NECのAterm PA-WG2200HPというWiFiルーターを簡単に紹介します。

 発売日は、2016年5月頃で、そのまま放置していました。今回、PA-WG2600HP2を買ったので、ついでにレビューします。
 WG2200HPと2600HP

PA-WG2600HPとPA-WG2200HPとの違い

  • アンテナの数:WG2600HPが5GHzと2.4GHz共に4×4個、WG2200HPは5GHzは4×4、2.4GHzは、3×3と少ない。
  • 実効スループット:UDPで、1276Mbps→1093Mbps、TCPで、1095→939Mbpsと少し遅い
  • CPUのコア数:WG2600HPはデュアルコアCPU、WG2200HPはシングルコア?
  • 重さ:WG2600HPは、490g。WG2200HPは、352gと140gほど軽い
  • セキュリティ:WG2200HPには「見えて安心ネット」という新機能がついた。
  • 最上位機種であるPA-WG2600HPになぜか付いていなかった中継機能は、WG2200HPには付いている。
  • WG2600HP2の中継機能は、並列接続、多段(次々リレー式で)接続に対応しているが、WG2200HPの中継機能は、並列、多段共に対応してない親機と子機(WG2200HP)一台だけの接続。マニュアルはこちら

※中継機能とは、リピーターとも言います。親機とWi-Fi(無線)で通信しつつ、親機では届かない先の範囲へ電波を飛ばしてWi-Fiでスマホやタブレットなどをつなぐようにします。言い換えれば、「中継、リピーターとは、Wi-Fi無線のリレー」です。
WG2200HPの重さ比較
 殻割りはしたくないけど、樹脂ボディは同じだから、重い部品といえば、内部のCPUなどについているヒートシンクの大きさの違いなんだろうか。

PA-WG2200HPのフォトレビュー

WG2200HP内容物

 内容物は、つなぎかたガイドとQRコードのあるカード、PA-WG2200HP本体、ACアダプター、LANケーブルだけです。詳しい分厚い冊子の取説は廃止され、オンラインのマニュアルになりました。

 オンラインのマニュアルは、ネット上でのコミュニティで、参照URL指定として、便利ですし、メーカーとしても、マニュアルの変更が勝手にできますからね。

WG2200HPと2600HP

 PA-WG2200HPの筐体は、PA-WG2600HPとまったく同じ大きさです。重さが140g弱ほど軽いだけです。

WG2200HP背面比較

 PA-WG2200HPの裏のポート類の配置も同じです。違うのは、USB3.0の青いポートがPA-WG2600HPにはついているのに、USB2.0のPA-WG2200HPはUSBポートが黒になっている点くらいの違いしかありません。

 DCジャック、WANポート、LANポートはスイッチングハブも兼ねて4つ付いています。RT(ルーター)、BR(ブリッジ)、CNV(CONVERTER)モードの切り替えスライドスイッチまで同じです。

WG2200HPのDCプラグ

 NECのWiFiルーター共通のACアダプターは12Vの直流を供給します。DCプラグも、外径5.5mm、内径3.3m、ピンが1mm径という同じものなので、何種類も代々買っているユーザは、どのACアダプターを使っても良いことになります。

PA-WG2200HPのセットアップ

まずは、デフォルト(工場出荷状態の設定、二個セットでは一つがCNVモード)のRT(ルーター)モードで起動します。

WG2200HP設定つなぎ方

 設定には、LANケーブルでパソコン(MacBook Pro等)と一対一でつなぎます。スマホを使ってWi-Fiでつなぐ事もできます。スマホやタブレットしか持っていない家庭も増えているせいでしょう。

 最初に、管理者パスワードを設定します。

管理者パスワード

 ここで設定したパスワードは、忘れないように本体の裏にテプラか、白のビニルテープにマーカーで書いて貼っておきましょう。このひと手間をかけておかないと、後で泣きます

らくらくWeb

パスワードを設定すると、「らくらくWebウィザード」が開きます。このWebウィザードは使いませんので、抜け方が分からず、いつも「http://192.168.10.1」を再度打ち直します。すると、

