PS4のシステムソフトウエアアップデート1.70で、PS4の画面出力のコピープロテクト(HDCP)が任意で解除できるようになった。【2017年7月17日更新】

75


 おかげで、HDCPが起因となる、PS4の映像が出ない、砂嵐になる、映像が乱れる、真黒なまま(ブラックアウト)で映像が出ないという数々の問題が解消されるだけでなく、HDCPに対応しないHDMIキャプチャー機器でも、PS4の映像と音声信号をそのままパソコン(Mac)に録り込めるようになった。元から、映像信号にHDCPがかかっていなかったXbox360やWii Uと同様になった。

 1

 というわけで、Mac(MacBook)を使って、PlayStation 4(PS4)のHDMI出力をMacに入力(HDMIキャプチャ)する方法を紹介すると共に、必要な機材やアプリケーション、注意事項など諸々を紹介しよう。

 なお、Wii Uは720p/60fps、Nintendo SwitchのドックからのHDMI出力が1080p/60fps(900p/30fps)でHDCP無しので、PS4と比べて、取り扱いが少し良い。

 具体的な例として、2017年7月15日のスプラトゥーン2前夜祭で遊んだ様子をYouTubeライブに配信して、その録画動画を示す。

 キャプチャーは、Intensity Pro 4K、OBSでの配信。ビットレートは、7Mbps。1080p/60のフルHDの配信。ライブとしては最高品位の動画になっているはず。色味が薄く、コントラストが甘いのは、Mac版のOBSの問題で、MediaExpressでのProResファイルでは、ディスプレイでみたまんまの録画ファイルになっている。
 こういう、2時間超の尺のフルHD動画は、配信でしかアップできない。
 

 自分の部屋で5.1chのサラウンドで大音響の中あそびつつ、録画をパソコンにして、さらに動画をYouTubeへブロードキャストしている。 

用意するもの。予算22万円

  • Mac(2012年以降の機種)12万円
  • 外付けのHDD(Thunderbolt 1か2の接続を推奨) 4万円
  • USB-C(Thunderbolt 3)のMacには、別売の変換アダプタが必要
  • HDMIキャプチャ機器本体 2万円
  • HDMIスプリッター(分配機)6千円
  • ケーブル各種 1万円弱。
  • HDMI入力のあるテレビディスプレイ(1080p) 3万円

Mac本体と外付けのHDDを除いて、HDMI Captureデバイス、ケーブル各種で3万円もあれば、そろう。

基本的なつなぎ方

PS4とテレビまでは一本のHDMIケーブルでつないでいるところへ。

HDMIキャプチャ基本構成

 この模式図の通りに、HDMIスプリッター(分配器)を間に入れ、ディスプレイへの接続と、HDMIキャプチャにHDMIケーブルをつなぐ。複数のゲーム機は、セレクターを使う事で切り替えができる。

   

PS4はHDCPがオフになるので、PS3のようにHDCPを無視するような怪しい物を買う必要は無い。

4つのHDMI入力と2つのHDMIを分岐して出力する 4 X 2 のHDMIセレクタ&スプリッタもオススメだ。

MacとHDMIキャプチャーデバイスをThunderboltケーブルでつないで完了。

外付けHDDをThunderboltにする場合には、デイジーチェーンを考えて購入すること

iMacやRetinaのMacBook Proは2つのThunderboltジャックがついているので、デイジーチェーンでの配慮はしなくて良い。

PS4の音声設定をPCMリニアの2chに設定されているかを確認すること!

※HDMIの音声出力は自動なので2chの場合は選択できない。→記事を別にした。


Mini Recorderでのつないだ後の設定等は、こっちを参照してね

HDMIキャプチャに適した録画ファイルの形式(コーデック)とファイルの大きさは?

