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★27インチのiMacをPS3+トルネでテレビ兼用にはできない。
このH.264 Pro Recorderは、HDMIやアナログの映像と音声をMacに.mp4ファイルとして録り込むためのキャプチャーデバイスなので、iMac用のHDMI→Thunderbolt変換アップコンバータではない。
そもそも、Pro Recorderは、ハードウエアエンコードの時間がかかるので、遅延が数秒あるので、リアルタイム表示ができない。

さて、Blackmagic Design H.264 Pro Recorderを私の録画システムに組み込み、テレビゲームをぼちぼちと録画してテストを開始した。
基本的に720pのゲームばかりなので、1080pでのゲームの録画はどうなのか? ちょっとだけテストしてみたので、一部紹介しよう。
概要配線はこんなかんじだ。左が2011年7月のテストした時の配線状況、右が2012年2月。
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注意→著作権保護法の改訂により、2013年1月1日から、DVDやBlu-rayやSACDのリッピング、HDCPを回避してキャプチャーすることは違法になるため、2013年以降はD4端子によるアナログでのキャプチャーとディスプレイをHDMIカメラで「映り込み」録画するシステムに切り替えることになる。
 
Intensity ProはWindows XPの自作パソコンでアマレコTVというキャプチャーソフトを使ったものが一台、もう一台はMac Proに搭載している。H.264 Pro RecorderはQ9550(4コア2.8GHz)相当のMacに繋いであるとしておこう。
そそ、1.8GHzのCore 2 Duo相当のMac(笑)で、動作するか?検証する予定でいた。しかし、先週からH.264 Pro Recorderを使ってみる限り、デュアルコアのCore 2 Duoであれば3GHz以上のCPUが欲しいと思われる。
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前のエントリーでも触れたが、アクティビティモニタを観て2.8GHzクアッドコアで半分程度を使っていることからMedia Expressのプレビューのデコードで相当CPUパワーを食っているようだ。いくら20MB/秒という小さな動画データでも、ギリギリのスペックのMacだとHDDへの書き込みまでCPUパワーが回ってくるか?となると、ちょっと不安だ。繰り返すが、Core i5かi7以上推奨ってことになる。
MacでIntensity ProとH.264 Pro Recorderの録画を比較する。
まずは、AVアンプ(VSA-920)側でIntensity ProへのHDMI出力を720pから最大解像度1080iに変更し、MacのBlackmagic Media Expressで録り込んでみる。ソースは、みんなが持っているであろうPS3ソフトの名作の一つ、MSG4から。
まずは、非圧縮のQuickTimeMovieファイルで録画する。
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録画ファイルは、非圧縮の1080i/29.97fpsだ。表示では60fpsなんだけど、実際に録り込んだ.movファイルのインスペクタをみると半分のfpsになっている。これは仕様なので気にしない。60fpsにこだわるのなら、FCS3でデインターレースしてから枚数を増やせばいいよ。
Macで取り扱う非圧縮のmovファイルの例を挙げると、5分48秒で43.38GB。 一分あたり約7.5GBのファイルになる。一時間で450GB。30fpsで450GBなんだから60fpsにすると?(笑)。
留意すべき点として、非圧縮movファイルで取り込む時は、コマ落ちをキャプチャーソフト(Media ExpressやFinal Cut Pro)が検知し、頻繁に取り込みが止まってしまうことがある。
この中途半端な5.8分のファイルもコマ落ちが発生したために、そこまでしか録画ができていなかったってことだ(笑)。

