オーストラリアのビデオ関連機器メーカ Blackmagic Design社のコンシューマユーザ向け製品であるBlackmagic Design H.264 Pro Recorderが無事に発売になったようだ。ドライバーもサイトに掲載されている。
昨年の4月にアナウンスされてから、毎月のように発売延期で待たされること一年以上。注文した人に順次出荷されている模様。私も注文しているものの注文時期が遅かったので、一通り皆に行き渡ってから届くくらいの順番だと思う。
とおもったら、5日に到着の予定とメールあり。

ということで、ぼちぼち、準備に取りかかりたい。
届いたら、ゲームキャプチャーに関しての私なりの自慢(レポート)を書いていきたい。

Blackmagic Designといえばプロ用の編集機器でMac用のものを作っているので、MacもWindows もどちらでも使えるのがうれしい。

いままではIntensity Proを使っていた。録れるのは1080iの30fpsまで。
Windows では、CPUをつかって動画を録画する際に圧縮して書き込むコーデックの種類がたくさんあり、切磋琢磨されて良い物が安く、無料で提供されていたんだが、Macはそれがなかった。
だから、非圧縮データでそのまま録り込むしか無くてMacに要求されるハードルは高かった。およそ125MB/秒のデータの書き込み能力をもつHDDが必要だった。一時間で600GB弱の動画ファイルを読み書きできる能力が必要になる。
Blackmagicdesign Disk Speed Testで、Macのディスクのシーケンシャルの読み書きをみてみると…
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Apple RAID Cardと1TBのHDD4台、RAID0で、ギリギリ。非圧縮の.movファイルを4時間分(それ以上録画するとHDDの書き込みパーフォマンスが落ちてしまうので)録画できる。
プロ用の8万円のDeckLink HD Extreme 3D とかだと、これじゃ遅すぎることになる。
編集をしようとFinal Cut Proへ取り込んで作業するのに非圧縮のファイルは扱いにくい。そこで、アップル純正のProResというコーデックによる圧縮動画ファイルへ非圧縮のデータを変換してからってことになるんだが、とにかく時間がかかって仕方がない。これで飯を食っているわけじゃないので多少時間がかかっても気にはしないが、それでも半日300ワットのMacを付けっぱなしとかするのは、このご時世厳しいことになってきている。

で、先日発売になった Final Cut Pro Xの発売でQuickTimeにProResのコーデックが追加パックで入れられることで、ProResのコーデックでリアルタイムエンコーディングしながら録画できるようになり、普通のSATAで接続されたHDDに録画できるようになった。
これは、WD20EARSという2TBのHDDのDisk Speed Testの結果。単発のHDDでSATAで一台一台つながっている状態。
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こんなのでも、リアルタイムエンコの威力はたいしたモンで、QuickTimeのMovieファイルが滞りなく読み書きできる。ただし、ProResのデコードのコンポーネントがあるQuickTimePlayerでしか開けないファイルになってしまう。
ちなみに、非圧縮の.movはQuickTimePlayerで開けるが、巨大すぎるファイルのためHDDの読み出し速度についていけなくてカクカクしてしまう。
だから、いままでWindows でAMVコーデックを使ってaviファイルを作るのが一番安くて安定した録画環境が作れたので、ずっと愛用していた。

私としては、単なる記録としての動画ファイルなので、時間をこういうことに費やしたくない。その分時間があればゲームに集中したい。だから、安定して数時間ゲームして遊んでも音ズレもなく録画できて、その後動画を圧縮して小さくする一連の作業がができるだけ短時間で終わるようにしたい。

Blackmagic Design H.264 Pro Recorderを入手しテストして、バリバリに使えるハードウエアエンコーダ内蔵のキャプチャーデバイスであることがわかれば、いままでの録画環境を大きく変更することになる。

それにしても、Mac自体が、OSがメジャーアップデートで10.7のLionになり、そろそろ新しいMacもそれに合わせてでてきそうだし… この夏にやろうと楽しみにしていたゲームも発売日が近づいてきたし・・・

まだ、ゼル伝3Dが終わっていないし… 忙しすぎだよ。