WG2200HPクイック設定Web

と、見慣れたクイック設定Webが開きます。あとは、

WG2200HP基本設定

基本設定で、装置名を覚えの良いものに変更し、動作モードをPPPoEルータにします。

NECの2016年モデルのWi-Fiルータから、「見えて安心ネット」という新機能が付きました。

見えて安心ネット

MACアドレスフィルタリングと接続する子機(クライアント)の表示と管理ができます。「こども安心ネットタイマー」の進化形になりました。接続する、スマホやゲーム機等のMACアドレスを登録して、接続する管理が今まで大変だったので、この機能のおかげで、随分楽になりました。

有線LAN側のIPアドレス「192.168.10.1」を「192.168.0.1」へ変更する

WG2200HP

右のカラムの詳細設定/LAN側設定 で、IPアドレスの割り振りを変更します。我が家のLANは、ローカルIPを192.168.0.1〜255で使っているので、変更します。セキュリティを増したい人は、192.168.11.1〜という風に、任意にかえて使いましょう。LAN内につなぐ機器の変更さえ厭わなければ、定期的に変更するのもありでしょう。

Wi-Fiの設定をする

 長い英数字になっているSSIDを簡単なものに変更します。2.4GHzは「11g」、5GHzは「11a」というかんじです。中継器(Wi-Fiリピーター)として使うことを意識したいのなら、親機から、SSIDを番号順にするのが良いでしょう。

 Wi-Fiの設定については、いままでのクイック設定Webと同じなので省略します。

 昨年までのモデルと違うのは、MACアドレスフィルタリング機能をつかった子機の管理機能「見えて安心ネット」が搭載されていることですが、これも、WG2600HP2で同じことを解説しているので、省略します。 

WG2200HPをCNV(CONVERTER)モードでセットアップする。

 複数のWiFiルーターを無線でつないでネットワークを組みたい人が多いので、親機&子機の設定について解説をしておきます。
  1. クイック設定Webで設定した場合は、子機モードになってWi-Fiの中継ができません。
  2. らくらく無線スタートでWi-Fi接続をした場合に限ってWi-Fiでの中継ができます。
並列接続多段接続はできない

 PA-WG2200HPは、多段、平行の接続ができないので、親機→子機の一対の中継になります。多段、平行の中継機は、PA-WG2600HP2ならできます。

①クイック設定Webで設定する、子機モードの手順(Wi-Fi中継なし)

  1. WG2200HPのDCプラグを抜いて電源を落としてから、CNVモードにスイッチを切り替える。
  2. らくらくスタートボタンを押しながら、DCプラグを差して電源をいれる。ボタンは押したまま、35秒程度まつと、CONVERTERのLEDが点滅を始めるので、ボタンを放す。
  3. LANにつないだパソコン(MacBook Pro)のシステム環境設定/ネットワークで、DHCPサーバの自動割り振りによって、192.168.1.246になっていることを確認してから、Safariでhttp://192.168.1.245へアクセス。
  4. 親機のSSIDと暗号形式と暗号キーを入力。
  5. 親機側で、MACアドレスフィルタリングへの登録をする
  6. 接続を確認
 この子機モードは、WG2600HPの子機モードと同じです。

②らくらく無線スタートで、子機を中継機に登録する

WG2200HP中継

 この「らくらくスタートボタン」を押して親機と接続する方法では、中継機になるWG2200HPは、親機(WG2600HP2)の化身になります。中継機のSSIDと暗号キーは親機の5GHzのSSIDと暗号キーと同じになるので、中継機独自のSSIDと暗号キーでアクセスするわけではありません。

