4

 とりあえず、外からのWi-Fiで接続した時の様子。

 我が家と同じフレッツ隼同士、ルータも同じWG1800HP。PSVitaは、5GHzの11aはサポートせず、2.4GHzの11bgで接続。我が家のPS4は、有線LANの固定IPアドレス設定

 スマホでテザリングじゃないので、非常に滑らかな720pで表示されている。通信量を観察すると、〜4Mbpsはでている。

 PS4は、シェア機能で使うため間近15分間のプレイ動画(720p/29.97fps 2.5Mbps)をドライブレコーダのように撮っている。おそらく、それを流用しているのだろう。

 スマホでデザリングすると、半日で7GBのパケット上限まで使い切り、速度制限を受けることになるので注意が必要だ。

 また、有線で繋いだPS4側も、契約プロバイダによっては、過去3日で100GBをアップロードするような使い方(P2Pソフトを日頃から使い、さらにリモートで遊んでいるとか)をした場合、使用ポートを自動でふさがれるだけでなく、全体の速度制限と警告をうけることがある。

 PSVitaのリモート機能を確実に動作させるためには、とにかく正しく設定することが重要だ。公式のマニュアルを熟読すること

1

紙にプリントアウトして、作業にチェックをいれることをオススメする。

手順は、大きく分けて2つ。
  1. ローカルエリア内(LAN)で、PSVitaでPS4をリモートする。
  2. 外部から、家庭内にあるPS4をリモートする。

 まず、ローカルエリア内(LAN)内で、PSVitaからPS4がリモートできなければならない。これは、公式マニュアル通りにやれば、成功するはず。

1

PS4とPSVitaを直接つなぐ(アドホック接続)のチェックをいれないように!

 もし、うまくいかないのであれば、無線LANの設定を見直すこと。

 うまくPS4がリモートできない時、一番に考えられる原因は、無線LANで、ゲスト用SSIDにアクセスしていることだ。

 ゲスト用SSIDは、LAN内につながれているパソコンへ勝手にアクセスされないように、インターネットへはつながるが、LAN内の機器にはつながらないように遮断されている。だから、PS4へアクセスできないので、PS4自体をみつけることができない。→ でインターネットへ接続し、外からPS4を探そうとしてつながらなくなる。

 うまく、LAN内でPS4がリモートができることを確認できたら、次は、外からのアクセスを試みる。

重要な項目は2つ。

  1. ブロードバンドルータの設定
  2. 外からの回線を確保する。
PS4をリモートするためのブロードバンドルータの設定とは?

 おそらく、今売られているブロードバンドルータは、そのまま買って帰って、PPPoE設定等の必要最小限の設定さえしておけば、何の苦労も知らずにPSVitaを使って外からPS4をリモートできるはずだ。

 不安なら、UPnPの設定をオンにしておけば、ルータがPS4のリクエストに応えて、リモートに必要なポートの開放とフォワーディングを自動でやってくれる。

1

↑これは、WR9500Nの設定をSafariで見ているところ。UPnPが動作し、ポートを指定したPS4の固定IPアドレスへ割り振っている。この時、PS4の回線状況をみると、タイプ3→タイプ2に変わり、オンラインゲームに適したインターネット接続状況に変わる。

外からの回線を確保する。

 これが結構大変で(笑)、Bフレッツの場合、マルチセッション対応なので、もう一つプロバイダに加入し、ダブルセッションのルータの設定をやれば、自分ちでテストできる。でも、それが出来るヤツは、PS4が外からリモート出来なくても、自己解決できるスキルを持っている。

 とりあえず、友達か職場、コンビニかどっかのWi-Fi無線ポイントを利用させてもらって、テストすると良いだろう。

 つまづく点は、何カ所かあるんだけど、今回ムニさんの質問から分かった、ソコソコのPCスキルを持つ人が、陥りやすいドツボにはまった症状は2つ。

PSVitaを外からPS4をリモートしてできない症状としては、

  • 外からのアクセスで、PS4はスタンバイから復帰する。
  • 「通信環境を確認中です…」まででて、そこからつながらない。

 22

 この症状を再現するのは、簡単だった。パケットフィルタの設定で一部のポート(TCP:9295, UDP:9296, 9297、TCP/UDP:9295~9304 あと TCP:9308)のどれかをふさいでやれば、再現できる。

 さらに、グローバルIPアドレスがPSVitaとPS4で同一である場合にも、同じ現象が再現性をもって起きることを確認している。この事態は、テスト中に起こりやすいミスの一つで、無線LANでゲストSSIDでアクセスし、LAN内は遮断されているから、一旦外へでて、そっからPSNのDDNS(動的ネームサーバ割り当て)で、帰ってきたIPアドレスのPS4へって つながると、これも同じ症状になる。

 他にも、再現できる方法があるかもしれないので、見つけたら追加する。

PS4にUSBキーボードなどの余分な機器がつながっていないか?を確認する

 ネット上でも、既知の問題になりつつある。PS4にUSBキーボードが付いていたら、ワシも同様の症状がでることを確認している。こういう問題は、システムアップデートで改善するはずなので、それまでは、USB機器を全部外しておくようにしよう。

 PS4にまでUSBキーボードをつけて使う連中ってのは、FFオンライン等、日頃からオンラインゲームをやっていると思われるので、PS3版、PC版等で、ルータの設定はいろいろと変更されているはずだ。USBの機器で問題はあるんだけど、Bluetoothのキーボードをつなぐことで、リモートできない問題は回避できる。

 2014年4月30日にリリースされた、システムソフトウエアアップデート1.70で、この問題は解消された。

最後に結論。

 こういうドツボにハマったら、過去に、いろいろつないできた機器のUPnP等の設定やポートフォーワーディング、パケットフィルタのシガラミを一掃すべく、

ブロードバンドルータは初期化し工場出荷状態に戻してから、手動で再設定を一からやり直してみること!

  PCでブロードバンドルータにアクセスし、設定情報をダウンロードして、初期化後、その設定ファイルをアップロードして元に戻すのは、オススメできない。

 あと、光電話などの端末機(加入者網終端装置 (CTU))でブロードバンドルータを兼用しているものは、(可能ならブロードバンドルータ部のみを)一度完全に工場出荷状態に戻して再設定するだけでなく、端末の設定で、PPPoEをスルーの設定(PPPoEブリッジを有効にする)にし、動作確認が確実に取れているWR9500NやWG1800HPなどの定番のブロードバンドルータを使うのも一つの手だ。

 え? AppleのTime Capsuleをお使い? でつながらないの? そりゃ、そこら中にあふれている、ガジェット大好きのマカー系アフィ・ブロガが教えてくれるよ。 って、アフィブロガ連中は、ワードプレスをつかったブログで金儲けをするノウハウ収集には長けているんだけどね(笑)


 ということで、iPhone 5sをdocomoの年度末キャンペーンで、もらったので、LTE回線をつかったPS4&PS Vitaのリモートプレイについて、じっくりと書いていきたい。