2016年11月に4K対応のPS4 Proが出たので、そろそろ私も、PS4やFire TVにつないで遊ぶのにベストな4Kディスプレーを選ぶことにしました。部屋が狭いのとディスプレイにお金がかけられないので、

手頃な大きさ(40インチ以下)で、8万円以下のコスパの良さそうな4Kディスプレーをリストアップしてたものを厳選して

メモにしておきます。「PS4 Proにつなぐ4KディスプレイをSG的に整理して記事にしてよ」というリクエストに応えました。
 なお、Nintendo Switchは、ドックに挿してHDMI接続した場合、900p/30fpsをアップコンバートして1080p/30fpsにしますので、UHD(4K)ディスプレイ(テレビ)つないでもボケるだけで何ら恩恵はありませんから、1080pで、なおかつ、処理落ちの20fpsという低フレームになっても追従できる質の良いディスプレイにしましょう。【2017年1月17日更新】

ディスプレイの選ぶための予備知識と用語について

  1. 画面の大きさ、液晶パネルの大きさ、解像度
  2. 入出力端子の種類と数、(PS4 Proは、HDMI2.0で2160p)
  3. スピーカー内蔵の有無
  4. 描画応答速度、他、オマケ機能
  5. 4K対応のAVアンプとの連携
等の知識が必要です。これら各項目(1〜4)の詳細な解説は、5万円以下のフルHDのゲーム用ディスプレイの選び方の記事を参照してください。5)のAVアンプとの連携については、こちらを参照してください。

ゲーム用 4Kディスプレイの選び方

 十年前、当時としては高解像度だったフルHD(1920×1080ドット)のディスプレイが10万円以下で買えると喜んでいたのに、今では2万円以下で買えます。この事から考えても、ディスプレイは早くから高いものを買って長く使おうとせず、毎年モデルチェンジしながら、より綺麗な表示ができて安くなっていくのをタイミングを見計らって買っては使い捨てスタイルが、ベストだと思います。

4KとUHD(Ultra-High Definition ) の意味と選ぶ基準

 4Kという解像度の規格で、4K(よんけい)とUHD(ウルトラ エイチディ、ウルトラハイ デフィニション)という2つの種類があります。そのうち、私はUHDタイプを買う予定です。

 4K(よんけい)とは、DCI 4Kという、横縦が4096×2160の点(ドット、ピクセル)で表示される画像を1秒間に24〜60枚描き変えて、滑らかで綺麗な動画を表示できます。

 UHD(Ultra HD)は3840×2160の点で表示されます。フルハイビジョン(フルHD、FHD)という今、最も普及しているディスプレイの解像度 1920×1080ドットの1080pと呼ばれるものを縦横二倍の量にしたものです

1080p-

 だから、4Kと言うより、2160pかUHD(Ultra HD)と呼んだ方が良いと私は常々思っています。このUHDは、フルハイビジョン放送と同じ縦横比で、テレビにも採用されています。需要が大きいので液晶パネル工場で大量に作られますから、今後値段がさらに安くなると予想されます。
 これからは、UHD(2160p)タイプのディスプレイが、フルHD(1080p)のディスプレイから置き換わっていく時代になりそうです。忘れないように時々新製品をチェックしましょう。

UHD(4K)ディスプレイのディスプレイ(テレビ)の大きさについて

モニターサイズ

 机の上に置くには、30インチ以下でなければなりません。リビングや床にテレビ台を置いてその上に、ディスプレイをおくのなら、すこし離れて置くので、30〜50インチのサイズが良いです。

モニターサイズの考え方

 私の部屋は狭く、机は小さいです。その上に置けるディスプレイは、30インチ以下でなければならないので、その条件に合うディスプレイを探します。ディスプレイには、表示できる液晶部分にベゼルというフチのサイズがあるので、大きくなります。その他、台の高さや裏面のサイズを良く見ておかないと、ケーブルの引き回しなどができないことになります。