前準備:親機(WG2600HP2等)のWi-Fi設定で、隠蔽されたSSID(ESS-ID)とMACアドレスフィルタリングをオフにする。親機(WG2600HP2)と子機(WG2200HP)を交互に操作するので近い位置に置いておく。

  1. 子機(WG2200HP)をCNVモードに切り替えてDCプラグを差して(電源をいれて)起動するのを待つ。→CONVERTERのLEDが点灯。
  2. 子機(WG2200HP)の「らくらくスタートボタン」を長押しし、POWERの緑のLEDが点滅しだすまで(10秒くらい)押さえ続け、点滅したら指を離す。
  3. 親機(WG2600HP2)の「らくらくスタートボタン」を長押しし、POWERのLEDが点滅するのを(10秒くらい)待って離す。
  4. 親機と子機のPOWER ランプ(LED)がオレンジに点滅する。
  5. 親機(WG2600HP2)の「らくらくスタートボタン」をPOWERランプがオレンジに点灯するまで押し続ける。
  6. 正しく接続されると子機(WG2200HP)のACTIVEランプが緑に点灯する。
  7. Wi-Fiと有線LANでつながることを確認
中継機のWG2200HP

 子機になるWG2200HPのらくらくスタートボタンを十秒長押し→親機のボタン十秒長押し→親機のPOWERランプを橙(オレンジ)のLEDを点滅→親機のボタンを押して確定 という流れで設定できます。この状態になると、親機の化身、分身になっているので、ブラウザから、中継機になっているWG2200HPのクイック設定Webにアクセスできません。

Atermに子機をつなぐ時、親機がMACアドレスフィルタリングと隠蔽したSSID(ESS-ID)で使う設定方法

 親機(WG2600HP2等)を隠蔽したSSID(ESS-ID)とMACアドレスフィルタリングをONに戻してセキュリティをあげると、中継機モードのWG2200HPは、つながらなくなります。MACアドレスの違うものでアクセスするためのようです。それを、親機(WG2600HP2)の「見える安心ネット」でアクセス拒否になっているものを見つけて登録してやると、親機は、隠蔽したSSID、MACアドレスフィルタリングをしたままで、中継機としてPA-WG2200HPが使えるようになります。

 その後、中継機のWG2200HPを再起動してみたら…

WG2200HPの中継モード

 WG2200HPは、先に子機モードでMACアドレスを見える安心ネットを使って登録しているので、そちらで接続するようです。 LANポートに有線接続したMacも普通にネットが使えます。Wi-Fiの方も、iPod touch 6で試してみましたが、問題なく接続できて、中継機として親機(WG2600HP2)の5GHzを使う事ができてます。

PA-WG2200HPのまとめ

 NECのWiFiルーターの欠点は、マニュアルが複雑で分かりにくいことです。

 初心者向けの自動設定、ウィザードを使う、ワンタッチの「らくらくスタートボタン」やスマホもQRコードカードをかざす等で、つないで使うだけなら、マニュアルをほどんど読まなくても使う事ができます。

 しかし、自分で細かく設定しようとしたり、Wi-Fiルータの状態をチェックしようとすると、分かりにくいマニュアルと向き合うことになります。

 特に、親機&子機で使う無線LAN中継機能の設定は、オンラインのマニュアルだけでカバーしておらず既存の設定方法を参照する形になっているなど、ユーザのスキルを問われるような面がでてきます。

 掲示板などで教えを乞う「情報弱者」の人に限って、有線LANケーブルを引っ張ってつなげば簡単に済むようなネットへの接続を、わざわざ無線LANで中継機(リピーター)を使ってリレー形式で、ネットをつなぎたいという要望を持つようです。なので、AtermのCNVモードを中心に記事を書いておきました。

 2016年10月に、PA-WG2600HP2という家庭用Wi-Fiルータとしては、最高スペックモデルがでましたので、2万円を切る価格になれば、WG2200HPをわざわざ買う意味は、半額近い価格だけということになります。

合わせて読みたい