この記事は古いです。
最新の情報と機器での解説は、こちらで書き直しています。
https://sundaygamer.net/gaming-av-amp/


以下古い内容なので、参考程度にしてください。

 →PlayStation 4の発売により、以下の記事は古い内容になったので、一部修正して書き直しした

 2014年4月30日、PS4のHDCPは任意で解除できるようになったので、以下、HDCPを考えずに、キャプチャーシステムを構築できるようになり、内容的に今でも十分通用するので、参考にして欲しい。

 数万円でHDMI入力をもつテレビが買えるようになり、小学生中学生でもPS3を一人ずつ持てるようになった。

 PS3にtorneをつなぎ、内臓のHDDを交換し、外付けのHDDを付けて、番組を録画したり、ゲームのデータをバックアップしたり、音楽CDを取り込んだり、PSPに転送して見たり聞いたりできる、遊べる環境が誰でも作られるようになった。

とくに、PlayStation 3(PS3)は、Blu-rayビデオやSACDなどテレビゲームをするだけでなくAVプレーヤとして使えるわけで、HDMIケーブル一本をAVアンプにつなぐことでPS3の真価が発揮される。

 つまり、パソコンやゲーム機はHDMIでAVアンプやディスプレー(テレビ)につないで使うことが一般的になってきている。

 こういう状況の中で、スプリッターの意味が分からないという人も増えてきたので、すこし私の考えをまとめておきたい。

いつものように結論から

HDMIスプリッター(HDMI Splitter)はHDMIの信号を分岐し分配する。

一行で言いうとこれだけ。

具体的に例を示そう。

PS3をHDMIでつないで遊ぶための基本セット

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これが、自分の部屋を与えられた男子中学高校生が欲しくて欲しくてたまらない理想のゲーム機セット。携帯ゲーム機は別として、超高画質のフルハイビジョンとデジタルサウンドの音質でゲームが楽しめる据え置き型ゲーム機(PS3やXBox360)の初心者セットだ。

ゲーム機の配線の模式図は


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 PS3やXbox360からはHDMIでディスプレイに接続し、デジタルで音声と映像を送っている。音声はディスプレイに内蔵されたスピーカか、アナログで出力される左右2チャンネルのアナログ音声をアンプ内蔵の卓上スピーカ等につないで、すこしでも音が良くなるように工夫しているはずだ。

卓上オーディオの世界は奥が深くて私はついていけていないが、一応Apple Pro Speakersを再利用して使っていたりもする。

PS3のゲームを本来のデジタルサラウンドで臨場感いっぱいでプレイしたい!!

 先にあげた基本のゲーム機セットで我慢できるのは小学生くらいまでかな。

PS3の本来もっているサラウンドという音声機能を十分に発揮させて、プレイヤーの自分がゲームの中の戦場にいるように錯覚するくらいの音響でFPSのゲームをやりたいとなるとAVアンプと5.1chのスピーカーが必要になる。

 ゲームパッケージ裏側の仕様書を見てみよう。「リニアPCM 5.1ch、ドルビーデジタル5.1ch、DTS Digital Surround 5.1ch」というかんじで、ほとんどのゲームが5.1chのサラウンド再生を推奨しているはずだ。 

5.1chって何?

 5.1chってのは、前に左右と中央の3個のスピーカー、横(後)の左右に2個のスピーカで自分の周りを5個のスピーカで囲って、音が前左右・後左右から聞こえてくるようにする仕組みだ。5.1chの小数点「.1」というのは低音専用のサブウーハーというスピーカーで、私は机の足下において足置き(オットマン)の兼用をしている。

で、5.1chのサラウンドでゲームしている人にしかわからないんだけど、その音の広がりというか、FPSとか、アクションとか、自分がそのゲームに飛び込んでやっているかのような臨場感で遊べるんだよね。

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 Xbox360のCOD MW2のスナップショット、XBox360の設定をしてやると、アンプ側が認識してサラウンドになる。リニア2chからサラウンドになると、ブワッっというかんじで音の広がりが変わる。

グレネードが右後から左へコロコロと転がる音がするとか、サラウンドならでは。

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 INFAMOUS 2、このゲームは派手に酔うので吐き気と頭痛との戦いでもある(笑)。音声は手動でチェックボックスをいれておいてから、AVケーブル側からアナログで音声を出す設定にしてやるとAVアンプ側はこんなかんじでサラウンドになる。

もう、前から左右2chのショボいステレオ音声でゲームやるのは、物足りなくて我慢できなくなるよ。

2012年12月に販売されたWii Uもサラウンドをサポートする。
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 まだ、ソフトが少なくて、サラウンドを生かしたゲームが無いのが残念だ。

