うがい、ガラガラと上を向いてうがいをしたら、風邪を引かないというのは、真っ赤な嘘だ。

 細菌・ウイルス学は、顕微鏡技術のブレークスルーのおかげで、分子・遺伝子構造までみることができるようになったので飛躍的に進歩している。

 ところで、三十年ほど前、「ガラガラうがい」で、喉(咽頭部)の洗浄ができるのか?という実験を延々とやっているセンセがいた。で、咽喉科のそのセンセ曰く、「どんなにガラガラうがいをしても、咽頭部を完全に洗浄することができない。」と言う結論に達したという話を熱く語っていたのを今でも思い出す。だから、

「リステリンでうがいしたら風邪を引かなかい」というデマをながしまくっているブロガー集団がいるんだが、そいつらまとめて全部うさん臭い嘘つきステマ集団(クソなアフィカス ブロガ)である。

 当時、ワシはたびたび扁桃腺炎で高熱を出して寝込むことがあったので、切ろうか切るまいかと悩んでいた時期でもある。同級の耳鼻科の某君が、「昨夜は、扁桃摘出した患者の出血がとまらなくて… 輸血しなきゃいけなかったから…」みたいなことを、眠そうに昼飯を食いながら聞かされていたので、アレだったわけ。

 で、ある日、また40度の高熱で仕事が出来ず、抗生剤を点滴してもらって早退、夜寝ていても、息するのも苦しくなってきたのでたまらず、当時の一緒に住んでいたコレに頼んで、同じアパートに住んでいる彼を往診に呼んでもらった。「あ?奥さん? えっと、熱の出たお子さんはどこ?」って…。

「なんだSG君本人かーww、まずは脈から…」な展開だったのを今でも覚えている。

 後日彼曰く「年を取るほど扁桃は萎縮するんだ。こんなに熱がでるのも今の若い間だけだから、我慢できるのなら切らなくて良いよ。」って。で、それから、扁桃が痛くなる度に薬を塗るだけにしていた。

 「うがいは意味ないから、鏡をみて直に塗って。」ぬるたびに、オェエェって、嘔吐反射がでてしまう。

 咽頭の洗浄はできないから、嚥下で流し込んで胃に落とすしかない → 一口二口お茶を飲むとか

風邪はウイルスが経口感染するから起きるので手洗いが有効

 水道水の流し水かお湯をわずかに混ぜてぬるいくらいで、指の間までよく洗う。ブラシで擦って洗う、洗わないの善し悪しが議論されるが、未だにはっきりしていない。手洗い用洗剤(スクラブ)で洗う。今は、いろいろでているので、どれでも良いみたいだ。

マスクは、鼻腔〜気管粘膜と肺を冷やさないし、吸気に湿り気を持たせるので良い。

 これは、ここ十年くらい実感している。冬場の外気は冷たいので、鼻腔から咽頭、気道、肺全体の温度が下がってしまう。マスクは呼気の湿り気と暖かさをすこしだけ持たせるので、吸気の乾燥した冷たい空気を和らげてくれる。

 インフルエンザのウイルスは高温多湿環境が苦手だ。マスクをすることで、気道、肺の表面温度高く湿潤に保つことで、インフルエンザのウイルスの感染しにくくすることはできる。
 

 N95マスクを除く、市販のマスクで、インフルエンザの飛沫感染を防ぐことはできない。しかし、マスクをしてない時に目の前で咳をされて感染したことは、過去になんどかある。それで、タミフルやリレンザのお世話になったことがあるので、冬場は外出時には絶対マスクを着用している。

インフルエンザのワクチンは懐疑的な意見をもつ内科医がそれなりにいる

 商売上、(インフルエンザの型の予測を外してしまうので)「インフルエンザのワクチンは意味が無い。」なんてことは、大きな声では言えないということらしい(笑)。→いろんな型をまぜているので、当たる確率が高くなった。ショットガンみたいにw。
 「ワクチンを打ったのに、インフルエンザにかかったじゃないか どうしてくれる」とクレームの凸電をしてくる 面倒な人もいるのもマインドを下げる原因になっている。
 

 もちろん、疫学上 「感染症の大流行に最も有効な対抗手段は、ワクチンの集団接種」であることに違いはない。統計学的データで明らかに差がある(有効性が認められる)のはワクチンの接種で、今も昔も変わらないのだから。

