いままで、自作PCSkylake(Core i7 6700K)には、HDMIキャプチャーのIntensity Proを組み込んで使っていた。今回、

Intensity Proの後継機にあたるIntensity Pro 4Kを買ったのでレビューする。

IntensityPro4K

 BlackMagicDesign社は、オーストラリアのプロ用の映像編集機器を製造販売しているメーカーで、プロ用の機器だけでなく、一般人向けの製品も出している。十年ほど前、一般人が買える値段のMac用のキャプチャー(録り込み)デバイスは、PCIカードのIntensity(Pro)しか無かった。昔からのマカーとしては、なじみの深い製品だ。

Intensity Pro 4Kの性能とか特長をざっくりと箇条書きすると

  • PCI-Express  ×4、×8、×16レーン対応
  • HDMI入出力(Aタイプポート)
  • アナログ映像は、コンポーネント、コンポジット、Sビデオの入出力
  • アナログ音声は、2chステレオ入出力
  • SPDIFのデジタル音声2chステレオ出力
  • ビデオは、SD/HD/UHDで切り替え、変換ができる

Intensity Pro 4Kの対応フォーマットについては、

  • SDフォーマット:625i50 PAL、525i59.94 NTSC、625p50 PAL、525p59.94 NTSC)
  • HDフォーマット:720p50、720p59.94、720p60 
  • 1080p23.98、1080p24、1080p25、1080p29.97、1080p30、1080p50、1080p59.94、1080p60 
  • 1080i50、1080i59.94、1080i60
  • Ultra HDフォーマット:2160p23.98、2160p24、2160p25、2160p29.97、2160p30 

 ネイティブの4Kではなく、Ultra HDの2160p/30fpsまでの対応になっている。UHD(4K)の2160p/60fpsはサポートしてない。

 前のIntensity Proが、1080i/30までしかサポートしていなかったので、Intensity Pro 4Kの意味はHDフォーマットは1080p/60fpsまでフルカバーできていることだ。

Intensity Pro 4Kのフォトレビュー

IntensityPro4K内容物

 内容物は、Intensity Pro 4K、ブレイクアウトケーブル、Sビデオ端子変換ケーブル、動画編集&映像色調調整ソフト「DAVINCI RESOLVE」のインストールSDカード、汎用ドライバー&ツールのDesktopVideoのインストールSDカードの5点。

IntensityPro4K外観

 Intensity Pro 4Kは、Intensity Proと外観がほぼ同じで、ファンがついているのが4Kという違いがある。HDMIの入出力端子がどっちなのか?、いつも分からなくなるので、前もって入力と出力をマーカーで書いておくと接続を間違えない。

ブレイクアウトケーブル

 アナログのビデオは、コンポーネント、コンポジット、Sビデオに対応していて、入出力分があるので、こんなケーブルになる。パソコンの裏側のPCIスロットに、このブレイクアウトケーブルを挿すといっぱいいっぱいになる。

IntensityPro4K付属ソフト DesktopVideoSDカード

 昔のIntensityProは、ドライバーソフトのCDが付いていたが、今はSDカード。DesktopVideo10.8が付いてくる。DesktopVideoは、汎用ドライバーとデバイスのスピードテストなどのユーティリティソフトがついている。

自作機(OS X El Capitan)にIntensity Pro 4Kをインストールする。

IntensityPro4K挿す

 自作機のマザーボード(M/B、Mobo)はGA-Z170XUD5 THで、グラフィックカード(GTX750Ti)を一枚しか挿していないので、PCI-Expressのスロットはまだ空いている。そこにIntensity Pro 4Kを挿す。

 Intensity Proと同じで、複数枚のIntensity Pro 4Kも同時に挿して、両方使える。それぞれにソースをつないで、配信などでスイッチャーでソフトウエア的に切り替えて使える。

IntensityPro4K挿す1

 Intensity Proは別の自作機へ挿して使う事にしたので、この自作機にはIntensity Pro 4Kだけを挿してインストール完了。

HDDも交換

 PCの蓋を開けたついでに、2.5GBのHDDが録画ファイルで一杯になっていたので、新品の3TBのHDDと交換する。2TB、3TBクラスのデータをSATAにつないだ速度でコピー(移動)していたのでは、半日時間がかかるので、交換した方が速い。

HDD交換1

 macOSは、HDD交換等で新しいHDDに対しては、起動時に「認識できないHDDを初期化するか?」とダイアログボックスがでるので、ディスクユーティリティを使ってフォーマットする。既存のHDDを間違えて初期化しないようによく見て確認しよう! 私は、これで何度か失敗している。

