ガジェット系アフィ・ブロガが、こぞって買うAnkerブランドのワイヤレスキーボード(Anker ウルトラスリム・ミニ Bluetooth 3.0 ワイヤレスキーボード ホワイト)を買ってみた。

AnkerKeyboard 

 税込み2200円って…、これによく似たAppleのWireless Keyboardは、円高消費税増税で5千円だったのが7千円くらいにまで値上がりしている。

 実は、密かに既存のキーボードをUSB化しBluetoothでワイヤレス化にしてみようかと目論んでいた。ところが、USB-シリアルのBluetoothモジュール基板一枚で15ドル、日本で同等品は3千円。たった一枚の基板より、Bluetoothのワイヤレス・キーボードが2200円なら、とりあえず買って試してみないことには始まらん。

 第一印象(ファーストインプレッション)を一行で言えば、

Anker ウルトラスリム・ミニは、値段相応でAppleの純正のWireless Keyboardに比べればチャチィ(安っぽい)。

 打鍵感はペタペタと今ひとつだし、US配列のため、日頃使うUSBのAppleのキーボードになれていると、打鍵ミスを連発してしまう。キーピッチは19mmなので標準的なキーボードと同じなのに…。

 でも、このAnkerのBluetooth Wireless Keyboardって3千円しないんだよ。コレなら壊れても惜しくない。たぶん、すぐに壊れると思うので消耗品として割り切って使える。滑り止めゴムは、四隅にあるけど、オマケ程度なのにカタカタすることもないので、2千円チョイの価格のわりに良い。

1 3

 電池は、単四電池2本。動作電圧は、2.1〜3.2Vと低電圧で動作が可能なので、充電池を頻繁に交換しなくても一か月くらいは使えそうだ。

2

 電源スイッチと、Bluetooth接続をするためのボタンが、裏側についている。Bluetoothでつなぐ機器側で、Bluetooth機器の検索している時に、このボタンを押せば接続手続き(ペアリング)をしてくれる。

 

iPhone 5sとAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつないで使う

「設定」→「Bluetooth」→「Bluetooth オン」

iphone 

Keyboardの裏側の黒い小さいボタンを押すと、

iphone2

 Keyboardに数字を入れろとでるので、4桁の数字をいれるとつながる。

iphne3

 AnkerのKeyboardは、AppleのWireless Keyboardを意識して作られているので、つながれば、キートップの表記通りに入力できる。

1

日本語全角文字とアルファベット半角文字の切り替えは、Macと同様のコマンドキー+スペースでできる。

2

 iPhone 5sのようなスマホは横置きでKeyboardに近づけて使うと良い。スマホユーザの大半がKeyboardをブラインドタッチできない。一文字ずつ入力する度に、指先のKeyboardと画面の間を目が行き来するので、スマホの表示画面とキーは限りなく近い方が疲れなくて済む。

 そもそも、画面を親指でこするフリック入力で速く文字入力できるヤツは、こういう外付けのKeyboardを必要としない。

iPadとAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつないで使う

 iPhone 5sと同じiOSなので、設定は同じ。

ipad3 ipad2

 使い勝手も、iPhone 5sよりiPadの方が大きいので、より多くのテキストを表示できるので、ノートパソコン並の使用感になる。もちろん、iPadもiPhone 5sやMacと同じで、コマンド+スペースで、半角英数字と全角日本語を切り替える。→ iOS9から、control+spaceになった。 

ipad4

 やっぱ、iPadで本気で文字入力するくらいなら、ワシはMacBook Airを買う。iPadに外付けキーボードというのは、スタバとかでドヤ顔する連中が好む使い方だな。「出先からブログ更新しています」っていう連中が好きそうだ。

 どうでもいい内容のブログ更新なら、ことえりをMacでも使う事で辞書をiCloudで共有して使うとか出来るんだろうけど、ワシのように、一太郎Ver3から、仕事で培ってきたATOKの辞書で専門用語の羅列になる文章を書き続けるのには、iPadなんかじゃ不便で仕方が無い。 

Nexus 7とAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつないで使う

 Androidタブレットの標準機、Nexus 7をつないでみる。

nexus7


 このAnkerのキーボードは複数の接続先を登録できない。つまり、Nexus 7で使っていたAnkerのキーボードを、iPadにペアリングして使うと、次にNexus 7へはつなぐことが出来ないので、一度Nexus 7側で登録を破棄して、新たにペアリングのための番号を入れ直してペアリングしなければならない。

nexus71 nexus72 

 GoogleのIME(Google日本語)を使う。テキストエディタなどで、日本語を入力したい時は、入力する場所を指でタップ。

nexus73

 すると、左下に「あa」のアイコンがでて入力できるようになる。日本語とアルファベット半角の切り替えは、Alt+~でできる。

1

ATOKは次。

Kindle Fire HDXとAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつないで使う

dhx

Kindle Fire HDXも基本的にAndroidなので、手順はNexus 7と同じ。

hdx1

 ただ、Nexus 7やiPad等に先につないでいたら、Kindle Fire HDX側の登録していたAnkerのキーボード情報を破棄して、一からやり直し登録をしなくてはいけないんだけど、Kindle Fire HDXはつなごうとすると、番号をいれろとでてくるので、最初に破棄する手間が一段階省ける。

 日本語切り替えができない。Alt+~じゃない。なんなのこれ??

