商売柄、手洗いの頻度が多く、さらに手でいろんな作業をするわけで、手先を傷めないように日々気をつけている。

  • 指のささくれ(さかぐれ、さがくれ?)、逆むけが痛い。
  • 細かい作業をするので親指や中指に角質化したタコができたり、ペン・ダコやゲームパッド・タコができて、それが割れて痛い。
 そんな悩みを持つ貴方に解決方法を紹介しよう。

ささくれ 

 指のささくれ、ヒビ割れを防止、予防、治癒を促進させる方法は、4つ。

  1. 極力、素手で作業しない。
  2. 肥厚した角質部(タコ)は積極的に削除する。
  3. 寝る前にハンドクリーム、鼻の脂で保湿する。
  4. 爪の形を整える。

以下、解説。

手先のヒビ割れや逆むけは職業病の一つである現状について

 手洗いのための、スクラブ材(手洗い用洗剤)は、各種メーカーがいろんなのを出してきているけど、ウチは、タイサリート、イソジンスクラブ、ヒビスクラブを使っている。スクラブ(scrub)っていうくらいなので、手洗い用ブラシでごしごし擦るわけだ。で、皮膚に小さい傷ができるとブドウ球菌の感染源になるのであまり擦るなっていう話が出ては消え出ては消えしている。
 しかし、手を洗わないというわけにもいかないしな。 

 そうそう、

(40度以上の)熱いお湯で手を洗うと、表皮の脱脂が進んで数日で手がヒビだらけになってしまうから、ぬるま湯より冷たいくらいの水で洗おう。

 夜寝る前に、保湿効果のある鼻の脂、もしくはハンドクリームを指の先を中心に塗り込んでおくのが一番良い。ウチでは、アトリックスメディケイトを推奨中。

 この商売をやるようになってから、二十年以上、ハンドクリームをいろいろ買って試して、結局、これが不満は残るモノの、指先のヒビ割れを予防する効果が一番高い。 ハンドクリームも、歯磨き粉も、アレなのが一杯あるけど、どれもこれもダメだ。
 そもそも、そういうものを紹介する っていうアフィ・ブロガ自体が(大人の事情により削除)。日中、とくに清潔さを必要とされない時には、鼻の脂を搾って指先に塗りつけておくことを推奨する。

ささぐれ、逆むけは爪やピンセットで、むしってはいけない。

  先日、うっかり左手小指のサカグレをむしってしまった。サカグレをむしると、ほぼ確実にひょうそを起こす。

 今回も、消毒と軟膏を塗るのを怠けていたため、翌日、左小指の爪に瘭疽(ひょうそ)を発症。さらに翌々日に、左手小指は腫れ上がりキーボードを叩きづらくなった。

 瘭疽になったら、抗生剤を飲めば緩和するけど、さほど酷くないのであれば、テトラサイクリンとステロイドの軟膏(テラコートリル等)が良く効く。風呂上がりに、すこし痛いところを絞って汁(滲出液や膿)を出して塗って、軟膏なので絆創膏を貼って布団などに付かないようにしておけばOK。


瘭疽は適切な処置をすれば、一週間ほどで治る。

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治った。子供なら4日。ワシらジジババになったら、1週間。老人になったら、10日ほどが目安。

 痛みが無くなり、下から表皮ができて一皮剥けたら、完治。
 ワシはローマ字入力なので、「A」のキーを押す頻度が高い。左小指はとても重要なのだ。 

さかぐれ(さかむけ)は、ハサミで切り取る。

 手の爪を切ったり、角を丸めたり、さかぐれを切ったり… そのために開発されたスイスの軍用ナイフ、そう、スイスアーミーナイフ(ツール)で有名なビクトリノックス(VICTORINOX) の クラッシックSD ってのがある。
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 このスイスのビクトリノックスのアーミーツールは、誰もが景品でもらったりして、机の引き出しの一番手前や、ペンケースの中、ディスプレイの足のところ、あるいは車や家のキーチェーンに付けているはず。