 ワクチンメーカのずさんな運営体制がテレビで報道されつつも、今年もみんな風邪を引かずに、過ごせるように、アレコレ準備していきたい。
 インフルエンザのワクチン接種の費用負担の補助がもらえるか、自費の3千円程度の出費は安いと考えている人なら、今年の流行しそうな型を狙って注射してもらおう。
(クリニック開業の友人曰く、「風邪が流行る前の暇な時期に来てもらうと経営上助かるから大歓迎!」ってw 「2回セット、家族セットなら割引きするよ」とかw)
 

 重要なことなので、繰り返すけど

  1. とりあえず手洗い。出先では、アルコールの速乾性擦式手指消毒剤(ウエルパスなど)が置いてあれば使わせてもらう。 
  2. 外出時にはマスクを着用して乾燥した冷気を吸わないようにする 
  3. 帰宅したらマスクは捨てて、その手をすぐに洗う。

 リステリンでうがいをしても風邪も予防できなければ、むし歯も予防できないんだよ。それから、下唇の内側(齦頬移行部より下唇側)のアフタ(白くなって痛いヤツ、口内炎とも言う)の原因は歯ぎしりによる咬傷だから、リステリンでうがいしても染みるだけだよ。胃が悪いからアフタ(口内炎)ができるとか言うデタラメ・ブロガが、未だにいるから困ったもんだ。

イソジンガーグルでうがいしたら良いの?

 イソジンというポビドンヨードは、ライセンスが明治製菓からムンディファーマに移行する。昔からある人間の皮膚や粘膜の表面を消毒できる薬剤として最強と言われている。主要成分であるハロゲン系のヨウ素は、日本が世界へ輸出できる数少ない鉱物資源の一つで、日本人になじみ深い。

 ガラガラうがいで、咽頭の細菌を殺すというよりも、口の中にのこったキブいあの味を唾液とともに飲み込むときに、細菌を胃へ流し込むという意味の方が強い と言われている。

 ほんの三十年前は、細菌がバイオフィルムを作るなんてことが分かっていなかったので、どうして薬剤が試験管の中(in vitro)で効いて、臨床(in vivo)では効かないのか?とか、みんな悩んでいたんだよね〜。

 あー、原発事故が起きたときに子供に飲ませるヨウ素薬は、イソジンなどのうがい薬ではないので、飲ませないように!!

風邪を引いた時の喉の痛みを止める民間療法とは?

 辛いダイコンおろしか、その汁を飲むと、なぜか喉が痛いのが治まる。コツは、吐く息やオシッコがダイコンの臭いニオイがするくらい飲むことだ。これは、大根の中に含まれる成分の中に、血中に混じって咽頭の粘膜から侵入してくるウイルスを抑える働きがあるものがあるからだと言われていた。最近、その成分が分析されてわかってきた。

 辛いダイコンの汁は子供にはキツい。でも、大人なら、少しポン酢をいれて、おかゆと一緒に美味しく食えるはず。夏風邪には、辛さが際立つ夏大根。冬風邪には、甘い冬大根。生で食べてもよし、煮て食べてもよし、乾かして切り干し大根にしても良し。オールラウンドな食材が大根、転じて、何でもこなせるオールラウンダーな役者を「大根役者」と言うのは知っているよね? 演技がへたくそな役者のことを指すのは誤用。 

リステリンは淋病を治す?!

 リステリンという古典的な洗口剤(含嗽剤)には、淋病に効くもなにも、イソジンだって効くし、クロルヘキシジン(ヒビテン)でも効くし…。ここにきて、Yahoo!ニュースででてきた。
 淋病にしろ、中国人観光客が増えたために急増している梅毒にしろ、抗生剤が効く細菌感染は、口腔内細菌と同じで、エタノールを含むリステリン等の含嗽剤が多少は効くだろうねぇ。何を今さらというかんじもするが…。ちなみに、口腔癌、咽頭癌、子宮頚癌等の性器癌の原因菌であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、抗生剤が効かない。



 それから、肺炎球菌予防ワクチン、費用負担補助がもらえる老人は、してもらっておいた方がいい。お得だし。肺炎で死ぬのが一番怖いので。

 リステリン7種類を試した結果についての記事は、こちら
 

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