HDMIは映像と音声の信号を伝達するケーブル規格だ。HDMIの切り替え器には、大きく分けて2つある。
  1. 繋ぎ先を切り替えるのをHDMIセレクター
  2. HDMI信号を2つ以上に分けるのをHDMIスプリッター
  3. 切り替え器(スプリッター)と分配器(スプリッター)の両方をするセレクター&スプリッター

HDMIセレクター(切り替え器)とは?

 HDMIセレクター(HDMI切り替え器)は、HDMIケーブルの接続先を単純に切り替えるだけのものだ。例えば、テレビのHDMI入力端子が2つしかないのに、Blu-rayレコーダやPS4やWii UなどのHDMIでつなぐゲーム機、Apple TVやFire TVなどのセットトップボックスをつなぐ時に、HDMIケーブルの抜き差しでやりくりするのが大変なので、HDMIセレクターを使う。

 HDMIセレクターには機械的に切り替えるものと電子的に切り替えるものがあるが、今は、機械的に切り替えるHDMIセレクターは手に入らない。

hdmi-switch hdmi-Siwtch1

 上海問屋で昔売られていたHDMIスイッチ、機械的に信号の電線を切り替えるだけというシロモノだ。ノイズに弱く高速な転送は無理と言われていたが、なかなかどうして、これが一番確実に動作する。なにしろ、双方向で切り替えられるから。HDMI関連のトラブル解決に一番役に立つものだ。3つ所有している。他は、友人に定価で売った。

 電気的に基板で切り替えるセレクターは、HDMIケーブルからの給電になるので、入力側のHDMIからの電流が少ないと、うまく動作しないことがある。さらに、入力と出力側が一方方向なので、4入力1出力、1入力4出力(1対1の接続)などと、HDMIの切り替え先が多いか少ないで別に用意する必要がある

 しかし、1入力4出力切り替えのスイッチャーはほとんど販売されておらず、入出力の区別がない双方向のものもないので、1入力2〜出力のHDMIは、スプリッターを買うしかない。

HDMIスプリッターとは?

HDMI一本を2つ、4つ、8つに分配するのをHDMIスプリッターという。

HDMIは、主に映像と音声の信号をディジタルで転送するものなので、分配(スプリット)するときに、

  1. 単純に映像と音声を同じように分配する。
  2. 映像と音声を二つに分ける。
の2つに分けられる。

1)は、映像と音声を単純に二つ以上に分配するので、2台のテレビに同じ音声と映像を送る。あるいは、一台はテレビ、もう一つはプロジェクタに映像と音声を同時に送るという使い方が主だろう。テレビゲームのプレイ動画を撮る場合も、テレビとビデオキャプチャに同じ映像と音声を分配する。

2)は、テレビに映像信号だけ、もう一つはAVアンプに音声だけを送るという使い方になる。4つ、8つになると、一つはAVアンプ、他はディスプレイとプロジェクタなどに映像と音声をそれぞれ分配するような使い方になる。

一つのHDMI入力を2,4,8つの出力に分配するHDMIスプリッター

 一つのHDMI入力を2つに分けるのを、1:2、1X2、1入力2出力スプリッターと表記するショップが多い。

 同じく、1つのHDMI入力を4つに分けるのを1:4、1X4、1入力4出力スプリッター、8つに分けるのを1:8(1X8)1入力8出力スプリッターと書く。

 ちなみに、ワシの1入力8出力HDMIスプリッターは、

1X8スプリッター 1X8splitter

一つのHDMIの入力から、8つのHDMI接続先に分配できる。欠点としては、HDMIの出力先が多すぎると、映像と音声が同時に送られないポートがあったり、片方しか送られない、要求解像度が違うテレビをつないだら、映像が出ないなど、ユーザのHDMIに関するスキルをかなり要するものだ。

 HDMIキャプチャーシステムで安定してつかっているのが、1X4(1:4)という1入力4出力スプリッターだ。

1x4splitter

 これのおかげで、HDMIキャプチャデバイスを4種類つないでも、どのキャプチャデバイスへも同じように、同じ解像度と音声が遅延無く分配される。使い方によっては、どれか一つにディスプレイをつないで、映像の出力解像度のチェックをしたりと、なにかと便利に使っているオススメの一品。中華のパチモンなので、同じものが安価に売られているので、入手性も良い。

マトリックス型HDMIセレクター&スプリッター

 複数入力、複数出力のHDMIセレクターとHDMIスプリッターの両方の機能を持ち、それぞれに接続先を決めることができるものを、マトリックス型と呼ぶショップがある。
2X4スプリッター
ワシがHDMIキャプチャシステムで、愛用しているのが、これで、4つの入力と2つの分配をする、4X2(4:2)のHDMIセレクター&スプリッター(マトリックス型)だ。
分配の片方をディスプレイ(TV)にして、もう一つをAVアンプ(HDMIキャプチャデバイス群)につないでいる。
 マトリックス型の特長を使って、PS4でありがちなHDMIの出力で音声や映像がでないトラブルに、HDMIケーブルの抜き差しをすることなく、セレクターで切り替えてオンオフをすることで対応できるので、重宝している。リモコンもついているが、使い勝手が悪すぎて使っていない。


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