ディスプレイのスペック表を読むのに必要最小限の用語解説

  • HDMI:音声、映像を送るケーブルのコネクタ規格で今一番使われているもの
  • DisplayPort:SATAのプラグに似た形状をしている。MacのminiDisplayPort(Thunderbolt)とは変換ケーブルが必要。
  • DVI-D:パソコンの映像信号用コネクタでデジタルタイプ
  • D-sub:パソコンの映像信号用コネクタでアナログタイプ
  • IPS:斜めから見ても色あせしない綺麗な液晶パネルだけど、応答速度が遅い。
  • VA:TNよりは綺麗で、応答速度もまずまずだけど、あまり作られていない。
  • TN:斜めからみたら色褪せするのが欠点な液晶パネルだけど、応答速度が速い。
  • 視野角:見える角度、TNは視野角が狭い(小さい)、IPSは広い
  • 応答速度:表示を描き変えるのにかかる時間、5/1000 秒以下が望ましい。1/1000秒=1ms
  • グレア(光沢あり)・ノングレア(非光沢):ディスプレイの表面加工で、キラキラと映り込むのはグレア、映り込まないのがノングレア
  • HDR:明るいところから暗いところまでを綺麗に描画するための技術。日の当たる明るいところでは白飛びせず、穴蔵のような暗いところも黒つぶれしない、本当の景色をみているような映像になる。
  • フリッカーフリー:画面の明るさを暗くした時に、ちらつくのを防ぐ機能
  • VESAマウント:10cm四角のネジ穴で、ディスプレイを壁掛けやアームで支えるためのもの
  • HDCP:コピープロテクト しばしば映像の表示トラブルを引き起こす。
  • コントラスト比:1000:1が多い。あまり考慮しなくて良い。
  • PIP:Picture In Picture 2つの入力映像のうち、一つを小さく重ねて表示する機能。
  • PBP:Picture By Pictre 2つの入力映像を重ならないように二枚とも小さくして表示する機能
  • 輝度:300 cd/m2(カンデラ平方メートル)あればOK。iPhone だと500や625 cd/m2とか
  • 画素ピッチ:色を出す一つの点(画素)の間の長さ
  • ppi:1インチあたりに画素数が何個あるか? 画素ピッチと同じで表現が違うだけ ちなみに、iPhoneは、401ppiとか326ppi
  • ピボット機能:90度回転させて画面を縦長にする機能
  • fpsもHzも同じ意味です。2160p/30fps=2160p/30Hz、3840×2160 / 60fps=3840×2160 / 60Hz

以上を踏まえて、

UHD(4K)ディスプレーの実売価格8万円以下、40インチ以下のものをリストアップします。

LG 27UD58-B 【27インチ】24UD58-B

  • 画面サイズ・解像度:27インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:AH-IPS、ノングレア
  • 応答速度:5ms〜
  • 視野角(上下):178/178
  • 入力端子:HDMI×2、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:250 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.155mm
  • 本体サイズ:約 66.3×46.4×20.2cm  5.6Kg
  • 消費電力:37w
  • 内蔵スピーカー:あり
  • VESA、フリッカーフリー
  韓国のLG電子です。2016年7月発売のニューモデルです。

 IPSのパネルでAH-IPSというのは、LG製です。27インチで、机上に置けて、しかもUHD(4K)ディスプレイ。IPS系なので、応答速度は5msと遅いけど、視野角がIPSならではの広さを持っているので、色彩は鮮やかになります。価格も5万円をきっているので、欲しいです。
 売れ行きが芳しくないのか? プライム会員優待の三千円引きクーポンが出ていたりしますので、時々チェックしてください。 


LG 24UD58-B【23.8インチ】

  • 画面サイズ・解像度:23.8インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:AH-IPS、ノングレア
  • 応答速度:5ms〜
  • 視野角(上下):178/178
  • 入力端子:HDMI×2、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:250 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.?mm
  • 本体サイズ:約 55.4×42.1×20.2cm  4Kg
  • 消費電力:23w
  • 内蔵スピーカー:あり イヤフォン端子あり。
  • VESA、フリッカーフリー

