OBSを使って、プレイ動画を配信する方法。【2016年11月4日更新】

 2014年4月30日〜 PS4のHDCP解除における、HDMIキャプチャ・システムの構築について。

 → YouTube Liveで、Mini Recorderを使う

「MacでHDMIキャプチャー」「Macでゲームキャプチャー」というジャンルに関しては、ワシも、それなりにウンチクを持っている。

 さて、先日買ったMini Recorderを週末、空いた時間を利用してテストを開始した。

オーストラリアのビデオ周辺機器メーカー、Blackmagic Design社は、映像用プロ用機器メーカの中では、画期的に安い製品を出しているメーカだ。

 一般向けのキャプチャーデバイスのブランド「Intensity」は、ワシも昔からお世話になっている。

キャプチャー機器は消耗品だ。

 過去に上海問屋のキャプチャーボードも3日目で故障し無償交換。その後、何枚か買ったものの、ドライバがアレだったり、不安定だったりと、まともに使えないモノが多かった。

 Blackmagic Design社の製品でも、1年内の保証期間内で新品交換してもらったのは、「Intensity Pro」、「H.264  Pro Recorder」がある。

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 とくにIntensity Proは4枚購入していて、うち2枚はファームウエアの??問題で使えなくなった

 MiniRecorder MiniRecorder1

今回は、「UltraStudio」Mini Recorderということで、プロ用の位置づけのようだ。ドライバとマニュアルのCDROMと、CEOからのメッセージカードが入っていた。

SDI入力と、HDMI入力がついている。

詳しいスペックは、サイトを参照。

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大きさ比較。すべて、Thunderbolt接続のHDMI入力ができるキャプチャーデバイス。右が、Intensity Shuttle、真中がIntensity Extreme、そして、左が今回買ったMini Recorderだ。

 Mini Recorderの対応HDフォーマットは、「720p50、720p59.94、720p60、1080PsF23.98、1080p23.98、1080PsF24、1080p24、1080PsF25、1080p25、1080PsF29.97、1080p29.97、1080PsF30、1080p30、1080i50、1080i59.94、1080i60」とあるが、ワシが使うのは、720p59.94と、720p60のみ。(1080p/60の配信は、Intensity Pro 4Kで行う。) 

★たとえば「1080PsF30」は、フルHD1080のプログレッシブで、フレームレートが30枚/秒。29.97、59.94という一枚分少ないフレームレートのものもあるので、キャプチャーの時は、きちんと合わせないと表示されない。→PS3、Wii Uは、720p 59.94fps。Xbox360、Nexus 7は、720p 60fpsの設定でないと撮りこめない。

 1080pもフルカバーしているのと、HDMIも8チャンネルに対応しているので、5.1chのサラウンドをそのまま録画することができる。

 今まで、5.1chのサラウンドをAVアンプの機能を使って、2chステレオに変換してHDMIに変換している 現行のゲーム・キャプチャーシステムのように複雑なことをしなくても良いってことか。

ただし、mp4ファイルにしたときに、5.1chのサラウンドに対応した再生機がないから(笑)。実用性に乏しい。サラウンド音声まで録画するって言う(ったり検索している)のは厨坊だけ。

さっそく、インストールしていこう。

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 こんな感じでつなぐ。ワシは映像のプロではないので、SDI端子の機器は持っていない。HDMIでの接続だけの話をしていく。Thunderboltは終端に、これが来る。

今回、二月に9万円弱で買ったMacBook Pro 2900/13 MD102J/Aにつないで使うようにしてみよう。

 ちなみに、Thunderboltからの給電なので、MacBook Proが起動するとThunderboltの給電によって、

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 小さい穴とコネクタの隙間から白色LEDの光が漏れている。

実にシンプルなデバイスだ。だからこそ、1万5千円弱という価格ってことだな。

Macにドライバとアプリケーションをインストールする。

 Blackmagic Designのサポートサイトから、アプリケーションとドライバのパッケージをダウンロードする。付属のCDからインストールは、しない。

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 Desktop Video 9.7 for Macintoshが最新版なので、ダウンロードし、インストールする。

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統合パッケージなので、つなぐデバイスによって、自動でドライバの認識、キャプチャーソフトのMedia Expressが使えるようになる。排他的なものも多いので、気をつけること。

MacにProResのコーデックを追加する。

 アップルのサイトの「サポート」から「ダウンロード」にいって

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 ProApps QuickTimeコーデック v1.0.2、v1.0.3をダウンロードし、Macにインストールする。なお、Final Cut Pro Xを購入しインストールしてあれば、そのままインストールができる。