 それから、レスポンスが悪い。キーボードをたたくと、ワラワラと文字が表示されるのが、妙に遅くて、まるでSE/30でタイプしているみたいだ。

PS VitaとAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつないで使う

1
PS VitaはBluetoothの検出が速くて、安定している感あり。
2 3
 サクッと検出、サクッっと登録、サクっと使える… なんて、うまい話はない。
PS-Vita
 まず、改行は、PS Vitaの表示にでる「Alt+enter」では効かないので、Fn+Alt+enterでいける。
全角日本語と半角アルファベットの切り替えは、Fn+~。
他、変換候補の確定が難しいものの、まったく使えないわけではない。PS Vitaに関しては、メールうったり、スケジュールに予定を書くときは、画面のキーボードでちょこっと書く程度の使い方が無難だ。これで、がっつりと長い文章書けってのは、無理。

Macにつなぐ

mac mac1
 普通に、Macの外付けキーボードとして認識し、キートップの表示通りに打てるので、詳しいことは省略。
mac2
Apple純正のWirelessKeyboardと比べても、質感の違い、キーピッチが短い、ホーム・ポジション用のJとFキーの突起が物足りないのと、enterキーが日頃使うJIS Keyboardと比べて小さいので、右手小指のenterキーの押しが失敗するとか、打鍵時の音が安っぽいとか、すべて値段相応。
 でも半額以下で買えることを考えると、これで十分じゃね? って思う。Appleの製品をずらずらと机の上に並べて、写真を撮ってブログで自慢するのには、アレかもしれんけど。
 ワシのように、何でもいいや的境地になっていれば、大満足。耐久性は2千2百円という、ガストに家族4人で行った昼飯代より安いんだから、数ヶ月で壊れても、しょうが無いかなと。で、これが1年持てば元が採れるよね。じゃぁ自分で基板を組んでPICマイコンに書き込んで… って、その手間と時間を部品代を考えたら、買った方が安い。
 Windowsは、エスケープ(Esc)が効かないくらいで、Escを多用する使い方はワシはしないので、とくに不便じゃないかもしれない。けど、PC(Mac)で、本気でこのAnkerのワイヤレスキーボードを使う気にはなれん。だって、今使ってるUSBのキーボードがどれも慣れているからね。

PS4とAnker Bluetooth Wireless Keyboardをつなぐ

別のエントリーしたので、こっちを参照のこと

Bluetooth入力デバイスのチャタリングについて

 今のところ、このAnkerのWirelessキーボードを使っていて、通信異常を疑うような挙動は観察されない。Bluetoothは2.4GHzの周波数を使うので、Wi-Fiの2.4GHz帯とカブるので、トラブルが起きやすい。

 昔といっても3年ほど前、まだ5GHzの周波数帯が一般的で無かった頃、純正のApple のワイヤレスキーボードとMagic Mouse(Magic Tackpad)を買って自慢しているヤツとかが、挙動がおかしいので何度も交換してもらったとブログネタにしているのを見かけたことがある。ワシは、そういうブログの記事を見て原因は混信にあると確信した。

 MacBook Proを11gなどの2.4GHzの無線LANでつなぎつつ、外付けのキーボードやポインティングデバイスまでBluetoothで、さらにiPhoneとBluetooth接続のスピーカのレビューも書いていて… っていうことから、2.4GHz帯で混信しないわけがないだろ。
 で、サードパーティ製のテンキーとかの不具合だと、返品かよ みたいな。自分に原因があることを検証せず、全部メーカのせいにして、っていうのがね〜。で、そいつの過去の記事をみてみると…、同じようなことを繰り返している。で、仕事は何やってんの?? って… ワタクシリツ出か。
 まー、国立系は国立系で、最近は神戸の方で、お互いのメンツを賭けて学閥戦争やっているけど 、江戸時代から続く日本の科学技術史上、最悪の汚点(赤っ恥)を残すか残さないか とか、あと十年で日本が滅ぶ可能性が日々高くなっているわけで、さもありなん。

 ワシが一貫して、ESSIDにしろ!、使わないWi-Fi周波数帯は停波しろ!、有線LANでつながる機器は有線LANでつないで使え!と主張するのは、せっかくのBluetooth機器の便利さを台無しにする電波障害(混信)を未然に防ぐ意味もあるからだ。 

 あと、増え続けるAC-DC(USB)アダプタからのノイズ。DCコンバータが入っていれば、スイッチング機器は絶対に内蔵されているわけで、適切なノイズフィルタやシールドが施されてない中華のパチモンやそれに近い付属品は、酷いノイズをまき散らすことが分かっている。これを調べるためには、〜10GHzまで測れるスペアナかベクターアナライザが欲しいんだけど、校正された高精度で新品なのは、レクサスの良いのが一台買える価格だからねぇ…。  

   

2015年1月発売のAnker ウルトラコンパクトBluetoothワイヤレス キーボードを買ったレビューはこちらから