パソコンのメイン基板であるマザーボード。今回は、GIGABYTE(ギガバイト)のGA-Z170X-UD5 THをAmazonで買ったので、簡単にレビューする。

 チップセット Z170のマザーボードをAmazonで物色していたら、この

「GA-Z170X-UD5 TH」の 値引き率が高いのと、いろんな機能が付いていて、ブログネタ的に面白そうだったから

というのが選んだ理由だ。

 詳しいスペックやベンチマークは、テクニカルライターが1年前に書いた記事が、ネット上にたくさんあるので、各自ググって参照してほしい。

GA-Z170X-UD5

 GA-Z170X-UD5 THのマザーボードの基板の大きさ(フォームファクタ)は、ATXという標準サイズなので、ケースはミドルタワーやフルサイズラックマウント型などの大きめのケースに入るようになっている。

Z170、H170(Skylake)系マザーボードのチップセットのWindows 7の対応について

 このZ170、廉価版のH170というチップセットは、Skylakeという愛称で呼ばれるインテルの第6世代のCPUの対応したものである。 

 マザーボードとCPUは、同じ世代のものをセットで買うので、間違えて買わないように、何度も何度も確認しよう。

 第6世代:skylakeのチップセットのマザーボードで、Windows を使う場合、最新のWindows 10を使うようにしよう。Windows 7、8.1のサポートは、1年延長されたとはいえ2018年7月までとなっている。 それ以前のチップセットのマザーボードでは、2020年までのサポートを継続するということだ。

 GA-Z170X-UD5 THのフォトレビュー

GA-Z170XUD5

 価格も2万円超えるだけあって、マザーボードの機能も、ほぼフルスペックに近い。付属するもので目に付いたのが、背面のI/Oパネルのコネクタキャップが付いている点くらい。SATAケーブルは、ストレートタイプとL型の2本セットで2組。日本正規流通品のため、付属マニュアルは日本語だ。ギガバイトの取説も、他のメーカーに劣らず詳しく書かれていて、日本語も変ではない。

 前面パネルの配線用のアダプターが付くのは、助かる。NVIDIAのグラフィックチップを使った並列演算処理ができるSLIのケーブルが付いているのが、面白い。

GA-Z170X-UD5-TH

 CPUのソケット周りに、ヒートパイプでつないだヒートシンクが付いているのは、ギガバイトのお馴染みの設計。背面I/Oパネル側のヒートシンクの中に、Thunderbolt 3のチップが入っているとのことだ。
 チップセットのヒートシンクもマイクロアーキテクチャが一世代進むごとに、大きくなっている。特に、このマザーボードには、PCI-Eの延長ソケット、Thunderbolt 3(USB Type-C)という超高速シリアルバスが付いている。

GA-Z170X-UD5-TH-IOパネル

 Thunderbolt 3は、USB Type-Cのコネクタで2つついている。Thunderbolt 3とHDMIで、ディスプレイには困らないということなんだろうが…、取説のスペック表を眺めると、

オンボードで、統合グラフィックスプロセッサ Intel Thunderbolt 3コントローラー、ポートは、2つ。4096×2304@60Hzってんだから、フルスペックの4K表示ができるってこと。

統合グラフィックスプロセッサと、MegaChips MCDP2800で、HDMI出力が、4096×2160@24MHzで、

 Thunderbol端子から、DVIやHDMIに変換するケーブルが必要になるのか。USB Type-CからDVIやHDMI変換ケーブルは、MacBookがUSB Type-Cになってから、いろいろ出てきているので、そのうち安くて安定したものがでてくるだろう。2017年8月現在、未だにUSB Type-CとThunderbolt 1〜2の変換ケーブルが発売されていない。Mini DisplayPortのジャック変換はあるものの、不安定なものもあるようだ。
 しっかし、グラフィックカード付けずに、マザーボードとCPUの統合グラフィックで、トリプル・モニターができるってのは、すごいな。 

 私は、4Kディスプレイを持っておらず、今後も相当安くならない限り、買う予定はない。となると、HDMIキャプチャデバイスとHDDくらいしかないので、Thunderboltの端子は、使うことはないだろう。

 マザーボードについている機能や性能のほんの一部だけを使うので、もっと安いものでも良かったと思う。でも、このThunderbolt 3が付いていない GA-Z170X-UD5の方が高いって、Amazon等通販では、と良くある話だ。
 PS/2端子もついているので、ゲーム用のPS/2キーボードをつなぎ、ゲーミングパソコン用のマザーボードとしても使えるようになっている。 

GA-Z170X-UD5-TH裏

 裏面は、黒く樹脂コートしてある。ゴミが付きにくく、手で触っても大丈夫なくらい。もう、こういうレベルになると、ヒートガンで炙って、リワーク(リフロー・リペア)なんてことは、できない。

GA-Z170XUD5-THスイッチ

 高いマザーボードには、24ピンのATX電源コネクタの近くに、電源スイッチがついている。このマザーボードにも、リセットとCMOSリセットのプッシュスイッチが付いていて、自己診断のLED、電源の電圧を測る端子まで用意されている。トラブルが起きたときに、何が問題なのか?の足しになるか 程度のものだ。
 こういう電源ボタンが付いていない場合、ケースのフロントパネルのスイッチやリセットを再現するための基板やスイッチ、LEDを別に買って、フロントパネル用配線につないでやる必要があった。

 CPUファン用の電源は2個あるのか…。クロックアップしてもってことか。

GA-Z170X-UD5-TH-Audio

オーディオは、Realtek ALC 1150 7.1chも対応ってことらしい。LANは、信頼のIntel GbE LANなので、問題なし。


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