CalDigit Thunderbolt Stationが届いた。

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また、例のごとく、ACアダプタのACコードが接地極付き3ピンコンセントで、DCプラグは、5.5mm外径の内径2.5mm、ACアダプタは12V/5A。DCケーブルにはフェライトコアが付いている。

Thunderbolt Express Dockより一回り小さい。
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 CalDigit Thunderbolt Stationは、USB3.0のジャックが表に1個、裏に2個の合計三個、オーディオ端子が前にマイクとイヤホン。LAN(RJ45)ジャックが一つと、裏側にHDMIが一つ。Thunderboltが二個ついているので、デイジーチェーンが可能だ。
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 Thunderbolt Express Dockには、FireWire800があるが、HDMI端子はない。あとは、USBが表と裏に分かれているのが、CalDigit Thunderbolt Stationの方で、使い勝手から、Mac miniと同様に各種ポート、ジャックがある裏を手前に置くThunderbolt Express Dockと比べて、後発だけあって、ひと工夫したデザインになっているようだ。
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さっそく、MacBook Pro(MD102J/A)(Marvericks)につないで、テストを開始している。
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とりあえず、シンプルにThunderboltケーブルでつないだだけから始める。徐々に、つないでテストしていく。
USBにつないだHDDも、最初にマウントに失敗しでFinderが固まってしまったものの、Finderの再起動後、念のために本体を再起動させて、HDDはマウントできた。

LANケーブルをつないで、外付けのHDDに動画データを書き込んでみよう。
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 RAIDのMac ProからLANで、MacBook ProのCalDigit Thunderbolt StationのUSBにつながった玄立のHDDへ128GBのmovファイルをコピーしてみる。LANも、ほぼ限界値がでているようで、17分弱でコピーできる。
 外付けのHDD(玄立のHDDLaCie 1TB HDD)間で、movファイルをコピーしてみると…。
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HDD単体の読み出し速度そのままで、コピーできているので、良しとしよう。
HDMI、Mini DisplayPort-DVIアダプタを使って、MacBook Pro本体のディスプレイと合わせてトリプル・ディスプレイには、ならない。

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 CalDigit Thunderbolt StationのHDMI端子にディスプレイをつなぎ、Thunderboltの方へデイジーチェーンで、Mini DisplayPort→HDMIアダプタをつないで、もう一つのディスプレイにつないでテストした。
 残念ながら、MD102J/Aの内蔵グラフィック能力では、デュアルディスプレイまでしか対応していない。高いRetinaのMacBook Proなら本体、二枚のディスプレイでトリプルディスプレイになるはずだ。箱にもそういう図が載っている。
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 外部ディスプレイの優先順位は、CalDigit Thunderbolt Station本体のHDMI端子が先で、次にThunderbolt側のディスプレイとなる。
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 こんな感じで使える。Mavericksになってから、マルチディスプレイの操作性は、便利になった反面、バグなのか仕様なのか? ちょっと??なところもあるが、とくに不満はない。
 では、本体を閉じたままで使うclamshell mode(PowerBook時代はlid-closed modeと言った)で使うとどうなるか?
 
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 はい、外部ディスプレイ二枚でデュアルディスプレイになる。
 でもね、こんなかんじで、普通は隣のデスクトップへSafari等のウインドウがつながって表示されるはずが、表示されない(Mavericksのバグ?仕様?みたいで、Mac Pro、miniにも出る)とか…。ま、またがって広げることはあまりないから、困ることは無いけど…。
 あと、Mac miniやこのMD102J/Aってのは、内蔵HD4000っていうグラフィックなんだけど、HDMIでフリッカーや表示不良が起きるバグがある。とくに、HDCPにシビアに対応する最近のディスプレイでは、このHDMIの表示不良は頻発する傾向がある。
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こんな感じで表示がちらつくし、酷い時はブラックアウトすることがある。DVI接続なら問題が起きないので、HDMIでの接続を使うのなら、HD4000を使うMacとCalDigit Thunderbolt Stationの組み合わせは、避けた方が良いだろう。
USB3.0接続の玄立のHDDを起動一発目(cold start時)でマウントできない。
 再現性がある。認識しない場合は、玄立の電源を切って、もう一度入れれば認識し、HDDをマウントできるようになるので、たいした問題ではない。
 この問題を回避するためには、CalDigit Thunderbolt Station→玄立→本体の順番で電源が入るようにする。周辺機器のACアダプタを全部同じACタップに集約して、MacBook Pro本体の電源を入れる前にACタップのスイッチをオンにすれば良い。それでも、マウントに失敗したら、玄立のスイッチを入れ直すことでマウントできる。
外付けのHDD(玄立に差したHDD)にMavericksをインストールする。
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前回作ったUSBメモリをThunderbolt Stationに差しても…
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起動時に認識しないので、本体直にインストールのUSBメモリを差さなければならない。
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USBメモリを選択して、起動してから、ディスクユーティリティでインストール先のHDDをイニシャライズ(初期化)する。
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 この時、CalDigit Thunderbolt StationのUSB3.0につないだHDD(玄立)が認識しない症状がでている場合は、マウントされていないので、スイッチをオフ・オンしてから認識させると、こういう感じででてくる。

