家の中で飛ばして遊べる超小型のドローンが人気です。我が家も、1年に1台は買って遊ぶことにしています。

 今回は、1年以上前に、8820円で買って遊んだ Holy Stone Toy のF180Cの話です。2016年の正月に紹介記事を書きかけて、そのまま放置していました。

 「手の平にのるオモチャのドローンは、どうなのよ?」という質問をよく受けるので記事を公開します。

 なお、今はF181CKという新モデル(1万円)になっています。カメラ非搭載のHS170なら5千円です。

 結論から言うと、

オモチャのドローンの操作は自動で簡単になったとはいえ、意のままに飛ばせるようになるには練習と機体の修理と調整を続けなければなりません。

 最初に電源をいれて突然、急上昇して天井の照明にぶつけて、ドローンと照明器具を壊したという話は良く聞きます。私も、初っぱなで急上昇して天井にぶつけました。

ホリーストーントイ F180Cのフォトレビュー

F180C

 8820円でフルセットです。少し変な日本語のマニュアルが付いています。F180C本体、コントローラ、プロペラなどのスペアパーツ、予備バッテリー、充電器です。

F180C充電

 充電器は、専用のUSB−DCプラグのケーブルがあって、スマホ用のAC−USBアダプタで使えます。バッテリーは、本体に一個、予備で1個の合計2個がついていました。F180Cの飛行時間はフル充電で2分程度です。

 充電器は、赤のLEDがついていて通電がないと点灯、通電していると消灯になるようになっています。

 本体に内蔵するリチウムバッテリー自体に、充電コントローラ回路が付いていて、充電が完了するとLEDが点灯します。外しても点灯しっぱなしです。

F180C付属品

 付属品は、プロペラが2種類。時計回り、反時計周りのプロペラで、黒、白と分けられています。元々、モータは2個ずつで逆の回転で回ります。モータも時計回り、反時計周りで別のモータがあるので、修理交換するときは確認しましょう。

F180C裏

 本体裏側です。前方に当たる場所にカメラがついていて、動画と写真を撮ることができます。microSDカードのスロットには、すでに2GBのmicroSDカードが入っていました。

 動画は、720p(1280×720)で、音声はモノラルです。動画データは、10秒で21MB程度ですから、2GBなら、1時間半くらいは録画できることになります。バッテリーが1〜2分程度しか持ちませんので、せいぜい一分程度の録画ファイルを数十ため込むことができます。

 ただし、ドローンを屋外で飛ばすと、「ロスト」といって、どこかに飛んでいって回収できないことも多々ありますから、撮影データや録画ファイルは、一フライトごとにPCへコピーしておく習慣にすることをおすすめします。写真や動画ファイルは時刻の指定が昔なので、めちゃくちゃです。

F180Cの操作の仕方のポイント

 詳しくは、付属の変な日本語のマニュアルにいろいろ書かれています。熟読すれば、操作はできるようになります。

 本体裏の後側にバッテリーを固定するレバーがありますから、バッテリーの着脱のときに、左手の人差し指で引っ張ってやると簡単にできます。

F180Cバッテリー F180Cコネクタ

 F180Cの本体の電源は、充電池のコネクタを本体の電源コネクタに差し込むことで入ります。
F180Cコネクタ故障 

 このコネクタが直ぐに壊れますので、信頼性の高い日本製のコネクタに交換するのもありでしょう。

F180Cドローン本体とコントローラを無線で認識させる方法

  1. F180Cの本体に電源が入ると、赤と青のLEDがチカチカと細かく点滅します。
  2. コントローラの左スティック(ラダースティック)を下に倒します。
  3. コントローラの電源を入れると、赤のLEDが点滅します。
  4. コントローラの左のスティックを下にしてあるので、1度上に上げてから下げると、コントローラがピッと音がして、ドローンと無線でリンクします。
左ラダースティックでリンク

 中華のドローンで1万円前後の価格帯のやつは、同じコントローラのチップを使っているので、操作は、どのメーカもほぼ同じです。ドローン本体とコントローラがお互いに無線で認識する方法がマニュアルに記載されているにもかかわらず、読まずにやって壊す人が多いんですよ。

左ラダースティック1

 あとは、ゆっくりと左のレバーを下から上に上げていくと、プロペラが回り始めます。いきなり、上に上げると天井までピョンと飛び上がって、ぶつかって落ちて壊れることがあります。

超小型ドローンの操作に慣れるまでの部屋での練習方法

 ドローンは、遊技場にあるエアホッケーのパックをイメージしてください。本来、壁にぶつけない限り方向転換ができないものなのです。

  1. 部屋の2m四方で何もないところがあれば良い。(その範囲内で前後左右上下の動きを自在にコントロールできなければ、風のある屋外で思うように飛ばせない。)
  2. 床が絨毯などは繊維がからまってモータを傷めたり、プロペラが折れたりするのでフローリングや畳などがよい。
  3. プロペラを全開で回すと天井に激突して壊すので、少しずつ回転数を上げながら、本体が少し浮き上がって床をこするくらいで、前後左右、旋回の動作をひたすら練習する
  4. 少し慣れてきたら、5〜30cm程度浮かせて、前後左右上下をコントロールしながら、ホバリングの練習を延々とする。

 まさに、お盆にビリヤードの球を置いて、転がり落ちないよう一点で止めておくのと同じです。
 練習中に、本体のどこかが故障します。修理して、修理して… スペアパーツを取り寄せて… 泥沼化します。

まとめ

Holy Stone ToyのF180、HS170シリーズが人気なのは、Amazonで安価に買える中華のパチモンでは珍しい「まともなサポート」と、飛行時間が2分持たないバッテリーの予備、飛ばす度に壊れるドローンのスペアパーツや補修部品までAmazonで手軽に買えることです。

 私は商売柄、修理する道具と材料は持っているので、断線やちょっとした樹脂の破損は直ぐに直せます。そういう工作が苦手な人は、ドローンを長く続けるのが難しいでしょう。

 かつて私が子供の頃、09、15エンジンのUコンやラジコン飛行機で遊ぶ事はあこがれでした。特に、エンジンのラジコンヘリコや飛行機は、安全に飛ばせる場所の確保などの手間と莫大なお金がかかりました。ラジコンで遊べたのは、道楽趣味のオヤジや本当の金持ちのお坊ちゃまだけでした。そんな憧れの空飛ぶラジコンが、中華のオモチャのドローンのおかげで、身近に、屋内で安全に安く遊べるようになったことは素晴らしいと思います。