それでは、インターネットに接続して使ってみよう。

WG2600HP-1

 テスト機は、MacBook Proだ。Mac OS X(Yosemite)も、複数のネットワークに同時にアクセスできる。

ネットワーク設定

 ↑ ワシのMacBook Proが、Wi-Fiで、WR9500NのクラスC:192.168.0.1〜255のインターネットに接続するLANへ接続している。有線LANケーブルで直結しているWG2600HPは、WG2600HPのDHCPサーバで割り当てられる192.168.10.1〜のLANに繋がっている。


 だから、Safariで192.168.0.1へつなぐと、WR9500NのWeb設定画面に繋がる。別のウインドウで、192.168.10.1へアクセスすると、WG2600HPのクイックWeb設定に繋がる。

クイック設定Web

こうやって、実際に使っているWR9500Nの設定を見つつ、交換予定のWG2600HPを設定していく。

話はそれるけど…

WG2600HP USB

 WG2600HPのUSB端子(ジャック)はUSB3.0対応だ。いままで、USBのカメラやフラッシュメモリをつないで、NASやWebカメラとして使えていたけど、その機能は継続ってことらしい。あとで、ポータブルHDDをつないでNASとしての能力、転送速度を測ってみるか。

「クイック設定Web」というブラウザによる設定画面

WG2600HPのクイック設定Webホーム画面

 今回のモデルから、ブラウザによる設定画面のデザインが大きく変わった。スマホやタブレットからの設定がしやすいデザインになっている。もちろん、Wii UやPS4のブラウザからもクイック設定Webが使える。

 WG2600HPの初期設定で、ログイン用のパスワードを設定しないと使えないんだけど、「管理者専用設定」というのも設定できる。

WG2600HPの初期設定

 192.168.10.1へアクセスした時に、adminと自分で設定したパスワードを入れる認証画面なしで、ログインできる。アクセスする端末のMACアドレスを登録するだけだ。

PA-WG2600HPの基本設定をする。

 基本設定で、まず、装置名をAterm-Aナンチャラ ていうシリアル番号みたいなのを変更する。

クイック設定Web1

 動作モードは、ルータとして使うので、「PPPoEルータ」を選択。他、ブリッジ設定はOFFのままだ。

「PPPoEブリッジ」って何?

 Bフレッツ網とインターネット(プロバイダ)は別なのは知っているよね? で、Bフレッツ網からインターネットに接続するのをPPPoEっていう。「PPPoEブリッジ」ってのは、そのPPPoEをどの機器がやるか?って話の中で出てくるものだ。

 もし、ONU(光回線終端装置)にWG2600HP等のルータをつないで、PPPoEブリッジ機能を有効にしてしまうと、フレッツ網が、そのまま家のLAN内に広がっているとイメージすれば良いかな?

 そうなると、LAN内のパソコンやゲーム機が、それぞれPPPoEという接続で、直接プロバイダにつなぐことになる。通常は、こういうパソコンやゲーム機を直接プロバイダにPPPoEでつなぐことは、しないので、触らないようにしよう。

 もし、ひかり電話などIP電話とインターネットが兼用の家庭なら、加入者網終端装置 (CTU)というのがあって、それがルーターや無線LAN基地も兼用している。だから、こういうWG2600HPみたいなホームルータなんか、本来買わなくてもインターネットは使えているはず。それで満足しているような情弱連中には、こういうルーターの話は、どうでも良い。

 で、その加入者網終端装置 (CTU)ってのが、クソなことが多くて、自宅のPS4をインターネット経由で外からPS Vitaでリモートするとか、PS4やWii Uのオンライン対戦とか、TVチューナーのnasneやPIX-310Lをインターネット経由で、外出先でiPhone とかで見ようとすることが、できないことがある。

 それで、加入者網終端装置 (CTU)の設定画面、ブラウザ設定(192.168.24.1というIPアドレスがデフォルト設定)にアクセスして、PPPoEブリッジを有効にする。すると、加入者網終端装置 (CTU)は、インターネットへの接続(PPPoE接続)とルーター機能を停止し、次につないだWG2600HPのような、自分らで買ってきたルーターが代わりにインターネットに接続できるようになるわけだ。

 まとめると、

  • 「PPPoEブリッジを有効(ON)にする」ことは、その機器が「PPPoEをスルーする」、「インターネットへの接続はしない」と言い換えることができる。
  • 「PPPoEブリッジを無効(OFF)にする」ことは、その機器が「PPPoEでインターネットに接続をする」と言い換えることができる。
ってことだ。