 これは傑作だよね。残念ながら、都会では、こういうのを持ち歩くと警察に捕まるけど、車や自分ちの机の引き出しの一番手前にいれて置けば良い。

 ビクトリノックスのハサミは、バネが付いていて、左手で持って右手の爪やささくれを切るのに、便利だ。
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ハサミの構造を考えると、左手用、右手用が必要になるんだけど、これは、バネを使って開こうとする。親指で押さえて閉じる仕組みなので、左右の手の区別無く使える。
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右親指の爪の角は、角質層が厚くなるとひび割れて痛くなる。細かい作業 、物作りをする人なら誰しもが冬場に経験する。やすり側で爪の角を丸く成形して、ハサミで角質化した皮膚を切り取り、ひび割れないようにする。 
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ペンだこ部分の角質層の厚さは、ヒビ割れの原因になるので、爪でむしらず、ハサミで切り取れば、瘭疽にならない。
 ハサミややすりなどを使う時は、アルコール入りのウエットティッシュなど拭いてからの方が清潔で良いだろう。 もちろん、指の先、爪周辺のくぼみに泥や汚物が入っている場合は、使い古した歯ブラシを消毒して、イソジンスクラブなど手洗い洗剤を付けて擦って洗っておけば完璧だ。 
 切り取りすぎて血が出るくらい切ってしまったら?、良く水洗いして乾燥させ、テラコートリルを塗って絆創膏で保護しておく。感染も起きず、ステロイドの働きで早く治る。

 鼻毛や耳毛もきれるけど、ざっくりと肉を切ってしまわないように、注意深くやろう。 

ビクトリノックスのLEDライトがついて、ボールペンがついている シグネチャーライトがイチオシ!

 ワシが景品にするのは、きまって、このLED付きのシグネチャーライトタイプ。Amazonで3千円。「それ良いね。」っていうヤツに、「新品あるからやるわー」みたいなかんじで箱入りのをやると、スゲー喜んでくれる。で、歳暮や中元で、洗剤とか、菓子の詰め合わせで返ってくる(笑)。
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ボールペンとLEDライトがついている。
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こんなかんじで、まっくらな中で字が書ける。もちろん、ハサミはLEDライトの点灯側に展開するので、ハサミもLEDライトで照らしながら使える。 

VICTORINOXのシグネチャーライトのボタン電池の交換方法は簡単だ。

 プレゼントする時に、電池の交換方法も教えておくことにしている。
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ここに穴があるので、電池を穴から向こうへ押し出すようにすると
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こんなかんじで、外れてくる。ボタン電池は、SR1130だ。

 ワシは、家と車の鍵と一緒にカラビナでこのビクトリノックスのシグネチャーライトを付けているんだけど、ポケットに入れて置くと、汗で電池が錆びてくる。時々、外して緑青(端子部分の腐食)が浮いていないかを確認することをオススメしたい。
 一年に一度、車のスマートキーと同じく、電池を交換した方が良いだろう。車は鍵を差し込んで開けることはしないし、家の鍵も自動照明が点灯するので、ライトが必要なシーンはほとんど無い。しかし、意外と、ボールペンとライトってのは、あると便利な事が多いので、重宝するんだよ。

   

ボールペンや、変形させたり、無くしたりする(クラッシックには付いていて、シグニチャーライトにはついていない)ピンセットは別売で売っている。
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 500円は高いんだけどねー。 

鼻の脂をつけるのはちょっと…と言う人にはネイル(爪)用オイルが良い。

 軟膏の基剤になっているのは石油から精製して作るワセリン。動物由来のものなら馬油。昔から皮膚の保湿剤の定番なんだけど、あのベタツキがどうにもならん。牛由来なら、すき焼きの時に鉄鍋にぬる牛脂の塊とかでもいいわけで。


 最近は、爪細工のグッズが百均でも売られるようになって、身近になっている。ネイルサロンで使っているオイルとかも、良い。
 広範囲に角質部を切り取るのは、ハサミが良い。先が刃になっているピンセット型も定番で、女の子のポーチに入っているよね。ワシとしては、女の子へ爪ケア・セットとしてのプレゼントにするなら、アーミーナイフより、こういう単品系にする。