HDMIでゲームを満喫するためにはAVアンプと5.1chサラウンドスピーカが必要。

 で、そのつなぎ方は以下の模式図で示す
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 AVアンプにPS3をHDMIケーブルでつなぎ、音声、映像をデジタルで送る。音声はAVアンプにつながれた5+1個のスピーカーで再生され映像出力だけをディスプレイ(テレビ)にHDMIで送り表示するという最も簡単で安価な構成だ。
この構成、つまり

AVアンプとゲーム機をHDMIで直結することの欠点は、映像描画の遅延(ディレイ、タイムラグ?)だ。

 なぜか「ラグ」という小中学生が多い。「ラグ」とは、PS3のゲームパッドのボタンを操作してから、画面にその反応が実際に表示されるまでにかかる時間差のことだ。たとえば、シューティングゲームで、R2ボタンを押したら銃が発砲という動作とか。

理想は、まったく遅れがないことだ。パッドを操作したら、すぐに画面が反応して動くのが望ましい。

 しかし、現実には、ディスプレイ(テレビ)でHDMIから液晶に表示されるのに数フレーム、アンプで数フレームの遅延が起きる。(フレームとは、ディスプレイを書き換える画面一枚のことで、例えば720p/60fpsは、1280X720ドットのHD画面を1秒間に60枚のフレームで表示する)

 処理を早くして遅延を数フレームまで減らすものもあるが、動作上どうしてもデジタル処理時間分の時間がかかるので、まったく信号の遅れがないというわけにはいかない。

 俊敏な操作を必要としないRPGやノベル系のヘタレゲームばっかりやるのなら、こういう構成もいいだろうが、ドンパチやるアクションやシューティングゲームこそ5.1chサラウンドで楽しむ意味があるわけで、描画の遅延(ラグ)だけは極力軽減したい。

 そこで、Splitter(分岐、分配機)の登場となる。

HDMIスプリッター(splitter)はHDMI信号を分配する重要機器だ。

 次に配線図の模式図を示す。
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 PS3のHDMIケーブル一本で音声と映像を送る。HDMIスイッチャ&スプリッターで、AVアンプとディスプレイ(テレビ)に信号を分岐して送る。AVアンプ側は5.1chのサラウンドの音を再生し、ディスプレイは映像信号1080pを表示する。遅延(ラグ)はAVアンプとディスプレイを直列につなぐのと比べて最小限で抑えられるはずだ。
 最近のHDMIスプリッターは2千円〜と安いものも、それなりに使えるものが増えている。消耗品なので、何個か買って使い分けをすることをオススメしたい。

HDMI接続機器にありがちな相性問題の検証のために持っておくと、なにかと役に立つぞ。

 ディスプレイ(テレビ)側の音声が5.1ch出力に対応していればテレビ側で正しく音が出るが、ほとんどのパソコンとゲーム兼用ディスプレイはアナログ2CHの出力しか対応してないので、Splitterで分岐したHDMI信号を入力すると5.1chサラウンドの音声が入った場合、音が正しく出ない。出たとしてもひどい雑音でスピーカーを傷めることがあるので十分に注意しよう。

 XBox360でAVケーブルがHDMIのコネクタと干渉するために、別売のHDMI AVケーブルを買う必要が昔はあった。

 HDMIスプリッターを使って、HDMIだけでデジタル音声、映像をAVアンプに送るのが一般的なので、XBox360のHDMI AVケーブルは必要としないし、XBox360 コンポジットAVケーブルを壊して取り付けるとかしなくていい。

フルHD&5.1chサラウンドでゲームをプレイしプレイ画面を録画する基本セット。

 ゲームのブログをやろうとするのに必要なゲームのキャプチャー(ゲーム画面を録画)が欲しくなるはずだ。で、小中学生向けの基本セットにキャプチャーを組み込む。
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 図はBlackmagic design社のH.264 Pro Recorderの場合だ。もちろん、Pro Recorderの部分がIntensity ProをインストールしたMac(Windows PC)でもいいが、HDCPのプロテクトがかかったPS3などはできない。

 これで、日頃、ゲームしてプレイ動画は全部録画して、今日のプレイ日記みたいなことも簡単にできるようになるはずだ(現実は甘くないが)。もちろん、思いっきりゲーム会社への著作権侵害をやっていることに違いはないから、怒られないように!露骨なネタバレはしないように!。

5.1chサラウンドでゲームをしながらプレイ動画の録画は一工夫が必要。

 ところが、AVアンプにつないで5.1chサラウンドで臨場感抜群でゲームをやりながら動画を録ろうとすると、すこし難しくなる。
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 というのも、HDMIスプリッターの信号は、分岐した側の映像の解像度、音声信号がすべて同じになるから。

