2013年光学ドライブを持たないMacに内容をあわせて、さらに具体的にというリクエストがあったので、書き直し中。

ざっくりと、Macを買ったらすぐにする事を最初に挙げておきます。
  • インストール等メモ用のノートを用意する。
  • 起動してみる。
  • MailやSafariなどインターネットへの接続ができることを確認。
  • クリーン・インストールを何度か実行。
  • 各種コネクタに接続し、コネクタが生きているかを確かめる。 
 だいたい、これくらいやっておけばOKです。

この中で、もっとも重要なことは、

メモをとりながら、クリーン・インストールを繰り返し実行することです。

クリーン・インストールとは、付属のDVDから起動して、内蔵HDDを初期化し、Mac OS Xと付属アプリケーションをゼロから入れ直すことです。
なお、2011年以降のLion(Mac OS X 10.7)搭載MacにはOSのインストールDVDがついていません。内蔵HDDにリカバリー用のボリュームが存在し、インターネット経由でOSのシステムやアプリケーションをダウンロードしてくる仕組みになっています。内蔵HDDが完全にクラッシュした場合に備えて、インストールディスクを作成するか、USBメディアに起動システムをいれる作業を行っておくといいでしょう。

つまり、いざとなったら、すぐに工場出荷状態に戻し、そこからMacを使える状態にまで再設定する作業を繰り返し練習することが、もっとも大切なことです。

一時期流行った、オブジェクティブ思考的に考えても、Macに限らず、どんなビジネスシーンでも、プロであれば、自分の仕事の環境をゼロから構築できるノウハウを持っています。それと同じです。メモを取っておけば、自分が何をしたときに問題が起きたのか?を後で検証する時、自分で対応できなくて他人に助けを求めるときに事情を説明するのにメモがとても役に立ちます

クリーン・インストール→ネットワークに接続しソフトウエアアップデートという作業は、基本中の基本です。光学式ドライブとハードディスクドライブにある程度の負荷をかける作業なので、初期不良に当たった場合、シロクロはっきりとします。
さらに、いろいろとアプリケーションを追加し、自分なりの快適な作業環境をMacで実現する前なので、なんの未練もなく内蔵HDDを初期化できる時に、十分に練習しておきましょう。

あとは、Time Machine用の外付けのHDDをつないで、自動バックアップの環境を作り、自分がやりたいことがMacでできるように、追加のアプリケーションを買い、デバイスを接続したりして、システムを構築していきます。
 
そそ、Macを買ったら、一番に買うべき周辺機器は、バックアップ用の外付けのHDDです。これを一度初期化して、外付けのHDDにも、Mac OS Xをインストールして、外付けのHDDから起動できるようにしておくとさらに便利でしょう。ブランド好きの格好付けたがり(ブログで自慢したいの)ならフランスのラシー(La Cie)、こだわりがないのなら、適当にすきなのにしてください。

★予算が許すかぎり転送速度の速いFireWire800で接続できるものを選びましょう

パーティションを切って、Time Machine用のボリューム、緊急時の起動用Mac OS Xのボリュームに分けておくと、さらにMacの「通」ぶれます。
2012年以降発売のUSB3.0を搭載している最新のMacへは、USB3.0の外付けHDDをつなぎましょう。

Apple Hardware Test (AHT)とPMUとPRAMのクリア方法はメモしておこう!
Macが固まる、あるいはカーネルパニック(Kernel Panic、略してKP)画面がでて止まるようになった等、トラブルがあったときに、まず試すのが、この三項目。Mac OS Xのクリーン・インストールの前に実行するものです。
  • アップルハードウエアテスト(Apple Hardware Test、略してAHT)
  • PMUのリセット(昔のPowerPC系Mac)
  • SMCのリセット(現行のIntel CPUのMac)
  • PRAMのリセット(システム環境設定関連のトラブル)