そのファイルをそのままアップすることは無理なので、スナップショットの一部をきりとって。
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はい、インターレースでスダレ状の画像ですな。とても観られたもんじゃない。デインターレース、プログレッシブに変換する作業が必要になる。アマレコTVだと設定すれば録画時にデインターレースできるんだが、Macの場合はMedia ExpressかFinal Cut Proで取り込むときには素のままでしか取り込めず、取り込んだmovファイルを後から変換するしかない。
私が720pで取り込む事にしている理由はデインターレースの作業時間を無くしたいからなんだよな。まー、自分や家族が遊ぶゲームをすべて録画してたら自然とそうなる。数十分を録画したくらいで喜んでいる小中学生は1080p/60fpsのフルHDでの録画にこだわるみたいだけどね(笑)。頑張ってくれ。非圧縮ファイルで、その規模のmovファイルをグリグリできるMacをワシは買えん。
Apple ProResコーデックでリアルタイムエンコーディングで録画する。
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これは画期的なことだったりする(笑)。いやー、Intensity ProをインストールしたMacがProResレコーダになるなんて!! って、atomos Ninjaとか9万円で買えるけどね。去年くらいまでは、DVCPRO HDという、これもFCS3をインストールすることで使えるコーデックなんだけど、一昔前のプロ用ビデオカメラの規格だったからフルHDじゃない。やっぱProResの方がね、かっこいい(笑)
で、録画ファイルはQuickTimePlayerのインスペクタをみると、Apple ProRes 422 (HQ), 1920 x 1080, Millionsってでるから。ニンマリ。movファイルの大きさは、27分43秒で46.29GB。一分約1.67GB。一時間で約100GB。
ちなみに、currentなゲームのINFAMOUS 2で720p/59.64fpsの1時間15分23秒のProResのmovファイルだと131.46GBなので一分1.74GB。1時間で約105GB。
こういった圧縮されたmovファイルは画面の動きなどの違いにより大きさが変わってくるので注意が必要だ。単純計算で非圧縮とくらべて1/4〜1/5くらいのファイルの大きさになると思っておけば良い。
おかげでHDDもRAID0のストライピングで高速にしなくても、単発のHDDでも読み書きが追いつくので、RAIDカード代がいらなくて済むってのがいいよね。
で、そのProResのmovファイルがVLCで開けない(ProResコーデックのため)ので、QuickTimePlayerで開いてスナップショットを撮ってみたものの一部は・・・ あんまり比較にはならんけど。
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なんか、QuickTimePlayerが表示するときにデインターレース表示するみたいで綺麗に表示されるんだよな。
H.264 Pro Recorderで録画する。
先にでてきた、ProResコーデックで27分ほどの録画したMSG4のプレイ動画を同時にH.264 Pro Recorderで録画してみた。これはPS3をディスプレイと同様の1080pで分岐し、そのまま録画されているのでプログレッシブで、スダレ状にはならない。生成されるmp4ファイルはVLCで読めるのでスナップショットも綺麗にとれる(笑)。
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ほとんどかわらんよね。
27分43秒で4.22GB。インスペクタ表示で、「H.264, 1920 x 1080, 約 1670 万色AAC, 2 チャンネル, 48000 Hz,FPS:59.93, 20.30 メガビット/秒」だ。つまり1080p/60fpsでちゃんと録れている!一分あたり150MBくらい。一時間で9GBチョイ。非圧縮450GB/時なら、Pro Recorderのmp4ファイルが10GB/時として、1/45か!! んで、この画質、クオリティ…。スゲー。
ブロックノイズを録画したあとで観ていると、数フレームみたことがあるけど、それがどこに発生したのか? 見つけたら貼る予定。ブロックノイズは観たことがあるという程度で視聴に全く問題はなくビットレートを最大の20MB/秒にしているからか、文句なしのmp4のmovファイルだ。これをProResの131GBのデータをエンコして、一気にこのmp4ファイルに近い圧縮率でファイルを生成するためには16スレッドフル回転で何分もかかるわけだから。最初っからmp4ファイルで録画ってのは、さすがハードウエアエンコーダだ。
この一部59秒をQuickTimePlayerのトリムで切り取って、そのままYouTubeにアップしてみる。所要時間は約5分くらい?