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 いつも通りのインストールになっていく。HDD先を指定してインストール開始。ネットワークを介してのインストールでないことを確認するため、Wi-Fiはオフ、LANケーブルもつないでいない。完全にスタンドアローンでのインストールだ。
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この「残り約1秒」ってのが、妙に長いよね(笑)。一秒どころか、十分とかだろ みたいな。
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 SSDやRAID0の高速なストレージにインストールするようになってくると、HDDへのインストールがチンタラ過ぎて、イライラする。
 こういう待ち時間は、無駄にせず、他のPC(Mac)で他の作業をしつつ、録りためた深夜アニメ等の番組を、たくさんあるディスプレイのどれかに表示して、聞き流しつつ…、エンコ・マシンの作業を確認しつつ… と平行してやっていく。

 うまくいかないな。ダメだこりゃ。あー、やっぱりな。
で結論は、

CalDigit Thunderbolt StationにつないだUSB接続の玄立のHDDは、起動時に認識されないことがあるので、MacBook Pro本体のUSBジャックにつないで使わなければならない。

 これは、ベルキンのThunderbolt Express Dockでも、同じように起きていた現象なんで、Thunderboltの拡張I/OデバイスにつないだUSB3.0接続のHDDを外部の起動ディスクとして常用することは、使い勝手から言うと良いんだけど、安定性、信頼性という意味では、避けた方が良いだろう。
Thunderbolt Express DockとCaldigit Thunderbolt Stationをデイジー・チェーンでつなぐ。
 普通に使える。最大5つまで数珠つなぎにできるので、終端にはキャプチャーデバイスか、Apple 純正のThunderbolt Displayでない、通常のディスプレイをつなぐことになる。
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 ただし、HDD間のコピーは一本のThunderboltケーブルなので、帯域を超えるようなデータのやりとりは理論上無理だ。HDD単体のコピーなら、とくに遅くなることはない。
外付けのDVDドライブはUSBのバスパワーで駆動できない。
 これも、Thunderbolt Express Dockと同様に、USB3.0は0.9A以上は給電できないため、外付けのDVDドライブをUSBをつなぐだけでは駆動できない。
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 モータの回転が上がると止まってしまい、読み込むことができない。DVDドライブに外部給電用のDCジャックがあるので、これに合うプラグが入手できたら、一度ためしてみたいもんだ。
正面にオーディオの入出力端子が付くが、音の善し悪しはわからない。
Mac側からは、
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USB audio CODECの方が、Caldigit Thunderbolt Station。USB PnP Sound Deviceは、Thunderbolt Express Dockのもの。
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 マカーに、超オススメのカレントフィードバックアンプと懐かしのApple Pro Speakersの組み合わせで聴く。
 なんでもないこのせかいがぁ〜あ♪ いま、あいのいみぃもとめてるぅ♪

 スピーカーからは、とくに目立つノイズは聞こえない。部屋を静かにして耳を傾けると、玄立のHDDの音が聞こえ、他にコイル鳴きのような音がしている?と思うが、ジジイの耳なので高い音が聞こえず、ACアダプタかHDDか?特定できていない。なお、高周波はスペアナでしか観測できない。人間の耳には聞こえない。



2015年2月23日から、Thunderbolt 2に対応した新型のCalDigit Thunderbolt Station2 TS2-60が発売された。
 放熱性を高め、4Kディスプレイをサポート、USB3.0の給電問題も解決等、随所に改良されているようだ。円安なのに、3万円を切る価格に抑えていることも評価できる。
 Mac ProやiMacユーザよりは、MacBook Proユーザのための拡張デバイスなんだけど、Mac miniをヘビーに使うユーザには、こういうデバイスが必要である。


 で、ワシは? というと、Apple Computerの製品を使い始めて三十年を経過し、見た目、格好よりも、使い勝手とコスパを優先するため、2015年からWindows環境へ軸足を変更した。
 スマホはiPhone→Android、タブレットは、iPad→WindowsやAndroidタブレット、PCは、自作機のWindowsパソコンへと徐々に移行をしている。
 そこらの、DQNがiPhoneやiPadを持ち歩き、課金のゲームやエロ動画サイトをタバコをくわえつつ見ているのが当たり前の時代になった。カッコイイアイテムだったアップルのガジェットも、すっかり色褪せてしまった。
 残念だが、時代の流れ、趨勢には逆らえないか。