既にWindowsパソコンを持っていてMacを新たに買った人が、ネットワークをつかってMacとWindowsパソコンをつないでつないで活用する方法を以下に紹介する。

 メインで使うPCから、サブのPCをサーバにみたてて、サーバ側につないだストレージデバイス(HDD、光学式メディア等)にアクセスして使うのは、便利だ。

 MacとWindowsは、ギガビットイーサーネットの有線LANで接続し、それぞれにローカル固定IPアドレスを設定、安定したローカルエリア・ネットワークが構築できていることが大前提となっている。なおかつ、Mac OS Xは、Mavericks(10.9.*)でなければならない。
 Mac miniは、次期ゲーム・キャプチャーシステム用に改装中なので、MD102J/A(2012年非RethinaのMacBook 13インチ)での例を挙げる。
MacをSMBファイル共有ができるように設定する。
「システム環境設定」→「共有」で、「ファイル共有」にチェックを入れる。
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とくに、難しい設定は必要ない。デフォルトでは、Macのファイル共有しかオンにならないが、「オプション」で、WindowsからもアクセスできるSMBファイル共有が設定できる。
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SMBの設定にはパスワードを入れる必要があるものの、チェックボタンをいれるだけ。
Windows側から、ファイル操作をする。
Windows 7側から、MBP13が見える。
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あとは、Windowsと同じ要領でマウントする。
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 Mac側へは、自分「sg」でログインしているのでユーザ制限は一切無く、Macにつないでいるボリューム(HFS+)は全部アクセスでき、読み書きができる。
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 普通にコピーできる。Windows側のHDDの読み出し速度と有線LANの限界速度(120MB/秒)が律速段階になるだけで、実用面で何ら不都合はない。

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 マック側のアクティビティモニタで見ていても、これだけ出てれば、十分。
 
HDDでやり取りをするときには、exFATでフォーマットする。
 Windows側で、HFS+のフォーマットにしたHDDは、素では読めない。読むためには、Paragon HFS+ for Windows を買わないといけないので、金がかかる。LANによるファイル共有で、ちょっとしたファイルを交換ができるので、ほとんどのユーザは、これで十分だろう。
 あと、Mac OS X 10.8.3以降でNTFSのHDDを読み出しだけはできるようになったり、BootCampで起動したWindows はHFS+が読めたり、Mavericksでは安定しないとか、もう、分けがわからん。こういう細かいことを一つ一つ検証して、ブログネタにできるマカーが、ユーザが急増している割に増えていない。
 ま、文句があるなら、テメェがやれ!!!ってことなんだけどね(笑)。

 TB単位のデータを頻繁にやり取りするのなら、exFATのHDDのやり取りが便利だ。ただし、Mac側に常につないだままにするHDDは、HFS+でフォーマットしておくべきだ。
 exFATのHDDをMacにつないで常用することは、ワシ的にオススメしない。USB3.0の外付けHDDのトラブルが全く無いと言えない。さすがに、2TB、3TBのHDDのデータ・クラッシュは痛いぞ。

 NTFSのWindowsのHDDを読むには、Mac側に、Paragon NTFS for Mac OS X を買って入れる必要がある。
使わないのなら、無駄なファイル共有設定はオフにしておく。

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使わない機能はオフにしておくのが、パーフォーマンスやセキュリティの向上に役立つ。とくに、ネットワーク周りは、日頃から、チェックしておくようにしよう。
Mac OS X Lion(10.7.5)のMacでSMBファイル共有をオンにして、iPadでnPlayerやNexus 7のMX Playerを使い、ストリーミングで素のTSファイルを観ることができる。
 応用編。
 外付けのUSBで繋いだHDDをSMBファイル共有できないという問題を、Lion(10.7.5)とMoutain Lion(10.8.*)で抱えていたようだ(単なるHFS+じゃなくてexFATにしていただけとかもある)が、内蔵HDD(ThunderboltはPCI-e扱いで内蔵に近い、当然、HFS+)に関しては、すくなくともワシの環境下では問題が起きてない。

 例として、10.7.5(Lion)で、SMBファイル共有を設定でオンにしてみよう。
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 この自作機Mac(i7…)は、エンコとMac Proのバックアップ機で、HDDは3TBをDATAとして内蔵している。
 これをRetina iPad (iPad 4)のnPlayerでマウントしてみよう。
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 i7… というのが、PCの名前だ。数が多くなってくると、ファイル共有の名前を付けるのがいい加減になる(笑)
 アクセスは、ユーザでログインする。
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内蔵HDDなので、そのままマウントできる。
SMBファイル共有なので、Windowsの録画機と同じ扱いで良い。
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Retina iPad (iPad 4)で、素のTSファイルを観てみる。スクラブも読み込みに時間がかかるのと、微妙な音の遅延があるが、気にしなければ問題は全くない。
 同じように、Nexus 7のES File ExplorerとMX Playerでできる。

 繰り返すが、NASというより、使ってるPCがメイン、起動だけしているPCがサブでNASという考えで、寝る前に、起動しているPCをリモートでシャットダウンしていくというスタイルをワシはやっている。
  PCも道具の一つなんで、日頃からガシガシ使っていれば、(いろいろと面倒くさいので)自然とこういう使い方になってくる。