 特に、ゲーム機のPS4をインターネット経由でリモートするときに、業者の取り付けた加入者網終端装置 (CTU)のインターネットの設定が悪くて、使えない時の対処で有効だ。

WR9500Nのルータと置き換える前に、IPv4のLAN側の設定でローカルIPアドレスを192.168.10.1→192.168.0.1へ変更する。

 それぞれの家庭内LANの、ローカルエリアIPアドレスの割り振りは違う。昔は、クラスCの中でも、一番最初の192.168.0.1〜255だった。今は、IP電話とインターネット兼用のNTTのCTUなら、192.168.24.1〜だ。最近のルーターは、10.10.10.1〜 とか、192.168.10.1〜 というのが多い。

 それぞれのPCやタブレット、スマホ、ゲーム機は、固定IPに設定しているので、ルータをそのまま置き換えたのでは、LAN内につないだ機器すべてが接続できなくなってしまう。

 だから、192.168.10.1を192.168.0.1へ変更する。

 ★セキュリティ上、192.168.0.1〜 の右から二番目のところを、0、1、10、24以外の〜255で任意の数字にして、LAN内の固定IPを統一しておくと、WAN側から、LAN内の機器へ個別に攻撃を受ける心配が減る。たとえば、192.168.23.1〜 とか。

 クイック設定Webの「詳細設定」→「IPv4LAN側設定」をクリック。

クイック設定Web-IPv4LAN側設定 クイック設定Web-IPv4LAN側設定1

 IPアドレス/ネットマスク(ビット指定)をみると、192.168.10.1/24になっているので、これを192.168.0.1/24に変更する。

 HDCPサーバ機能はON(有効)。リースタイム他はデフォルトのまま。LAN内にある機器の固定IPアドレス帳の割り振りは、192.168.0.50〜にしているので、自動割り振りで、192.168.0.2〜順次、割当数32まで自動で振り分けられるものと、重複しておかしくなるトラブルはない。

接続先設定でPPPoEを設定する。

クイック設定Web2 クイック設定Web-プロバイダ設定

 クイック設定Webの「基本設定」→「接続先設定」をクリックする。

 で、IPv4接続先名のプロバイダ名を入れ、ログインユーザ名、パスワードをいれて、登録する。フレッツ網から、プロバイダへの接続という最も一般的な接続方法である。

WG2600HPも、WAN側疑似MACアドレスに対応してる。

 もし、ケーブルテレビ等、特殊なWANにつなぐ場合、配布されているモデム端末のMACアドレスを偽装する必要があるので、そういう特殊な接続方法は「詳細な項目を表示」→「その他の設定」→「インターフェース設定」で設定する。

 「詳細な項目を表示」→「その他の設定」には、WAN側疑似MACアドレス機能以外にも、UPnP設定、メディアサーバ設定、DMZホスト設定等がある。メディアサーバ設定はデフォでONだけど、USBにHDDをつながないのであれば、オフにしておいた方がいいかもしれない。


もちろん、マルチセッションにも対応。


 Bフレッツの場合は、2つまでのマルチセッションは、追加料金無しで使えるので、プロバイダを2つ契約し、それぞれに接続を割り振ることが出来る。かつて、P2Pなどで帯域を使い切るようなヘビーなアップロードやダウンロードをしていた時代、しばしばプロバイダから警告と接続制限を受けていた。当時は、このマルチセッションをフル活用して、2つのプロバイダを使っていた。

 今は、そんなことができないので、ひとつのプロバイダだけで事足りるし、もう一つのセッションは、電子請求の接続に使う。

ECOモードは解除する。

 WG2600HPは工場出荷状態で、ECOモードは未使用になっているので、特に理由が無い限り設定はかえない方が良いだろう。WG2600HPには、時間別でECOモードのオンオフする機能は無く、オートのみだ。

 WR9500Nの時から、ECOモードにしていると、インターネットブラウザが、最初につっかかる現象が起きる。ネット接続を一時的に停止しているわけだから、リクエストがあって、動き始める分の時間がかかるから仕方が無いんだけど、使い勝手が悪い。


 WG2600HPの消費電力を連続的に計測する記事は、別に書く。


Macの有線LANの固定IPアドレスの設定

自作機(Windows 7)の固定IPアドレスの設定

PS4(有線LAN接続)の固定IPアドレスの設定

Wii U(有線LAN接続)の固定IPアドレスの設定




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