 PS4は、1080p/60fpsという映像出力に対応している。1080p/60fpsは、横縦が1920 X 1080ドットという大きさの画像を毎秒60枚のスピードで表示していくというものだ。いわゆるフルスペック・ハイビジョンという映像になる。これを録画するためには、総額50万円ほどかかる機材になるので、ここでは紹介しない。

 そこで、ワシが昔から推奨している720p/60fpsという、ハイビジョンの映像で録画することを前提で話を進める。

 録画するためのファイルフォーマット(録画形式)には、Macの場合、非圧縮形式(.movファイル)が基本だ。

 ただし、非圧縮だと、一時間録画するだけで720p/60fpsで600GB、1080p/60fpsだと1.2TBの動画ファイルになってしまい、取扱が大変だ。そこで、動画を圧縮してサイズを小さくするための規格をコーデックっていうんだけど、Macの場合、ProRes(プロレズ)、mp4(H.264、MPEG-4)の2つが主に使われる。

 それ以外の動画の規格(AVCHD、AVI、AMV、DivX、Xvid、LFV等)は、それぞれ変換ソフトを使って、OS XのQuickTimeに適合する、movファイル(非圧縮か、PreRes)に変換し直してから、編集作業をすることになる。

HDMIキャプチャをするパソコン(Mac)のスペックはどれくらいが良いのか?

 HDMIキャプチャを行う場合、Macのスペックは、現行機種であれば、MacBook Airでも良い。ただし、最低1時間以上、ずっと録画し続けることになるのなら、本体への負担が大きくなるので、MacBook Air以外の機種をオススメする。

 

Mac miniがオススメだ。

Macの外付けHDDは何が良いのか?

 USB3.0の外付けHDDが安価で良い。そもそも、HDMIキャプチャで録り込みするとき、720p/60fpsの画質ですら、非圧縮だと最低でも毎秒120MB/秒の書き込み転送速度が必要だ。画像圧縮のコーデック(ProRes)を使うのなら20MB/秒まで小さくなるので、USB3.0の外付けHDDへ録画ファイルをかきこむことができる。

 ところが、ワシの経験上、USB3.0の外付けHDDは一時間以上連続してキャプチャーの動画(ProRes)データを書き込めないことが多々あった。

 Thunderbolt接続のHDDは、2本以上のHDDをRAID0構成で高速に読み書きできるものが多く、長時間における大容量の動画データの書き込みが安定している。

 理想は、Promise Pegasus 2 R4やR6だ。具備する条件として、デイジーチェーンができるように、Thunderboltのポート(ジャック)が2個ついているものが望ましい。

6 2

 ワシが持っているのは、LaCieのLittle Big Disk Thunderboltと、旧Pegasus R4。どちらも、非常に安定している。

 Thunderbolt™接続は、デイジチェーン(数珠つなぎ)で5台つなげられる。終端にはThunderbolt™ポートが一つだけのもの、たとえばディスプレイやキャプチャデバイス等をつなぐ。

 もし、HDDでThunderboltポートが一つしかないものを買ってしまうと、RetinaでないMacBook Proの安いのやMac mini、MacBook Airなど、Thunderboltのポート(ジャック)を一つしか持っていないものは、デイジーチェーンがHDDで止まってしまい、ディスプレイやHDMIキャプチャ・デバイスをつなぐことができなくなる。

オススメのHDMIキャプチャ・デバイスの紹介(ランキング)

 Macには、オーストラリアの映像器機メーカーであるBlackmagic Design社の個人向け製品しか、今のところオススメできるものはないので分かりやすい。主なものは、実際に購入して使用しつつレビュー記事を書いているので参照してほしい。

1位:Mini Recorder

 おそらく、HDMIキャプチャーデバイスとしては、最も小さく、安いものだと思う。1080p/30fpsまで対応で、HDMIとSDI端子のみというシンプルなものだ。これが一番オススメしたいモデルだ。詳細なレビューはこちらから

2位:Intensity Shuttle for Thunderbolt

2012年5月に購入。元々は、USB3.0接続のものがWindows機向けに販売されていたもので、ビデオゲーム機のキャプチャとして開発されたような仕様になっている。ブレイクアウト(拡張)ケーブルを必要とせず、ボディに端子が一杯ついているので、少し大きめの筐体だ。樹脂製のボディなので、放熱性に劣るから、取扱は注意が必要だ。

