個人商店というか、SOHOなところに、FAXや電話で、ホームページを作りませんか? という勧誘(営業)が入ります。
ちょうど3,4年前がピークだったかな? アメリカの金融危機が起きる前です。アメリカがバブル景気で沸いていた頃ですね。
 
当時のホームページを作成しますという会社からの見積もり書がありまして、レンタルサーバ、ドメイン取得、諸々手続きと、ホームページ作成料で、初期設定が10万円〜(1ページ1万円の追加料金発生、Yahoo!など検索サイトへの登録も追加料金)で、月々2万円の保守料ですね。これは安い方だったと思います。

 
うちも自営ですので、私が1996年頃から、Mac で PageMillやNetscape Composerだっけか? あと、フェッチでftpする、htmlの直うちのテキストだけの簡単なホームページを作成してました。更新は年に数回程度のしょぼいやつでしたね。ドメインもとらず、プロバイダのホームページサービスを利用していました。プロバイダのドメイン・チルダってやつです。
 
最初から、うちのような業務形態でインターネットのホームページで宣伝しても、あまり効果がないということだけはわかっていました(笑)。むしろ、一見さんやうちに相応しくないお客さんがやってきて、通常の業務に支障がでるという弊害の方が大きかったと思っています。
 
さて、話はもどって、ホームページ作成を請け負う会社は、大概、経営コンサルタント業も兼ねていて、あれこれと金儲けのノウハウを教えてやるから金をくれという商売むき出しで営業をかけてきます。

私はコンサルタントやアドバイザーとか名乗るヤツが大嫌いです。

なぜなら、自らリスクを負わず、舌先三寸、無責任なアドバイスをするという手口で金を稼いでいるからです。
なぜ、君は自らリスクをとらない?
過去のたった一度だけの成功体験を看板に、無責任な自慢話をするだけで金を盗る?
あなたがホンモノの成功者なら、こんな講習で金を受講者から巻き上げずに、自らあみ出したビジネスモデル(事業)で次々と成功して金を稼げているはずだし、受講者から金を取ってまで話をするのは、おかしいと思いませんか?
という疑問をぶつけてしまうのです。
 
もちろん、本物のリスクを背負い、きちんとやっている人の話は、聞いていても、その重さ、説得力、迫力が違います。そもそも、そういう人は金を受け取らず、土産物程度の報酬で話をしてくれます。もちろん、成功もしたけど、そのあと大失敗してしまった人の話も、本当におもしろいんですよね。そういう人の話になら、金を払ってもいい。
 
そんなこんなで、
ビジネス本、自己啓発本が愛読書という人とは、仕事をしません。そんな本を読んで、自分も成功した気分になっているような甘い考えの人と仕事すると、こっちまでとばっちりを食いますから(笑)
さて、
今年になってからかな? ホームページを作成しますというFAXを送りつけてくる会社の料金をみて・・・。
ドメイン、サーバ手配、初期設定とホームページ作成料こみで6万円〜
月々の契約料なしで、わからないことなどがあれば、電話やスカイプ、ライブチャット(iChat)等でのアドバイス料が一回3千円〜。推奨環境は、Mac 。
 
ずいぶん安くなったなと思ったので、問い合わせてみると・・・。
 
BiND for WebLiFE で作成するホームページなので、Webデザイナーが必要でなく、初期のホームページ作成コストが削減できた。ホームページのデータ諸々は、そちらのもっているパソコンにインストールしてもらって、更新や変更、追加をそちらでやってもらうから、基本的にかならない。ただし、追加ページやBiNDの使い方の講習の料金は別途いただきますということらしい。
 
月額1万円とかの保守料をとるようなホームページ作成会社は、更新をほとんどしない事業所、この厳しい経済状況で固定費削減をする事業所にとって、切り捨ての対象になるのも当然といえば当然のことで、それなら、必要なときにお手伝いしてお代をいただきますという業態への転換ですね。
 
しかも、そのレンタルサーバは、大阪のよく知られた安いレンタルサーバで、ドメインもそのレンタルサーバ業者が提供するサービスを利用するという(笑)
あれなら、サーバ代、ドメインの一年分の契約料をいれても、年間で4千円ほどですから、BiND for WebLiFEのアプリケーション代も考えると、業者の儲けは、昔ほど、ぼったくってはいないということになります。
 
我々のような、ネットをそこそこ活用している人にとっては、必要のないサービスでしょうが、パソコンも、ネットも疎くて、わからない人にとっては、料金も安いし、飛びつくのかもしれませんね。
デジタルステージも、そういう中間業者に、おいしい?!ビジネスモデルを盗られるくらいなら、自分たちでそういうのをやったらいいんじゃないかと思っていたら、独自のサーバを立ち上げて、なにやら、次の手を考えているようで。
 
デジタルステージ、会社を大きくするのもいいけど、主力製品のコーディング&テストの人員を強化した方がいいんじゃないかとおもったりもする。バグが多すぎ。
プロのホームページ作成会社や経営コンサルタント業の会社も推奨する?!
専門学校をでたWebデザイナーが多量に失職している元凶がこれなのかも?!的な、ある意味、キラーアプリケーション?
それを危惧した連中からのネガティブキャンペーンもあったみたいだけど。

デフレ・スパイラルの奈落の底におちる日本経済、そういう厳しい時代にマッチしたものの一つかも知れないですね。