ワシが愛用しているApple Keyboardの一つ、Model NoはA-1084。

Deleteキー

 右の小指で押すリターンキーとdeleteキーの動きが悪くなっていた。特に、deleteキーは推敲(ウンチクが多すぎて、半分以上削っている)の時によく使うキーだから、キートップの刻印が薄くなってしまうくらいだ。

 このキーの動きが悪いと、文字入力のマインドが下がってしまう。今回、久しぶりにキーボードを掃除して油(テフロドライ)を差したので紹介しよう。

キーボードやゲーム機のコントローラーを滑らかするためには、速乾性のフッ素系潤滑スプレーを使う。

潤滑スプレーのオイルは絶縁性の高いものでなくてはならない。

生基板に絶縁溝を掘る DMM

テスト用の生基板を作り、DMMで導通モードにする。

テフロドライ テフロドライ1

 テフロドライを基板にかけて導電性がないことを確認する。フッ素系潤滑成分がオイルに混ざるように使う前に、缶を振ること!テフロドライは揮発性が高く、すぐに乾燥してわずかなオイルの被膜が残るだけになるので、ベトつかない。(換気に注意!)

556

 昔、テレビCMで一斉を風靡した呉工業のクレ5-56。潤滑スプレーといえば、ゴーゴーロクっていうのがワシら上の世代でよく知られていた。でも、もう時代遅れ。

556テスト

オイルには香りがつけてあるけど、それが臭いしベトつくし、オイルが垂れるから、ゴミがついて固まって… とロクなことにならない。

PS4のコントローラーDUALSHOCK 4のキーがキシキシと音がするのでクレ5-56を注油すれば良いというデマを流すブロガがいた。

 まぁ、当然のことながら、DUALSHOCK 4を買い換えなきゃいけなくなるわな。そこそこPV数があるアフィ・ブロガだから、それなりに影響もあっただろうに。知らないってのは怖いよね。

クレ556の何がダメのか?

 まず、こういう絶縁性のあるオイルが厚い被膜を作って、流動性を持って垂れるのがダメなんだよ。電気的接点をオイルが覆えば電流が通りにくくなる。最悪、コントローラのボタンやレバーの反応が無くなる。

 次に、樹脂は親油性だから溶ける。すべてが金属のメカなら問題ないが、ゴムやプラスチックという樹脂で作られているゲームコントローラにとって、滴るようなオイルがそのまま表面に付いたままになっていることは良くない。ゴム樹脂やプラ樹脂の劣化も進む。

 こんな基本的な事は、大学の材料学で習うだろ? 大学で何を勉強していたんだ?

 まぁ、似たような事例で、逆に導電性の高い接点復活剤をアンティークBCLラジオやアンプにかけて、ショートさせて壊すジジイもいるからなぁ。

キーボードを掃除して、テフロドライを動きの悪いキーの間にスプレーする。

テフロドライ注油

 キートップを外して掃除すると時間がかかるので、エア(圧搾空気)ガンで埃を徹底的に吹き飛ばす。キートップ部分はエタノールを多めに染みこませたぬれティッシュで拭き、垢を拭き取る。

 そして、動きの悪いキーにテフロドライを注油する。オイルが垂れてきてもすぐに乾くのが見えるはず。そして、動きの悪いキーを何度も押して、滑らかに動くようになるまでキーを押し続ける。

 動きの悪いキーが無くなったら、Mac(パソコン)につないで、どのキーも間違いなく反応するか?を確かめておこう。
 テフロドライは、薄いシリコン皮膜を作るのがミソなんだ。普通のシリコンスプレーは皮膜が厚くなって、電気的接点を絶縁してしまうリスクが上がる。薄いシリコン皮膜なら、機械的に接点を持つものなら、数回試行すれば、皮膜が剥がれて金属接点同士が接触するようになる。 

デュアルショック4(PS4コントローラ)のレバーのキシキシ音が気になったら、テフロドライ。

DS4とテフロドライ

 スティック部はゴムなので、注油はダメ(禁忌)。R1、R2、L1、L2のレバー限定で軽くシュッと0.5秒ほどの噴射で軽減するはず。ってか、新しいDUALSHOCK 4は、その辺が改良されているはず。音がしないもんな。

PS3のDUALSHOCK 3もギィギィという音が気になるなら、テフロドライ。

DS3とテフロドライ

とりあえず、PS4版のMETAL GEAR SOLID Vがくるまで、軽くPS3で遊んでいるけど、3つのうち一つが調子悪いな。たぶん、昔、投げたからだと思う。

GamePadにもテフロドライと言いたいところだが…

GamePadとテフロドライ

 PlayStationと違って、これ単体で液晶からなんから諸々の電子機器の塊なんで、注油とかしない方が良いだろう。

 GamePadってのは、PS4のDUALSHOCK 4とボタンの位置が違う、どう考えてもどう持っても、人間工学的なデザインじゃないだろ?的な問題ありすぎの、ゲームコントローラなので、指を痛めるよな。
 スプラトゥーン用にすこし考えがあって、この9月の連休にもやってみたいことがあるので、それは後日。

キーボードの掃除と注油が効いてきて、パリパリと打てるようになった!

ホームポジション

 うーん、いいかんじに打てるようになってきた。やっぱり、どのキーも滑らかに押せないと、そのキーを押す指に力が入って、肩がこるから。やっぱ、キーボードは、手になじんだものをメインテナンスしながら使うのが良いよね。

呉工業も、速乾性のドライファストルブってのがある。

 その名の通り、ドライでファストなlube(注油)。テフロドライがべとつかず、すぐに乾いてフッ素被膜を作ることで、鍵穴の注油に良いということでヒットしたんだけど、もちろん、他のメーカもつくっている。

 潤滑オイルの話も、ワシらの業界でも、たくさんのネタがあるので、またの機会にかいてみようか。

錆び付いて固着したボルトを急速冷凍で収縮させて注油するラストブリザード

 oink!さんが、ガレージでスーパーカブを弄っている(スプロケットの交換)んだけど、ボルトを緩めるのに最近注目を浴びているのが、レグラス ラストブリザード というスプレー。液化ガスでボルトを急速に冷却し収縮させた瞬間にできるわずかな隙間にオイルを染みこませ、ボルトを緩める時の潤滑にするというもの。テレビのガッチリマンデーで紹介されて、一時期、品薄になっていたけど、今は落ち着いて在庫がある。