Intensity Pro 4KのドライバーソフトDesktopVideo をインストールし使えるようにする。

 Intensity Pro 4Kは、Windows 、macOS、Linux用のドライバーとアプリケーションがそろっていることが最大のメリットだ。

 今回は、Mac(OS X El Capitan:10.11.5)にインストールする例をあげて解説する。

BlackMagicDesign社のサイトにいって、「サポート/最新のダウンロード情報」から、最新のDesktop Videoをダウンロードする。

BMDダウンロード BMDダウンロード1

 製品情報を登録すると、1年間の保証が受けられる。一年以内に故障した場合、新品(再調整品?)と交換になる。私も過去にPro RecorderIntensity Proが半年程度で壊れたので交換してもらっている。故障の原因は、ファームウエアの書き換えに失敗するのが一番多いらしい。

 ダウンロードした「Blackmagic_Desktop_Video_10.*.*.dmg」を開いて、最新のDesktop Videoをインストールする。この時、すでに前のDesktop Videoをインストールしてあれば、前もって、アンインストーラで削除して再起動しておくことを忘れないように! アンインストーラを持っておくためにも、現在インストールしているVerのDesktopVideoのdmgファイルは保存しておこう

Desktop Video 10.8.2(2016年11月2日現在)をインストールして再起動したら、

システム環境設定で、

システム環境設定 dvSetup

BlackMagic Video Setupを開くと、BlackMagicDesignのキャプチャデバイスを認識して、今回はIntensity Pro 4Kの設定画面がでている。

IntensityPro4K設定1

HDMIの映像入力になっているのを確認、映像はNTSC。

IntensityPro4K設定音声

 音声については、各自の環境で合わせる。

 私の場合は、AVアンプでPS4やWii Uの5.1chサラウンドにしていて、2chのステレオアナログ出力をHDMIコンバータにいれてミックスしているため、HDMIからの入力だけにしている。

 もし、このIntensity Pro 4Kだけ使うのであれば、直接、アナログのブレイクアウトケーブルの音声入力につないで、この設定で、音声をアナログで受け入れるようにしてやれば良い。

IntensityPro4K設定変換

コンバータ機能はオフ。Intensity Pro等のBlackMagicDesign社のHDMIキャプチャーデバイスは、このコンバート機能が充実していて、必要とする人には重宝されていると思う。

MediaExpress

 MediaExpressを起動してみる。デバイスをチェックすると、「Intensity Pro 4K」が選択されているのを確認する。複数枚インストールしている場合は、使う番号のIntensity Proカードを選択する。

MediaExpress設定

 Intensity Proの時は1080i/30までしか選べなかった解像度が、2160p/30まで選べるようになっている。

 ※Intensity Pro 4Kでは、「NTSC」にしておけば、HDMIへの入力信号を自動で判別して解像度を合わせてくれるようになった。

MediaExpress設定1

 Windows 10の場合は、アマレコなどのキャプチャーソフトとと共にAMVコーデック(2808円)を買う必要がある。 

 macOSの場合は、アップル純正のコーデックProResがある。ProVideoFormats.pkg(要FinalCut Pro X)をインストールすることで、1080p/60fpsの動画も、標準のProResで毎秒35MB/秒以下のデータ量になる。おかげで、通常のHDDでも書き込み速度に余裕がでるので、ドロップ(コマ落ち)すること無く録画ができるようになる。

※コーデックとは? → Full HD(1920×1080 / 60Hz)の動画のデータは毎秒373MBだ。データ量が大きすぎて取り扱いに困るので瞬時に圧縮&復元するための技術をコーデック(Codec)という。エンコードが圧縮、デコードが復元。

 なお、ゲームプレイのブロードキャスト(ゲームの実況中継)をする場合にはProResは必要とせず、配信ソフトが独自にコーデックを用意しているものを使う。

MediaExpress設定3

 いろんな動画を1080p/60fpsで録画してみたが、映像、音も問題なく録画でき、.movファイルも再生できることを確認した。QuickTime Playerで、ProResからmp4ファイルへの変換ができることを確認した。

YouTube LIVEに配信するために、Wirecastを使う → IntensityPro4Kの映像がでない

 サクッとIntensity ProからIntensity Pro 4Kへリプレイスできると思ったが、落とし穴があった。

Wirecastの問題

 Wirecastで、なぜかIntensity Pro 4Kの映像信号を表示できない。音声は入力できているが、映像がでない。そこで、同じようなブロードキャスト(動画実況配信)ソフトのOBSを使うことにした。

 OBSとLadioCastを使った動画配信システムの紹介と解説は、こちら

併せて読みたい。

  • 今回使った自作機(SkylakeのCore i7 6700K)の製作方法
  • OBSとLadioCastを使った動画配信システムの紹介と解説