 だから、PS3やXBox360で5.1chの音声にしてAVアンプに5.1chで音声入力をすると、キャプチャーデバイスも5.1chの音声信号が入力されてしまう。

そもそも、我々のような貧乏人の小遣いで買えるキャプチャーデバイスには5.1chサラウンド入力ができるものがない。HDMIやアナログのステレオ2chの入力しか対応していない。なのに、5.1chの音声信号が入力されても正常に音声が録音できないのだ。ピギャーってすごい音になるから、スピーカやアンプを傷めるかもしれない。 

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 こういう理由から、泣く泣くゲーム機側でHDMIからの音声出力をPCMリニア2chに落として(5.1chのサラウンド音声を2chステレオにダウンミックスして)つなぐことになる。せっかくAVアンプと5.1chで臨場感いっぱいでゲームが遊べるのに、録画するだけのために我慢しなくてはいけなくなる。

 おそらく、キャプチャーボードをPCにインストールして一通り録画できるのを確かめて遊んだら、ほとんど使わなくなるという理由の一つが、せっかくの5.1chが使えないということなんだよね。

Intensity ProならHDMIで映像信号を録り込み音声はアナログ2chで録りこめる。

 ただし、HDCPのないHDMI信号のみ。私も含めて、なぜIntensity Proのユーザが多いかというと、発売されてから4年くらい経っていて枯れているということと、HDMIとアナログの入出力を設定で自在に切り替えられるからだと思う。とくに、Macに対応していて、小遣いで買えるビデオキャプチャーボードはIntensity Proしかない。
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 Intensity Proは1080pには対応していないし480pの録り込みもできないようだ。だから、720pでの録り込みが安定して扱いも良いため720pでアンプ側でダウンコンバートするようにしている。

私はゲームで遊ぶ事を最優先し安定して録画できて、そこそこ綺麗に録画できていればというスタンスなので、現時点では、これが妥協したシステムだ。

 このお盆中。このIntensity ProをインストールしたWindows PCの方をアマレコTVによるAMVコーデックのaviファイル録画から、アップル純正のProResコーデックのmovファイルでの録画に切り替えるため、PCの調整を予定している。しかし、毎年、夏から秋にかけては仕事が忙しく、なかなか遊ぶ時間が割けないのが残念だ。

追記:

2012年5月時点でのAVアンプとキャプチャーシステムの一部

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狭い部屋には、5万円前後のAVアンプと2万円ていどの5.1chのスピーカシステムの組み合わせが、私のお気に入りだ。

→2012年10月施行、2013年1月から完全施行のため、2012年10月からPS3などHDCPのかかったHDMIでのキャプチャができなくなるのでPS3はアナログ接続に切り換えた。

アフィリエイトブロガの中には、一本5万円もするような高級スピーカを何本も並べて自慢しているヤツもいる。

 でも、それはブログで自慢するくらいしか価値がない。

 実は、この諸々ケーブルや接続周辺機器を含めて8万円で揃うシステムと、DSD-DAC、DAP、USB-DACなどデジタルオーディオ・システム250万、オーディオセレクター&プリアンプ120万、パワーアンプ200万、スピーカーシステムとその部屋の改装費だけで800万、合計1千万円超のシステムと聞き比べても、日頃の使い勝手や、実用音量では、あまり変わらない。

 むしろ、800万円のスピーカの設置された部屋の使い勝手の悪さから、一日中、その部屋に籠もることができないだろう。少なくとも、ワシが過去に何度か招待されたご自慢の一千万円超のオーディオ部屋の数々は、ショッピングモールにある最新の映画館の音響よりも劣り、換気の悪さから来る空気のよどみと、ごちゃごちゃ置かれた機材の共振による不気味なビビリ音で濁った音が立ちこめ、何時までも居たくなるような快適に過ごせる環境とはほど遠かった。

 実は、スピーカーの調整は非常に難しい。最近のAVアンプはマイクが付属していて、自動でスピーカー調整をしてくれる機能を標準搭載している。しかし、フルオートでの調整は、スピーカ一つ一つは個性のない無難なスピーカ・セットには対応できるのであって、高いスピーカーの個性のある響きを自動で合わせることは難しい。結局、マニュアルでセットアップするんだが、その術を持っていないと収拾の付かないことになる。

オーディオのウンチクを語るブロガーのスピーカに関する見識をチェックしよう。

 自前でスピーカーやアンプを調整する記事の一つや二つは書いているはずだ。そもそも、必要最小限の計測器や道具類を持っていないといけない。

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 さらに、ブラインドテストを行って、音の評価をしていない時点で、ダメだ。「オレの耳は、AAC128KBと256KBを聞き分けられる」と豪語するヤツでさえも、ブラインドテストをすると100%の正解率を出すのは難しい。

 個性的な高級スピーカーを並べて5.1chや7.1chにすることの難しさから、サラウンド専用のシアター部屋とオーディオ部屋を分けるのが、真のオーディオ・マニアだと思うんだが??。まー、耳の悪いワシには、どうでもいい領域の話だ(笑)。

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