動画サイトに投稿したり、ゲームの実況プレイをライブ配信(ブロードキャスト)するときに、誰もが直面する「マイクの音が小さい」「ブーンというノイズが混じる」という問題がある。これを解決するためのアイテムの一つとして、マイクのプリアンプがある。

 今回は、audio-technica のマイクロフォンアンプ AT-MA2を紹介したい。このマイクプリアンプ、AT-MA2を使うメリットは2点、

  1. マイクの音からの音をアンプで増幅して大きくする
  2. 電源から入り込むブーンというノイズを軽減できる
ということだ。

 マイクのノイズ対策で一番重要なことは、

マイクの発生する電気信号は微弱なので、ノイズが混入する手前の段階でノイズよりも大きな電気信号に増幅してやる

ことだ。

AT-MA2のフォトレビュー

AT-MA2内容物

 内容物は、日本語の取説(外箱にも簡単な取説が記載されている)、本体AT-MA2、ACアダプター(9V)だけ。
AT-MA2の箱
 箱の裏に、つなぎ方などが一通り書かれている。オーディオテクニカのサイトのAT-MA2のページにも記載があるので、マイクやケーブルなどをチェックすると良い。
 

AT-MA2フロントパネル

 フロントパネルには、マイクの入力端子、電源スイッチ、ゲインコントロールつまみ(ボリューム)がある。LEDのインディケータは、緑のPower、ピークの赤いLED。

 マイクのジャックは、6.3mm径の標準プラグ、3.5mm径のミニプラグでステレオ対応で、どちらか一つしか使えないという排他的利用になる。

 スライド式の電源スイッチは、モノラルとステレオと対応する。通常、マイクはモノラルなので、モノラルを選択する。背後のRCAからは、左右どちらも同じ音声がでるということになる。

AT-MA2リアパネル

 リアパネルには、RCA端子でステレオ対応のLINE OUTになっている。DCジャックは9V。

 給電が必要なコンデンサーマイク(ECM-PCV80U等)をつなぐ時は、オンにする。ダイナミック型マイクロフォン(AT-X11等)を挿して使う時はオフにしていないと、マイクを電気的に壊してしまうので十分注意しよう。

AT-MA2のDCプラグ

 DCプラグは、外径4.8mm、内径1.7mmのサイズ。電子パーツ屋で、一つ50円程度で売られている。9V駆動なので、006P型9Vの電池を使えるように、バッテリースナップを電線でつないで作れば、ACアダプタからのノイズを排除できる。オペアンプの駆動とLEDの点灯くらいにしか電流を使わないので、電池駆動でも十分使える。

AT-MA2サイズ

 AT-MA2の本体サイズは、横70mm×縦32.5mm×奥111mm(ツマミ、足など突起物を含む)、重さは157gと、アルミケースに塗装もちゃんとしていて、さすがオーディオテクニカだなというかんじ。

総括

 コンデンサーマイク SONYのECM-PCV80Uで音が小さい、ブーンというノイズに悩まされている人は、これを使って、ノイズを巻き込む前にライン入力ができるくらい増幅してやることで解決することができる。

 あるいは、ダイナミック型マイク(AT-X11等)をつないで、感度の悪さ(音の小ささ)を、このマイクプリアンプAT-MA2で一気に増幅して、ミキサーのLINE INへ入れてやることで、ノイズを無駄に増幅することを回避することができる。 

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