このGWは、どこにも出かけず、ひたすら部屋を片付け電子工作机を作ることに注力した。
幸い天気も悪かったものの、家族みんな元気で過ごせたことに感謝したい。


マイコンをやるのに、PICで始めるのが良いのか?、それとも今年正式リリースされたイタリアンなArduinoで始めるのが良いのか?という疑問があった。
3
まだ始めたばかりだが、

Arduinoの方が圧倒的に初心者にとって取りかかりやすいことが分かった。

Arduinoはオライリーの教則本(邦訳)と教材のスタータキットが販売されていて、今回私が用意した装備など全く必要なく、必要最小限のものから始められるという点が良い。オライリーといえば、何冊も買ったけど読まなかったプログラム言語の本の山(笑)。今回のは優しい内容だ。
Arduinoを取り扱う通販業者(スイッチサイエンス)が、為替レートを無視したぼったくり価格で販売することなく、真摯にArduinoの普及に努めようとする気迫を感じる。

プログラムを書くための開発環境もMac OS Xに完全対応し、アプリケーションをダウンロードしてきてアプリケーションフォルダに放り込むだけ。

極めて簡単に始められる。びっくりするほど簡単だ。blinkのスペルが違うのは気にしないでくれ。
2

Arduino Unoという基本的なマイコン基板には、すでに教科書の一番最初に書かれているLEDを点滅させるプログラム(スケッチと呼ぶ)が入っていて、MacにUSBのA-Bケーブルを差し込むだけで、USBのバスパワーを使って起動し、点滅をして正常に動いているかどうかを知らせてくれるところの配慮が、心憎い。パッケージもしゃれていて、ほんとうによく考えて作られている。

開発環境も、このシンプルなウインドウだけ。プログラム(スケッチ)を書けば、自動スペルチェック、カッコなどの整合も、インデントも自動でやってくれるあたり、プログラミング用テキストエディタとして十分すぎる機能を備えていることに感動した。

Mac OS XのXcodeでいうところの、Class Libraryみたいに各種インターフェイスや通信、センサー類を制御するプログラムはすでに用意されているみたいだ。これなら、やりたいことを実現するために面倒なプログラミングのが学習に時間をさほどかけずに、回路、動作のテストを繰り返しながら、いろいろできそうな気分にさせてくれるところがうれしい。
簡単なことでも、フルスクラッチでライブラリまで書いていたら…、いままで、それで何度も挫折してきたわけで。
1
で、LEDの点滅をいろいろと弄ってみる。点滅を速くすると、ちらつきがわからなくなってくるので、オシロで見てみた。
先に挙げたスケッチ(プログラム)で、LEDオンを10、オフを15にしてみると?
4
ちゃんと、矩形波として観察できている。オンで10mS、オフで15mSとなっている。中華のパチモンオシロもちゃんと機能している(笑)。
 
昔は、日本の家電メーカーも自前でオシロを製造販売していたんだよな。松下、トリオ(ケンウッド)、SONY(これはテクトロ)、日立、菊水、他。いまじゃ、中国メーカが台頭してきているわけで。物作り日本の将来が絶望的なのも、測定器一つとって見てもわかるよね。

それにしても、PICは…
まず、Mac OS X用のMPLAB Xはインストールできるものの、コンパイラのインストールで躓いている。HI-tech C Liteをインストールしたいものの、ダウンロードしてみたら、.runという拡張子が付くTerminal用のファイル。こいつがくせ者で、bashのPathが通っていないのか? sudoでやっても、なぜかインストールできない。FAQにも記載があるので、今日丸一日アレコレやったが、先に進まず。しょうがないので、VMWare FusionにいれたWindowsXPにMPLAB XをインストールしWindowsベースでの環境にしていたところ。まだ、LEDの点滅という初歩中の初歩ができていない。これが、今後の課題だ。
ArduinoとPICを始めるにあたって、PICの欠点だなと私が感じている点を列挙しておく。
・書き込み装置(PickKit3)などが別途必要。金が結構かかる。
・Macで始められるっていうけど、コンパイラの一部はpkgファイルじゃないのでインストールで躓き、不親切。
・コンパイラは自由に選べるっていうけど、高い有料のコンパイラを使った教科書やアセンブラなど、敷居が高すぎる。(無料のコンパイラが制限はあるものの、使えそうだから始めたわけだが
・USBバスパワーによる駆動がArduinoはデフォルトで始められるので、別途電源(といっても電池)を最初から用意しなくて良い。PICは評価基板付きならすぐに始められるというものの、ちょっとした回路もブレッドボードにつけて電源を用意してからと、最初のとっかかりがArduinoに比べて難しい。
・PICは歴史が長いしネット上に流れている情報も多いわりには、電子工作の基本知識やプログラミングの知識を含めて、統合した体系的に、なおかつ実践的に書かれた最新の教科書がない。

高専のセンセが実習で使うテキストを本にしたような、電子工学系の学生向けに書かれていて、PICを実際の仕事の現場で使いたいという、まったく門外漢な他の専門分野のプロのワシらからみると、学術的なのを目指しているのか?そのわりに実践的でなく??で、誰に読んでもらうために書いたのか? しかも内容が古い本もある。

これらの問題は、月刊誌 トランジスタ技術が初心者向けの特集記事で解決してくれることに期待したい。