ひび割れてしまったところには、瞬間接着剤で固める。

 アロンアルファなど、シアノアクリレート系接着剤は、水と反応して硬化する。傷口に流し込むと、滲出液と反応して硬化し傷口を保護する。
 コツは、ひび割れた皮膚の油脂をアルコールなどで拭き取る。水で傷口を含めて良く洗浄したあと、よく乾燥させてから瞬間接着剤を流し込み、息を吹きかけて息に含まれる水分で接着剤の硬化を促進させる。これを数回繰り返し、接着剤の皮膜を厚くする。粘度の高い瞬間接着剤なら重ね塗りの回数が減る。


ヒビ割れあかぎれ専用のコート剤もいくつか売られている。リュウバンsの場合を紹介。

 重要なので繰り返すが、ひび割れてしまったら、ヒビ割れ部分を使い古した歯ブラシ(キッチンハイター等の次亜塩素酸液で消毒すること!)で、擦って洗う。ひび割れた部分をエアスプレーやヘヤドライヤなどで良く乾かす。
 リュウバンs等の透明絆創膏を、適量、紙に出す。ティッシュでチューブの先を拭いて速やかにキャップをする。
りゅうばん
付属のヘラは広範囲に塗るのには便利だが、ありがちな親指のアカギレ、ヒビワレを塗って盛るのは難しい。
りゅうばん1
 先が細くて平たいものが良い。これは、エキスカ(エキスカベータ)といって、セメント(接着剤)を窩洞に盛るのに、あるいは余剰セメントが固まったのを削って取ったりする道具なんだけど、折れたのを捨てずに工作用に流用している。
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 臭いは、セメダインの接着剤そのもので、揮発性の有機溶剤が飛んでいくと同時に硬化してくる。形を整え盛り上がるように厚さを確保して、しばらく放っておくと硬化する。先で触っても形が変わらないくらいに硬化したら完成。
 ワンシーズンで、チューブを全部使い切る家庭は少ないと思う。

医療用なのはいろいろあるけど… 3Mのキャビロンとか

縫合部を保護するダーマボンドはJ&J。パチモンでダーマコートとかいうのがアレ。3Mはキャビロンっていう登録商標でやっている。

他にも、国内メーカ製もいろいろあって、Amazonでも買えるものもある。

経費や福利厚生費で落とせるところは良いけど、個人で家庭用に買うにはちょっと高い。 

医療用の保湿クリームと言えば、ヘパリン類似物質含有のヒルドイド。

ヒルドイドクリーム
 皮膚科で処方してもらえるヒルドイド、調剤薬局Verで0.3%ヘパリン類似物質含有の30gのクリーム薬価は、50.7点だっけか? つまり、507円とそこそこ高い。←自費で買ってね。
 皮膚科でもらう場合、瘢痕の早期回復、放射線治療による皮膚炎の改善などの保湿以外の、単なる手の保湿は保険適用外になるので、自費で売ってもらうようにしよう。
(今は、電子レセなので、便宜病名をつけて処方して保険請求しているのが、保険者に完全にバレている。一括検索で該当レセが過去半年までさかのぼって全部返戻という恐ろしいことになる(笑)。個別指導の対象になるから、皮膚科としても嫌う。)


 ヘパリン、つまり抗凝固剤系物質で、血行を良くし瘢痕治癒(皮膚の傷跡)を促すと言われていたもの。皮膚の保湿に関しては、さすが医薬品だなというくらいのはっきりとした効果がある。ワシ的には、なんか癖になりそうな気がするのと、価格的に高いので、あまりオススメしていない。
 同系の市販薬もそろっていて、HPクリームと呼ばれているものだ。第二類医薬品で、クリーム、軟膏、ローションがある。
 もちろん抗凝固剤なので、血の流れるような創傷に塗ると血が止まらなくなるので、ダメだよ。

日本製の単体機能型の製品が高いけど、一生モノだ。

 物作り日本。爪やすりや爪切りの日本製といえば、新潟の燕市の町工場のものが定番中の定番なんだけど、角質化した、かかと用のヤスリもある。足や肘のヒビ割れを薬剤で軟かくするのもありだけど、積極的に厚くなった角質層を削ると言う人には、いいかも。そもそも、職人の手ってのは、どこかしらタコ(角質化した皮膚)が出来るわけで、自分らの経験から作り上げているから、理にかなったモノが多い。