 2016年9月28日発売。実売価格3.6万円で、机上に置くのにベストな大きさである23.8インチでUHD(4K)ディスプレイを実現。時代は、1080pのディスプレイから2160pのディスプレイへということか…。これか、27インチのどっちかを一つ試しに買ってみるか…。 → プライム会員優待の31482円なので、思わず注文した。
24ud5 24UD58再生
もう4Kディスプレイが3万円で買える時代になったんだよ…。レビュー記事はこちら。

アトランティス JAPANNEXT JN-T2820UHD 【28インチ】

  • 画面サイズ・解像度:28インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:TN、グレア
  • 応答速度:2.5〜5ms
  • 入力端子:DVI-D×1、HDMI×2、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:300 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.16mm、157ppi
  • 本体サイズ:約 66.3×46.3×23cm  8.6Kg
  • 消費電力:36w ACアダプタ
  • 内蔵スピーカー:あり
  • PIP、VESA、フリッカーフリー DisplayPort→miniDisplayPort変換ケーブル付き
 ジャパンネクスト、アトランティス会社で、あまり聞き慣れないブランドと会社名ですが、税込み価格4万円という、UHD(4K)ディスプレイでは国内最安値という挑戦的な価格で、昨年あたりから注目を浴びています。Amazonでの評価も案外まともなので注目しています。

 液晶パネルがTNなのに、細かいデータを公表してないのが怪しさを助長しています。それでも、TNならではの応答速度で、ゲームをして遊んだり、パソコンの表示をしたりするのには、必要最小限のものを満たしているはずです。安いので、1年壊れずに持てば元が取れそうです。「一年後には他のメーカが良いのを出してくるから、それを買えば良いや」という人向けですね。
 HDCPが1.4と2.0にまでしか対応してないので、PS4 ProのHDCP2.2には対応していません。Blu-rayなどを見ることができません。 

IODATA(アイオーデータ)LCD-M4K282XB 【28インチ】

  • 画面サイズ・解像度:28インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:TN、ノングレア
  • 応答速度:2.2〜5ms
  • 視野角(上下):160/170
  • 入力端子:DVI-D×1、HDMI×3、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:300 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.16mm、(157ppi)
  • 本体サイズ:約 66.3×43〜56×24.5cm 
  • 消費電力:77w
  • 内蔵スピーカー:あり。アナログ音声出力フォン端子あり。
  • PIP、VESA、フリッカーフリー、ピボット等の首振り機能は充実
 アイオーデータは、パソコンの周辺機器メーカーとしては老舗になります。販売価格が4.5万円前後と安いのですが、詳細なスペックを公表している点からも好印象です。

 2016年9月時点で、5万円以下の4K(UHD)ディスプレーというのなら、このLCD-M4K282XBが第一選択になります。私も欲しいものリストにいれて注目しています。

フィリップス 288P6LJEB1/11 【28インチ】

  • 画面サイズ・解像度:28インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:TN、
  • 応答速度:1〜5ms
  • 視野角(上下):160/170
  • 入力端子:DVI-D×1、D-sub×1、HDMI×1、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:300 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.16mm、(157ppi)
  • 本体サイズ:約 66×57×27.3cm 8.05Kg
  • 消費電力:49w
  • 内蔵スピーカー:あり。アナログ音声出力フォーン端子あり。
  • PIP、PBP、VESA、USBハブ、ピボット等の首振り機能は充実
 オランダの世界的家電メーカ、フィリップスのディスプレイです。2015年10月発売なので、そろそろ1年経過しています。液晶パネルは、28インチの他のメーカーの物と同じだと思います。フィリップスは、5年保証をうたっているので、保険代が含まれている分高いです。

 次の新製品に注目したいですね。

IIYAMA(飯山) ProLite GB2888UHSU GB2888UHSU-B1【28インチ 】

  • 画面サイズ・解像度:28インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:TN、ノングレア
  • 応答速度:1〜5ms
  • 視野角(上下):160/170
  • 入力端子:D-sub×1、HDMI×3、DisplayPort×1
  • コントラスト比:1000:1
  • 輝度:300 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.16mm、(157ppi)
  • 本体サイズ:約 66.3×54.4×23cm 7.7Kg
  • 消費電力:85w
  • 内蔵スピーカー:あり。アナログ音声出力フォーン端子あり。
  • PIP、PBP、VESA、USBハブ、首振り機能あり。
  飯山も日本のディスプレイなどを扱うパソコン周辺機器メーカーです。2016年8月販売開始の新発売ディスプレイです。液晶パネルは上記のものと同じものを使っていますので、特筆すべき点はありません。詳細な仕様を公開している点で,IOデータと同様に好感がもてます。値段がこなれてくれば、IODATAのLCD-M4K282XB と同じように5万円を切ってくると予想されます。