にわかマカー系ブロガ連中は、アメリカのサイトのニュースの邦訳のパクリでQTCodecのv1.0.2で4Kをサポートしたとかコピペしまくってたけど、んなもん、ワシには、4Kなんて扱うMacも金も時間もない。
 …その後、3万円ちょっとの4Kディスプレイを買ったIntensity Pro 4Kも買って、1080p/60fpsの録画もできるようになった

 まー、あれだな。WindowsでのAMVコーデックによる録画機も持ちながら、ゲームキャプチャーのできるMacを6台も持っているのか?という理由は、ProResコーデックがあるからなんだ。

MacBook ProにMini Recorderをつなぐ。

 まず、「システム情報」でThunderboltにつながっていることを確認する。

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 この通り、一つしかThunderboltポートを持たないMBP13は、LaCieのHDD→Mini Recorderの順で、デイジーチェーン(数珠つながり)になっている。キャプチャーデバイスは終端に来るので、デュアルディスプレイができない。(するつもりもない。)

認識しているのを確認できたら、システム環境設定で設定をする。

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 ほとんどが、グレーアウトしていて、自分で弄れるところはない。

Media Expressを起動して設定をする。

キャプチャソフトMedia Expressを起動して、設定をする。

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Wii Uなどは、この設定でOK。Xbox360は、720p60fps。

なぜ1080pで録画しないのか? ワシは、1080p60fpsの録画に耐えられるMacも、ストレージも何台も買えるほど金を持っていないし、これからも買う金がない。

Mini Recorder で録画してみる。

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HDMI出力のWii Uを録画してみる。


ProRes 422は、いつも通りの20MB/秒で、CPUパワーはそこそこ使っている。


ProRes 422  HQの録画でのMacへの負荷は?

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だいたい、30MB/秒。

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CPUパワーはこれくらい。だから、ProRes422コーデック無しで、キャプチャーってのは現実的でない現状を考慮しても、CPUは、デュアルコアのCore5 2.5GHz以上を推奨する。


ProRes 422 LTのMacへの負荷は?

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14MB/秒で、CPUへの負荷はこれくらい。


ProRes4444とか他の非圧縮のコーデックは…

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コマ落ちして止まってしまう。


QuickTime Uncompressed 8-bit YUVでは?

お馴染みの非圧縮のmovファイル。

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Media Expressが対応してない時は、これで録るしかなかった。ドロップしないためには、MacProのハードウエアRAIDシステムが必須だったんだけど、今では、5万円で買えるMac miniでも録画可能になった。

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非圧縮なのでCPU(頭)はほとんど使っていない。だから、HDDへの書き込みデータ量が大きい。だいたい、108MB/秒。一時間で390GB。720p60でこれくらい。1080p60で録りたいという人は、どうぞご自由に。


録画のHDDを、外付けのUSB3.0のHDDにしてみると…

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ま、誰もが予想する通りの結果になる。USB3.0のHDDの場合、だいたい80〜100MB/秒の書き込み速度が出るので、ProRes 422 各種は、問題なく録画ファイルを記録できる。

非圧縮は、高頻度でドロップするので使えない。


録画機のMacBook Proから、Mac Proへmovデータをコピーする

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有線LANなので、111MB/秒でている。115MB/秒は欲しいところだが、ポータブル機なので、これでも十分だろう。

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で、録画したゲームを見返しつつ、今日のゲーム日記がブログで書ける。

たとえば、オンラインゲームをやったあとの反省ブログも、録画を観ながらやれば、すごく楽だ。


ゲームプレイの動画をアップしたり中継することは、ゲーム会社が許可している一部のソフトを除いて違法なことに間違いはなく、それが捕まるか捕まっていないかだけの話だ。

みんなが捕まっていないからという、幼稚園や小学生レベルの考えで行動すると、昨年施行された著作権改悪法など、老害政権による弾圧が厳しくなることになる。個人で録画し、自分やその家族だけで、ニヤニヤ観るだけにしておくようにしよう。

公開するときは、ルールをきちんと守ろう。


任天堂にお願いしたい。

マリオなどアクションゲームで、自分の神業的プレイ動画を合法的にアップできてドヤ顔ができる、任天堂が管理するプレイ動画サイトが欲しい。

ほんの十年前までは、ジャスコや家電量販店のゲームコーナーには、試しプレイの出来るゲーム機がずらっとおいてあった。買い物に来た家族のうち、子供は、そこにたむろして、時間を潰したもんだった。あれは、最高の販促だったと思う。Miiverseと連動すれば最高なんだけどな。 

→ 任天堂はYouTubeと提携して、プレイ動画の公開ルールを公表した。


2015年5月、低迷するWii Uの救世主となるのか? 任天堂のFPSゲーム、スプラトゥーン。