タブレット、スマホをみんなが持つようになったので、車の中で充電をすることも増えた。今回は、車載関連のブログ・ネタとして、車で増え続ける12V→USB 5V変換の機器を複数つなぐための、シガーソケット分配器についての話をしたい。

車(普通乗用車)には、12Vのバッテリー(実際は14.4V)から電気を取り出せるコンセントとして、シガーソケットというのがある。

 なぜ、「シガー(タバコ)ソケット(電球の差し口)」って言うのか? 知らない子が増えた。昔は、タバコを吸う人が多くて、このシガーソケットに電熱式のライターが標準装備で付いていた。今は、タバコを吸う人がいなくなったので、シガーソケットには単に蓋がしてあるだけだ。タバコの火を付けるための電熱式ライターは別売になっている。
 今は、家庭用の交流100Vのコンセント(AC)と区別して、直流12Vのコンセントという扱いになっている。バッテリーを直列で二個つかうトラックは倍の24V(28V)だ。
 最近の車は「シガーソケット」という言葉自体が死語になってきていて、「アクセサリーソケット」や「カープラグ」などと言うことが多い。

車に一個しかないシガーソケットを増やして、USB充電器やレーダー探知機、ドライブレコーダーの電源をつなぐ。

 ワシの車も、ドライブレコーダーの1台と速度取り締まりレーダー探知機の電源は、シガーソケットからとっていた。だから、シガーソケットを4つに増やす分配器を使っている。今は、前後のドラレコ、レーダー探知機共に車の電源ボックスから直接配線してもらったので、シガーソケット分配器は4つの穴のタイプで足りるようになった。
シガーソケット1
 しかし、コードが無駄に長いので、邪魔。短くしてみた。
配線
ケーブルを切って被覆をむいて、
配線1
ハンダでつなぐ。ここで、絶縁のためのスミチューブ(熱収縮チューブ)をあらかじめ通しておくのを忘れないように!
配線2
スミチューブをハンダした銅線を覆って、ヒーティングガンであぶって収縮させる。ビニルテープでも良いが、夏場のクソ暑い車内で、ビニルテープの糊が劣化して剥がれてくるので、車載機器は、きっちりと熱硬化型の樹脂で耐振動、耐熱でやる。
シガーソケット4連
 実験用電源で通電テスト。青いLEDが明るすぎて、夜、助手席側の窓に映ってしまう。そこで、減光処理をしていく。

シガーソケット4連1
裏蓋を開けてみた。1500円ほどなのに、なかなかしっかりした作りだ。コーン型の青色LEDが使われている。
シガーソケット4連2
減光できるLEDキャップがないので、パネルに白のビニルテープを貼ってみた。こういう部分なら、剥がれても害がないので、良し。
シガーソケット4連3
隙間から青い光が漏れるし、ロゴの部分も青く光るので、白のビニルテープで減光。ぼんやりと青くひかるようになったので、合格。
 さっそく、Ankerの2ポートUSB カーチャージャー(Anker 2-Port Turbo Car Chager)Lightning-AUXケーブル・シガーソケットのLHC-AC102をつけてテストして、良好なので、これでしばらくやる。

車載のUSB充電を増やすには?

一つのシガーソケットで、最大5つの充電USBポートを使えるのが、AnkerのシガーUSBポート5穴。
AnkerシガーUSB5穴
 IQ搭載なので、iPad Air 2やMIYABIなど急速チャージモードをもっているものは、2Aの最大電流を使える。取り回しの関係で、このシガーソケット部とUSB部が離れているものは、あまり人気が無いようで、今は一体型の4ポートタイプが人気なようだ。


MacBook Proを充電するためには、DC-DCアップコンバータ基板を使って本格的な昇圧ケーブルをつくるので、その記事はまた書く。