 Extremeと比べて、SDフォーマットの480pに対応していて、1080p/30fpsまで、しかもHDMIの音声は8ch対応という、なかなかの性能で、ワシ的には二番目にオススメしたいキャプチャデバイスだ。レビュー記事はこちら

3位:Intensity Extreme

2012年2月に購入。Thunderboltでの接続。1080p/30fps まで対応。ブレイクアウトケーブルを使って、コンポーネント、NTSC、PAL、Sビデオに対応している。ただし、Shuttleとくらべて、480pのコンポジットに対応せず、音声も2chまでと、サンドブラストのアルミボディで格好は良いけど、スペックの面で??なところもある。レビュー記事はこちら

4位:H.264 Pro Recorder

 2011年の夏に購入。日本国内での発売は、アナウンスされてから1年以上経過しての発売。H.264ハードウエアエンコーダを内蔵しているものなので、USB2.0で接続できるのが特徴。

 生成される録画ファイルは、元からmp4ファイルなので、内蔵HDDを一瞬に食いつぶしてクラッシュさせる心配はない。半日以上連続でゲームで遊ぶ時、プレー動画の全部録画を担う主力のキャプチャデバイスだ。

 HDMIは自動認識なので、HDMIの掴みのクセがあって、ゲームのキャプチャで使う場合には、すこし工夫が必要だ。レビュー記事はこちら

 →AVerMedia LIVE GAMER PORTABLE 2 AVT-C878 DV422

 アバーメディアは、台湾のゲームキャプチャーデバイスのメーカー。1080p/60fpsに対応して、USB2.0でパソコンに接続できる。2016年12月に日本で発売された。

AVT-C878

このAVT-C878を購入してレビュー記事を書いたので、こちらから

 →Elgato Game Capture HD60 

  独米のElgatoも、ゲーム用キャプチャボックスを作っている。ゲームキャプチャーに特化した製品で取り扱いも簡単。1080p/60fpsにもH.264 Pro Recorderと同様に対応。

 2015年以降は、入手しやすさと価格の安さでオススメ。

 H.264 Pro Recorderと同様に、ハードウエア・エンコーダ内蔵型のためUSB2.0接続で転送速度を気にすることも無く、コーデックもProResを入れなくていい。外付けHDDも高速なモノを選ばずに済むし、扱いやすいmp4ファイルを直接MacやWindowsPCへ録り込める。

 ただし、ハードウエアエンコーダの欠点である数秒の遅延があるのは同じ。 もちろん、HDCPには非対応なので、PS3はアナログ出力720pをHDMIへアップコンバートすることで対応できる。

 →プリンストン デジ造 PCA-HDAVMP

 プリンストンが2015年9月に国内で正規に発売した、Windows 、Macのパソコンだけでなく、Nexus 7等のAndroidでもHDMIキャプチャーができるUSBキャプチャだ。特に、Windows には、動画編集ソフトや動画変換ソフトまで付いていて安い。

 欠点としては、ハードウエアエンコード型なので、2秒程度の遅延がある。そのため、MacやWindows のノートPCで、Wii UやPS4の画面を表示してゲームプレイはできない。レビュー記事はこちら


5位:Intensity Pro Intensity Pro 4K

 合計4枚購入。骨壺でない旧Mac Proや自作機向けのPCI-Eスロットに差す。2008年発売だっけか?枯れたキャプチャカードで、スペック的に1080i/29.97fpsまでしか録り込めない等、時代遅れになってしまった。しかし、アナログ、音声、HDMIの入出力を設定でき、720p/60fpsのHDMIキャプチャなら、未だにもっとも高い信頼性と安定性を誇っているので、ワシの録画機の一番機に搭載している。

 2016年11月 1080p/60fpsのHDMIキャプチャー&配信のために、Intensity Pro 4Kに組み替え。 

 2016年11月4日:OBSによる配信方法の紹介

 2017年3月3日:Nintendo Switchは、MediaExpres(1080p/60fps)で録画で、コーデックはProResであれば、ドロップ無しで安定して録画できることを確認。 

