スピーカー、イヤホンは、コイルと磁石で振動し音を作っている。コイルがあるのだから、交流抵抗(インピーダンス)がある。周波数によって抵抗値は変わるので、どういう特性をしているのか?を知ることで、いろいろと遊べるようになる。

 オーディオのウンチクを語る上で、音の再生の要になるスピーカー(イヤホン)を調べる道具を持っていることは、何よりも重要なことだ。スピーカーの周波数特性とインピーダンスを計る道具は、ペアで必要だ。

 今回は、スピーカーのインピーダンスを計る機器を紹介したい。

 昔から、スピーカーのインピーダンスを計る機械は売られていて、高価なものが多かった。最低でも3万円程度するものがあったんだけど、東京デバイセズが1万円チョイ(込み込みで1万5千円弱)で、昨年から出していたのを買っていた。

RP-HT40

安いヘッドホンのインピーダンス特性。

インピーダンス特性のグラフを見て面白いのは、フルレンジのスピーカーなんだけど、それは後追々に。

 スピーカーのインピーダンスを計るのは、ファンクションジェネレータと交流電流をその周波数に影響を受けずに計れるDMM(電流計)を使えばできる。
RIGOL
 でも、手間がかかりすぎて、現実的ではない。実際にやれば、分かるよ。

IW7706は、USBでつなぐマイコン制御の基板とプローブでできている

IW7706 IW7706-1

 内容物は、USBのケーブル、BNCコネクタと蓑虫クリップでできたプローブケーブル、基板、と取説。
Zlogger
 パソコンにつないで使うためのプリケーション、Zloggerは、東京デバイセズのサイトからダウンロードする。 

IW7706の専用ソフトZLoggerは、Windowsアプリケーション

 ワシの場合、MacBook Proで使っているので、VMWare FusionのWindows 7にインストールしている。MacBook ProにIW7706をつなぐと、Macにつなぐか?VMWare FuionのゲストOS(Windows 7)につなぐのか? 聞いてくるので、VMWare Fusion側につなぐ。

 Windows 7側には、.Net Framework 4以降と、FTDI社のVCPドライバをインストールしなくてはいけない。マイコン基板だから、当然のことなんだけど。

cdmv2

この辺は、日頃からマイコンとか扱い慣れていれば、とくに難しくはないだろう。 

キャリブレーション機能も付いている。

1Ωの校正用抵抗が付いているので、プローブのみのむしクリップで挟んで、 ソフト側で校正をする。

IW7706-2

まぁ、オモチャにしては、それなりにちゃんとしている。

専用のアプリケーションZLoggerが、シンプルだけど良く出来ていて、ノイズと思われるデータは、破棄してグラフが綺麗に描くように工夫されているようだ。

  

次は、USBオーディオインターフェイスとマイクでスピーカーの音の周波数特性を測る。