内容は気にしないように。久しぶりにやってみたんだから、キーの操作を忘れてあたふたしている状況だから。いま、ビリビリマン2に夢中なんで(笑)。あと、1080になっていない。QuickTimePlayerのプルダウンメニューからYouTubeにアップすると1080HDにはならない。けど、まー、実際のは買ってみて試してみりゃ一目瞭然なので。

繰り返しておくぞ。ブロックノイズとか、ほとんど気がつかないくらいの頻度なんで、見つけることの方が難しい。
まだ2時間以上の連続録画はしてないが、1時間15分程度なら、最後まで音ズレなしで録画できている。音ズレがするのはコマ落ちが原因なことも多いので、今のところ、そういった失敗はない。それは何百時間も録っていたら、そのうち何度か経験するかもしれないが、いまのところ、十数時間では起きていない。

ノイズやコマ落ちを検証するなら同じHDMI信号を分岐し、既存の安定したキャプチャーシステムと同時に録画してソースが問題なのか?他配線が問題なのか?Pro Recorderの問題なのか? 録画するPCがMacなら?Windows 7なら?はてまたLinuxなら?等を切り分けなくてはいけない。面倒なので、支障なく動いていれば良しとしよう(笑)。

いままで、安物のキャプチャーボードとアマレコTVでひたすら録画していたら、多少の駒落ちやブロックノイズがあったとしても、ひどい音ズレさえなければ良しとする私の感覚からすれば、 H.264 Pro Recorderは使えるキャプチャーデバイスだと評価する。
ところが、ほんのわずかな駒落ちもブロックノイズも許さないという「プロ」ユーザは、こういうコンシューマ向けの機器は使わないだろうね。使うのなら割り切って使うはず。
私は映像のプロじゃないのでよく分からないが、テスト環境において、HDMIソースを電波を介してくる放送の録画じゃなくて、プロ用のカメラから持ってきた完璧なHDMIのソースを確保するだろうし、HDMIの信号は計測機器をつかって完全な状態かを常時モニタリングしておく必要があるだろう。ってか、そういう機器を用意できていないってことは、「プロ」を気取った「シロウトの戯言」扱いになる(笑)。プロのコミュニティに紛れて、ナンチャッテ知識がモロばれで、いろいろ笑わせてもらうことが多い人たち(笑)。
専門の分野は違えど、飯をそれで食っていくプロフェッショナルなら、自分の仕事道具のテスト環境と調整、修理の手段はもっていて当然だろうからね。
あー、それ以前の問題として、プロなら自分の道具はすべて企業秘密になるので、こういうブログで触れることすらないか(笑)。
H.264 Pro Recorderの設定ができない。
グレーで選択できないが、そのうちできるのかもしれない。
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基本機能は十分なので、これらの機能が使えるのであれば、オマケ的にもかなりうれしいことになる。すこしだけ期待して待ってみよう。ってか、もう、もう手放せないまじで。いい買い物をした(笑)。ってか、最初にこれに出会っていれば…。
ACアダプタが本体に差し込めない?!
コメントをいただいたので、追補。
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H.264 Pro Recorderのデジタル入力側から。DCジャックは外径5.5mm、内径2.5mmで12V。これが差し込めないとなると、中のツメが折れているとか、本体側の突起部が折れているとか? このPro Recorderをモバイルにするためには、DCジャックをパーツ屋から入手し、12vのバッテリーにつなげばOKってことになるか。
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今は、こんなかんじにつないでいるけど、USBのミニジャックが外れやすいので、固定する治具を今考案中。といっても輪ゴムの応用だけどね。
で、DC12Vでバッテリーにつなぐと、外に持って歩けるけど、消費電力はいかほどか?
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貧乏人なんでデータロガー付きの消費電力計なんて持っていないので、わっとチェッカーで目視で、ACアダプタにかかる電力をチェックしている。給電はUSBとACアダプタなんだろうけど、ほとんどACアダプタ側も電力を食っていない。

ビットレートを落としていくと劣化していく様等、他気がついた点は追加していく予定。