THE LEAN STARTUPっていう起業ネタ、ビジネス書。そこそこの規模で人間をたくさん使う会社なら、ドラッカーみたいなマネジメントの方が良いのかもしれんけど。こういうビジネス本を読んで自分もジョブズのようにCEO気分を夢見たい人にはウケるだろう。

 昨夜、WBSでやってたな(笑) トヨタの経営学から ていうけど、一番原始的で昔からある、どこでもやっている起業スタイルで、日本の経済発展の物作りの原動力だった中小零細の家内工業的会社の始まりは、コレでしょ。
 こういう本がウケる背景は、豊かな経済環境の人が増えたってこと。裕福な親からの出資で、最初っから大きな規模で仕事を始められる…。
つい5年ほど前まで、大風呂敷を広げる起業家がいっぱい居たけど、今生き残っているのは?? 。

 起業セミナーで、ネットで稼ぐ こうやってアフィリエイトで稼ぎました! みたいな 自慢話を鵜呑みにして、スタータキットをン十万払って始めても、99%の人は元はとれんよ。ワシも、試しにとこのブログでアフィを貼ってみたから、その難しさがわかる。
 そもそも、

楽して大もうけできる話を口外することなんてあり得ない。


 中華のアンプにしろ、LEDライトにしろ、家内工業的にパチモンを作ってネットで日本へ売りさばく。商魂たくましいよな。
 世界一の上場企業に成長したApple Inc.も、最初はガレージでタダがけ電話の怪しい装置をウオズニアックに作らせて、売りさばいたジョブズが始めた会社だから。
アイデアだけで、投資家から金を募り、大規模にはじめたビジネスってのは、長続きしない。

 かつて、第二次世界大戦の敗戦直後、武器兵器製造技術を転用、ブリキを使った玩具を製造し、アメリカで売って外貨を稼いだ日本、焼け野原からの復興の原動力の一つになった。世界で、必要とされる物をせっせせっせと作れる人々がいる限り、日本は滅びない。
 残念ながら、もう、鉛筆の先もナイフで尖らせることのできない、物作りができない子供たちばっかりになったから、この先どうなるか?ってのは、考えない方がいいかもしれん(笑)。

 とりあえず、創業以来最大規模の損失を計上して、死にそうなSONYやシャープも創業当時を思い出して、首を切る人間の中から、敗者復活のチャンスを与えた方が良いんじゃない?
 そいつらで、一人か二人規模の部門作って、自分の会社の大量に眠ってる盗まれてもいいくらい枯れた技術や部品をガレージキットにして、小学生の子供を持つ親に売ることから始めた方がいいんじゃない? 親子で物を作る喜びを教えたら、そっから、なにか、会社を救う新しいマーケットや人材が育つかもしれん。

 トヨタとスバルは、若者に車の楽しみを教えるために直営のショップと弄って遊べる車を出してきた。ってか、もう手遅れかもしれんけど、座して(日本国の)死を待つのは、あまりにも悲しすぎるから。