フィリップス BDM4350UC/11 【42.51インチ】

  • 画面サイズ・解像度:42.51インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:IPS、グレア?
  • 応答速度:5ms
  • 視野角(上下):178/178
  • 入力端子:D-sub×1、HDMI×2、DisplayPort×2
  • コントラスト比:1200:1
  • 輝度:300 cd/m2
  • 画素ピッチ:0.245mm、
  • 本体サイズ:約 97×63×26cm 9.72Kg
  • 消費電力:63.1w
  • 内蔵スピーカー:あり。アナログ音声出力フォーン端子あり。
  • PIP、PBP、VESA、USBハブ、
 2016年4月発売のオランダのフィリプスのUHD(4K)ディスプレイです。IPSのパネルを使っていて、応答速度が5msのもので、8万円以下のものは、これしかありません。5年保証ですし、私も買おうとおもったのですが、サイズが42.5インチと大きすぎて、机の上に置けません。部屋が狭いので、置き場所がありません。6畳程度の部屋に、他に何も置いていないのであれば、このBDM4350UC/11を中心とした4K(UHD)のAVシアターができるのですが… 残念です。

LG 43UH6100 【43インチ】

  • 画面サイズ・解像度:43インチ。UHD(3840×3160)、2160p / 60fps
  • 液晶パネル:IPS、グレア?
  • HDR:HDR Proという名称であり。
  • 応答速度:記載なし
  • 視野角(上下):178/178
  • 入力端子:HDMI×3、コンポーネント
  • コントラスト比:?
  • 輝度:? cd/m2
  • 画素ピッチ:?mm、
  • 本体サイズ:約 97.6×62.1×20.9cm 9.0Kg
  • 消費電力:100w
  • 内蔵スピーカー:あり。サラウンド効果付き。アナログ音声出力フォーン端子あり。
  • TVチューナー:×2、地上波/BS/CS USBーHDDへの録画機能付き
  • LAN、Wi-Fiが付いていて、スマートテレビとして機能。
  • PIP、PBP、VESA、USBハブ、

 世界第二位の家電メーカに成長した韓国LG電子。液晶パネルの供給メーカーとしての強みを象徴するようなテレビです。

 UHD(4K)で、パネルはIPS、さらにHDR対応のテレビで、7万円台は、他にありません。応答速度に記載が無いので、警戒していましたが、Amazonのカスタマーレビューでは、PS4 Pro用に買っている人もいるようです。HDRの本格的な対応パネルと描画エンジンは、2017年後半から出てくると思いますので、今は過渡期であることを忘れないでください。

UHD(4K)ディスプレイにつなぐケーブルは、HDMI2.0やDisplayPort用のケーブルでつなごう。

 4K・UHD(2160p)の映像信号は、いままでの1080pのフルハイビジョンの4倍の映像信号量があります。いままでのHDMI1.4対応ケーブルだと十分な情報量を送れないために、UHDの映像にならないことがあります。HDMIのセレクターやAVアンプも同じで、4Kの転送量に耐えられる品質のものを使う様にしましょう。
 HDMIケーブルでは、UHD(2160p・3840×2160 / 30Hz)までの対応が多いです。3840×2160 / 60Hzを安定して表示するためには、DisplayPortケーブル(MacはDisplayPort→miniDisplayPort変換ケーブル)での接続が必須です。つまり、PS4 Proの接続としては、3840×2160 / 30Hzまでの疑似的なものが精一杯でしょう。
 DisplayPort → HDMI変換ケーブルで、UHD 2160p/60fpsフル対応のものがほとんど無く、徐々にでてくるものと期待しています。いずれは、DisplayPort→HMDIケーブルのテストして、記事にしたいなと思っています。