自分のMacでは具体的にどうするのか? 自分でしらべて(ググれ)ノートにメモっておきましょう。
それらを実行したあと、Mac OS Xをクリーン・インストールしてもMacの動作が安定しないようならサポートに電話です。

参考記事→
妻のiMacが調子悪い。せっかくの日曜日の昼下がり、クリーン・インストールで日が暮れた。 

内蔵HDDのパーティションを分ける必要はありません。
ユーザディレクトリを別のHDDやボリュームにふり分ける方法があります。Mac(Mac OS XというBSD系UNIX互換OS)が初めてという人にはハードルが高いですし、そのメリットはありません。
昔から、ちょっとMacを聞きかじったにわかMacユーザが吹聴することの一つです。シッタカの戯言は聞き流しましょう。
ガシガシとMacを使いこなすようになって、どうしてもユーザディレクトリを別のボリュームにいれる必要があると判断する頃には、君は初心者じゃなくなっているはず(笑)。

 最近、Windowsパソコンだけしか使ったことがないのにパソコンの熟練者と勘違いしている人が、今頃になってやっとMacを買うようになってきました。そういう人たちが異口同音で口にするのが、システムとデータを一つのボリュームで使うとディスクフラグメンテーション(disk fragmentation)が起きるという杞憂。ディスクフラグメンテーションというのは、HDDの中のファイルが断片化してファイルの読み書きが遅くなる現象です。これを解消するのがデフラグという作業です。

今のMacのOSはデフラグ解消の必要はありません。

Macのオペレーティングシステム(OS)はそんな時代遅れのOSではありません。
ゴテゴテと飾らない、あれこれ入れないのがMacの美学
マカー系のブログで、Macを買ったら、これとこれが便利なアプリケーションです! みたいなエントリー記事を見かけます。まー、正直いわせてもらって、素のままでも、Macってのは十分使いやすいし、わざわざ、どこの誰が作ったのかわからんようなアプリケーションをなんでもかんでもダウンロードしてきてインストールする方が私は怖いと思うし。
ってか、シンプルってのが、Apple Inc.のポリシーなんで。

セキュリティソフトは今のところ必要ないかも?
それと、繰り返し言いますが、今(2010年12月)のところ、Macに感染するウイルスやマルウエアが蔓延しているという情報がありませんので、あえて、ウイルス対策ソフト(ワクチンソフト)を買って入れる必要はありません。メールで決まった人とやりとりをし、怪しげなダウンロードソフトでファイルをダウンロードしたり、サイトでソフトをダウンロードしない限り、Macがウイルスでやられる危険性は、あまりないと言えます。

つまり、ウイルス対策ソフトを気にする人は、なにかMacで、怪しげなアプリケーションソフトやデータをダウンロードして使おうという目的がある人だということですので、普通にMacでメールや普通のサイトにアクセスして閲覧するとか、デジカメの写真の整理、ビデオの編集などをする限りにおいて、ウイルス対策ソフトを急いで入れる必要はありません。

2012年3月、Javaのバグ、脆弱性(ぜいじゃくせい:脆く弱い性質)をついたトロイの木馬系のウイルスがMacに感染したというニュースがでました。海外のエロサイトやダウンロードサイト等に仕掛けられていたようで、勝手に広告のウインンドウが開いたり、激しく動く広告があったりと、怪しさから普通の人は近づかないはず。もちろん、日頃からSafariの「設定」→「セキュリティ」→「Javaを有効にする」と「JavaScriptを有効にする」のチェックボックスを外している人は感染することはありません。OS自体に感染しているわけではないので、たとえ感染したとしてもTerminalを使って感染の有無を調べることができますし、勝手に実行しているトロイの木馬を除去することもできます。
そもそも、エロサイトを好んでみるのであれば、Webコンテンツのチェックボックスはオフにしておくのが原則だから。

→Macを買ったら、ウイルスソフトは何を買えばいいんですか? という質問に答えます。

→Macユーザ急増中 にわかMacユーザのためのロードマップ(工程表)2011年夏版