになっている。


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 ドリルの刃は丸い軸なのでドリルのチャックでないと使えない。チャックを回すときは、モータ側がロックされているので確実に回る。

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もちろん、六角のドライバービットも使える

カインズのコーススレッド32mmをドライバービットを使ってねじ込んでみる。インパクトドライバーとの違いは、トルクリミッターが効いて、最後はカリカリと滑る感じで、止まるところに注目して欲しい。

インパクト・ドライバードリルか、通常のドライバードリルか?どちらか一つを選ぶのなら…

魔法科
♪ 月あか〜り ながーめこんで 影ぇをならぁべたぁ ♪

 インパクトドライバードリルより、通常のドライバードリルの方が、使えるのが六角のドライバービットから、通常ドリルの刃まで使え、トルク制御ができるので、守備範囲が広いってことで、ドライバードリルを選ぶことになる。
GSB&GDR

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グリップにバッテリー内蔵の小型インパクトドライバドリルのスタビライゼイション(安定性)が劣る件

 オンオフの瞬間やネジやドリルが噛んでモータに強い負荷が瞬間的にかかる時、インパクトでガリガリとネジをねじ込んでいる時、グリップに回転力が伝わって、油断していると振り落とされそうになる。

 それを和らげるのが、スタビライザー(安定器)で、バッテリーがその役割を果たしている。グリップの下(モータ側からグリップをはさんで反対側)に重り(バッテリー)を配置することで、慣性モーメントを大きくすることでスタビライザとしても機能させている。
 したがって、バッテリーが重ければ重いほど、モータとバッテリーの距離(グリップの長さ)が長いほど有利だけど、工具としては大きく重く取り回しが悪くなる。

 そこは、さすがドイツメーカらしく、そういう弱点を、上手い具合にバランスをとっているみたいで、実用面において全く気にならないレベルなので、問題ない。

 日頃、14.4v以上のインパクトドライバーを使い慣れていると、GSB10.8はグリップの下にバッテリーが無い分、慣性モーメントが小さいから振られる感じが強くなるので、振動ドリル動作時やトルククラッチが動作する瞬間などに、ハンドルに伝わる振動が大きめに感じられる。
 トルククラッチ部を滑らない設定にしていると、長いドリルをつかって穴を開けていて、ドリルが噛んだ瞬間のハンドルへの衝撃は大きいので注意が必要だ。保護機能が動作して停止するけどね。その辺の制御は、ボッシュはよく考えて設計してあるようだ。
 理論と原因が分かっていれば、「なんだ、その程度のことか」ってことだ。幼稚園や低学年児童なら取り扱いを親が見ていなければならないが、成人女性の握力以上なら気にすることはない。

 長い、太いドリルや、ステップドリル、ホールソーをつかって穴を開けることが多いのであれば、グリップの下に分銅代わりにバッテリーのついた14.4や18V、32V等の、トルクがあってバッテリーの持ちが良い本格的なドライバードリルを買うことをオススメしたい。って、日曜大工er(DIYer)は、そこまでやる人はいないか(笑)。