MediaExpress

 ブレス オブ ザ ワイルドのVer1.1.1でフレームレートの安定により、さらにコマ落ち、ドロップアウトは減少したように感じる。

  Intensity Pro 4KでNintendo Switchのキャプチャーができないという人もいるみたいだが、OBS経由での配信、録画共にできている。

   

HDMIデバイス経由でスルー画面を使いiMacやMacBook ProでPS4のゲームができるのか?

iMacやMacBook の画面にPS4を表示させてゲームをしたい」とググっているのは、ほとんどが学生だ。結論から言うと、

無駄に大きなiMacやRetinaの精細な画面のMacBook Proで、HDMI入力をして画面一杯にPS4やテレビの画面を映してみることはできない。

 では、HDMI入力のできるHDMIキャプチャを介しては?というと、キャプチャソフトであるMedia Expressの表示画面が、全画面にならない。

 今のところ(2014年5月時点で)、Macにはブラックマジックデザイン社純正のMedia Expressも含めて、HDMIキャプチャのプレビュー画面を全画面表示できるアプリケーションは、ほとんど存在しない。

 日本ではBear's Hand Ver. 0.8.* というフリーのキャプチャビューアがあるくらいだ。今後は、iPhone の爆発的普及で、マカー(Macユーザ)も激増中であり、いろんなキャプチャソフトがでてくるものと期待している。

 大切なことなので二度繰り返して言う。PS4のHDCPが解除されたからといって、iMacにHDMIキャプチャを使ってPS4の画面を表示できることはできない。できるんだけど、消費電力を大きく食い、高温になるキャプチャデバイス、iMacやMacBook Proは、激しいサーモサイクルにさらされ、寿命は短くなる。

 1年程度で使い捨てる使い方をする人以外には、オススメできない。そもそも、そういう金持ちの人は、既にPS4用の4Kテレビか、ディスプレイの良いのを持っているはず。

先に述べた基本的な接続方法での欠点は3つ。

HDMIキャプチャ基本構成の問題点

  1. 5.1ch(7.1ch)のサラウンドでPS4が楽しめない。
  2. キャプチャ側の都合で、せっかくの1080p/24〜60fpsの高画質の映像でPS4をプレイできない。
  3. フレームレートが合わないと720p/60fps(正確には59.97fps)に落とさなければならない。

5.1chのサラウンドでゲームを楽しみながら、HDMIキャプチャする方法

 先に述べた基本的な接続方法では、HDMIの分配の特性から、PS4の音声設定を5.1chや7.1chの音声にできない。Intensity Shuttleなら、5.1chのサラウンド音声で録画できるが、録画したmovファイルを再生するにあたって、5.1chを2chに変換する(ダウンミックス)作業が面倒になる。

 そこで、HDMIスプリッターで分配し、ディスプレイには映像のみ、映像と音声をAVアンプに入れ、5.1chサラウンドにしたあと、映像信号をAVアンプから出力し、それをHDMIキャプチャで録り込む。

001 → 001

 ただし、音声は、5.1chのままなので、AVアンプの数ある機能の中で、7.1chのうち、2ch分をステレオ音声に変換するダウンミックス機能を使う。ミキシングとHDMI映像と音声を混ぜ込むHDMIコンバータなども必要で、そこそこのシステムになる。

 さらに、iPhone などのスマホやタブレットのSkypeを使って、明瞭な音声で会話を楽しみつつ、オンラインゲームを楽しむことも可能な環境も、簡単に組み込める。

すべてAmazonでそろえられるのが良いところだ。

Nintendo Switch 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のプレイ日記を書いている環境は?

Nintendo-Switch録画

 こんなかんじで、ごちゃごちゃしているけど、5.1chサラウンドで遊びつつ、三台の録画システムで1080p/60fps(2chステレオ)の録画を同時にしている。

 すでに、200時間近くプレイしているゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド。長時間の録画を確実なものにするには、複数のHDMI録画システムが必要。

 で、プレイ動画をテキストメモに起こすついでに、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドのプレイ日記を書いている。こちら。



主要部品リスト

 

 さらに詳しい関連記事は、こちらを参照