さて、前回の続きだ。

特殊な2.5mm径の4極ピンジャックをもつApple Pro Speakers。ハーマンカードンのOEMで、こんなに小さくても、少し音量を上げると、低音もちゃんと鳴るんだよね。
当時、卓上のパソコン用の小さなスピーカの概念を覆す?!というと大げさかも知れないけど、そんなかんじのインパクトがあったように思う。iTunesという音楽プレーヤをMacで使うとき、Macで再生する音楽がラジカセよりは、ずいぶん良い音で聴けたのは、このApple Pro Speakersのおかげだ。

で、私の、4極ピンジャックの答えはコレだぁ! わん つー すりーっ。
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まず、Apple Pro Speakers側の4極ピンジャックのオス部分にあった5mm径の出っ張りを削除、さらにすこしくぼんでいるので、そこまでフィットするように、4極ピンジャックメス側の方を3mm径まで金属部分を削除して、ぴったりと差し込めるようにした。
これで、PowerMac G4やiMac G4にも、そのまま差し込んで使える(円柱状の突起がなくなったので多少グラつくが)。
Apple Pro Speakers側のスピーカーケーブルには一切触らないで、ピンジャックを介してアンプへ、つなぐことができるようになった。

配線は、ひたすらテスターとの格闘(といっても4本しかないわけだが(笑))で、右と左の+とーをしらべて、つないでいった。

で、とりあえず、前2千円ほどで買ったノーブランドのUSBスピーカを分解してつないで、結線の問題がないか、左右の音が狂っていないかを確認した。

でも、USBからの給電でショボいスピーカを鳴らすUSBスピーカでは、Apple Pro Speakersも、オリジナルのUSBスピーカに毛の生えた程度にいいかんじに鳴るくらいで、まー、それでもコスト的に考えると、こんなもんかというかんじで、これはこれで割り切って使えば、使えなくもないかというかんじだった。

で、もうすこし、まともなアンプにつないだらと思って、とりあえず、バナナプラグをつけてみた。
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これで、そこそこなアンプに接続できるようになる。

で、前から、時々、ブログなんかで目にする鎌ベイアンプに興味があるので、注目している。
 これなら、自作機のOSx86機の5インチベイにいれても使えそうだなと思っている。はてさて。

2010年11月追記

Apple Pro Speakersの特殊な4極ピンジャックの加工方法についての質問があったので、追加するよ。
このようなルータとよばれる精密切削器具を使った。
をつけて、切り取る。一気に削ると発熱によって樹脂のコネクタにダメージを与えるので、時間をかけてゆっくりと(映画の脱獄シーンで鉄格子を削るイメージ)やれば特に問題は起きないはず。
メス側の切削は、微細な金属加工の経験やノウハウがない人には難しいかもしれない。削った後は、然るべき研磨用の先っぽをつけてバリをとり、形を整える。もちろん、肝心なプラグを傷つけないように(私は傷だらけになっちゃったけど(笑))して。

こういう先っぽは、(マカなら)誰でも友達の中に一人くらい歯医者や歯科技工士さんがいるはずなので、PL法に関係なく、すべてこちらの自己責任で行い、いっさい迷惑をかけないという約束をすれば、欲しい形や使い古したものをもらう(もちろん、それなりのお礼は必要)ことができる。
非常に危険な作業なので、防護用メガネや手を守るための把持装置等十分な安全管理が必要。ルータはできる限りゆっくりと回して作業するように!!

なお、4極ピンの結線は、オス側で先っぽから左正、左負、右負、右正の順なので、それに合わせてメス側の結線をやってね。

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