大衆車の室内灯ってのは一個10円くらいの電球なんだけど、最近はLEDの交換パーツが売られているので私も買って交換してみていた。6千円くらいかかったかな。

私は、根っからの貧乏人なんで暗いのは大嫌い。家の中は蛍光灯の明るいやつをつけて煌々と照らして生活している。おかげで一時期、睡眠障害で危機的な状況に陥ったこともあるくらいだ。それでも暗いのは嫌なので、車の中も明るくしたい気持ちは抑えられない。

基盤は値段相応、LEDも一個10円くらいのを付けてあって、さすが中華クオリティというかんじだった。点灯テストをしたときはすべてのLEDに問題はなく点灯した。車に取り付けてからしばらく経つと、案の定、点灯しないLEDが3個ずつ・・・。歯抜け状態になっていく。
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5月になってから車の室内温度も上がり、ますますLEDの点灯しない箇所があちこちにふえてきて、そうでなくても貧乏臭いことをやっているのに、拍車をかけて貧乏くさいことになってしまった。私は気にしないんだが、妻がブツブツいうので自分で作り直すことにした。
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プリウスvw30型の後部座席の室内灯(センタールームランプ)のカバーはすこし厚めのプラッチックの棒でぐっと押せば外れる。夏場は室内の温度が25度を超えると内装の樹脂の部材が軟かくなってくるので簡単だ。冬場は車の内装は堅くて、しならないので扱いにくい。
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しなる外枠から、バキッっと音がして外れる。夏場はバキッっという音が小さい。物作りニッポンの加工精度の高さはいつも感心させられる。
これが精度が悪いとカタカタという音の原因になる。何十円というコストの中でやるんだから。豊な日本で育ってきたゆとり世代には継承できない技術の一つだ。
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で、こんなかんじ。3個セットの5ブロックが点灯していない。安かろう悪かろうの見本。
「気に入らなければ自分で作れ」
戦中、戦後の混乱期を生き延びてきた父ちゃん母ちゃんや爺ちゃん婆ちゃんの世代の口癖。それが今まで日本の高度成長と繁栄を築いてきた。
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運転席・助手席の室内灯(マップランプ)は、薄いプラッチックのヘラで、蝶番部の近くをグッっと押し込むと簡単に外れる。運転席側は押すとスイッチが入って点灯するようになっている。夜間、地図を見たりするのに便利だが、今はナビがあるので、書類などを見るのに使うことくらいかな。
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ここは定番のT10コネクタ。元々は電球だったがLEDの基盤を付けている。これも3個セットが2組点灯しないところができている。奥行きがあるので、実装は分厚くてもOK。LEDの基盤固定のためのウレタンの分厚いのが足のようにして固定する。でもすぐに剥がれてカタカタいう原因になっている。
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方眼紙をあてて基盤のイメージを固める。これにLEDを18個くらい並べれば十分明るいだろう。
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助手席側のマップランプはなぜか樹脂の突起がある。とくに意味のある突起ではなさそうなのでニッパーで切り取ってLED基盤を取り付けていたが、今回は基盤に穴を開けてみようかと思ったりもする。
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こんなかんじで。
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LEDは定番の日亜化学のNSPWR70CS-K1。一個100円。50mAの3.1Vで20ルーメンで輝く。
元々はマクロレンズのリングフラッシュを最近のデジタル一眼はHD動画も撮れるということから、フラッシュじゃなくてリングライトにしたいと思いたち探した。しかし、適当なの(安いの)がないので自分でLEDを並べて作ろうと目論んで百何十個か買っていたものだ。
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プリウスの電圧は14.4Vと車の12V車の上限いっぱいの電圧をつねにキープしている高体温(笑)なので、14.4Vで計算。三個で9.3V、電圧降下で間に100〜110Ωの抵抗をいれる。CRD(定電流ダイオード)で40〜50mAだと18mA用のを2個並列でつながなければならず、単価も高いので今回は見送り。
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で、手持ちの万能基盤に型紙をあてがい、どうしたもんだかと思案中。ガラスエポキシ基盤なので切るのは難儀するだろう。

続く。